キャリアコンサルタント試験の合格を目指す際、気になってしまうのが「JCDAと協議会、どっちで受けるか」という選択ですよね。
まい受験団体が2団体あるって、私は養成講座受講してから知ったよ。
「どっちが受かりやすいの?」
「内容が全然違うって本当?」
と不安になるかもしれませんが、安心してください。
結論から言えば、どちらで合格しても「国家資格キャリアコンサルタント」の価値は同じです。





基本的には、そんなに神経質になる必要はない(どちらでもいい)。問題をみて合いそうな方とか、養成講座で得意としている方でOKと言われているよ。
ただ、実際に受験生の立場で最新の試験内容(第30回など)を深掘りしてみると、「そんなに神経質になる必要はないけれど、なんとなくこっちにしたいな、という『相性』はあるな」と強く感じます。今回は、29回から刷新された新形式のポイントも含め、最新データで徹底比較します。
そもそも気になる……なぜ試験団体が2つもあるの?(歴史的経緯)


そもそも、なぜ国家資格なのに窓口が2つあるのでしょうか?



私の経験でいうと、国家資格で試験団体が2つあるのはFP(ファイナンシャルプランニング技能士検定)しか思いつかないな。
それは、2016年にキャリアコンサルタントが国家資格化される際、それまで民間資格として実績のあった複数の団体が、それぞれの強みや理念を維持したまま「登録試験機関」として指定されたからです。
- JCDA(日本キャリア開発協会): 米国のキャリア理論(CDA)をベースにした独自の理念を持つ。
- 協議会(キャリアコンサルティング協議会): 技能検定(1級・2級)なども担う、より実務・標準的なアプローチを重視する。
こうした経緯があるため、実技試験ではそれぞれの団体が大切にしている「カウンセリングのスタイル」が色濃く反映されています。
【グラフで比較】JCDAと協議会受験者数&合格率データ推移
受験者数の推移(実技試験)


同時合格率の推移
合格率の長期推移 (第21回〜第30回)
JCDAと協議会の合格率データを比較・可視化
【データ分析のポイント】
同時合格率は学科の難易度によって変動しますが、直近の第30回では両団体とも55%〜60%台を記録。長期的に見るとJCDAが協議会を数ポイント上回る傾向が続いています。
実技試験(論述・面接)の合格率
| 回次 | JCDA | 協議会 |
| 第28回 | 67.7% | 61.1% |
| 第29回 | 64.5% | 64.2% |
| 第30回 | 68.2% | 63.0% |
学科・実技の同時合格率
| 回次 | JCDA | 協議会 |
| 第28回 | 60.0% | 54.8% |
| 第29回 | 58.5% | 54.9% |
| 第30回 | 63.0% | 56.7% |
データを見ると、実技および同時合格率はJCDAの方が数ポイント高い傾向にあります。しかし、これは難易度の差というより、受験生がそれぞれの「評価ポイント」にどれだけ適応できているかが反映されています。
徹底比較:ここが違う!3つの決定的な視点
視点①:論述試験の「構造」と29回からの変化


JCDAの論述試験は、第29回から形式が刷新されました。
1つの事例に「共通の前半部分」があり、その後の関わりによって「後半A」と「後半B」という異なる展開に分かれる形式です。



AとBでの「対応の違い」を、指定語句(好意的関心、内省など)を使って説明したり、相談者の問題や今後の成長に向けた方針を記述します。
協議会(現状分析と解決プラン)


1つの事例を読み、相談者の問題点、コンサルタントからみた問題点(見立て)、そして今後の具体的な展開を記述します。
JCDAの問1と協議会の問1、問2の内容は上記のように大きく異なります。JCDAの問2、問3、協議会の問3、問4はおおむね似たような内容です。
視点②:面接と「口頭試問」の質問内容
JCDA
将来の展望と理念の理解「できたこと・できなかったこと」に加え、「この資格を今後どう活かしていきたいか?」という自身のビジョンが問われる傾向があります。あなたの「志」が重視されます。
協議会
実務的な問題把握と展開「相談者の問題」と「見立て」の切り分け、実務的なプロセスが重視されます。
視点③:アプローチの「哲学」


- JCDA = 「経験代謝」相談者が語る「経験」を、その人がどう意味づけているか(=自己概念)を重視。出来事そのものよりも、「なぜその行動をとったのか」という内面を深掘りし、自分らしさに気づくプロセスを支援します。
- 協議会 = 「システマチック・アプローチ」問題解決までのステップを重視した構造的なアプローチ。相談者の訴えを整理し、何が客観的な問題なのかを特定した上で、具体的なアクションプランを立てて解決に導きます。
3. 【番外編】「場所」や「再チャレンジ」での選び方
理論や相性以外にも、受験生が直面する現実的な選択理由があります。
試験会場の「近さ」
地方都市では、団体によって会場がある県・ない県が分かれることがあります。移動のストレスを減らすために近い方を選ぶ方もいます。
団体を変えて「再チャレンジ」
「協議会で不合格が続いたので、JCDAで受けることにした」という話も聞きたことがあります。視点や評価基準を変えることで、自分の癖に気づける突破口になることがあるかもしれませんね。
4. まずは過去問をチェック!各団体の公式サイト
百聞は一見にしかず。まずは直近の問題をダウンロードして、パラパラと眺めてみてください。どちらの問いかけが自分にとって「書きやすそう」「対話がイメージしやすい」と感じるかが、最大の判断材料になります。
各団体とも、直近3回分の過去問題(学科・論述)を公開しています。
- JCDA(日本キャリア開発協会)過去問題ページhttps://www.jcda-careerex.org/past/※29回・30回の「展開比較形式」を必ずチェックしてください。
- 協議会(キャリアコンサルティング協議会)過去問題ページhttps://www.career-shiken.org/about/learnings/※「学習用資料」の項目から最新の問題を確認できます。
最後は自分の「感覚」を信じて


迷っているなら、過去問を1回分ずつ解いてみるのがおすすめです。
どちらの方が自分にしっくりくるか。その「しっくり感」は、本番の面接試験での自信に直結するのではないでしょうか。
どちらを選んでも、合格した先にあるのは同じ国家資格です。自信を持って試験に挑んでくださいね!











