
「科目Aは600点を超えられるのに、いつも科目Bで足を引っ張られる…」
「アルゴリズムの解説を読んでも、全く頭に入ってこない…」
「もうぼくにはITの才能がないんじゃないか…」
そんな悩みでつらいよ……
少し前の私がそうだったように、もしかしたらあなたも、基本情報技術者試験の科目Bという巨大な壁の前で、ひとり立ち尽くしているのではないでしょうか……



1回目の受験では科目Bの得点は430点。何も理解ができずに、どう勉強すべきかもわからず途方にくれました……
2回目の受験は625点でしたが(科目Aで落ちて3回目を迎える)、完全に理解しているわけではなく、「次回も取れる自信がない」と不安なまま。
しかし、ある「最終兵器」との出会いが、私の絶望的な状況を一変させたのです。
その最終兵器とは、ChatGPT。
この記事では、科目Bが絶望的に苦手だった私が、ChatGPTという「無料のAI家庭教師」と二人三脚でアルゴリズムアレルギーを克服し、合格を勝ち取った全てのノウハウを具体的にお伝えします。
この記事で紹介するテクニックは、もちろんGoogleの「Gemini」やAnthropicの「Claude」、Microsoftの「Copilot」など、他の対話型AIでも全く同じように使えます!
一番使いやすいAIツールを「最高の相棒」にして、ぜひ真似してみてくださいね。



こんにちは!資格好き主婦のまい(@maisawaco)です。
私は行政書士、宅建、FP、カラーコーディネーター、簿記3級、ビジネス実務法務検定2級など16種類の資格を持つ資格好き。
学生時代の偏差値40台、主婦の立場から、記事寄稿やブログなどで資格試験のノウハウを発信しています。
なぜ私たちは「科目B」で挫折してしまうのか?3つの見えない壁


科目Bのアルゴリズム問題は、超文系であるわたしが苦手とするところ(科目Aも離散数学などできない……つらい苦しい)
私以外にも特に文系出身者やIT初心者にとって、科目Bには乗り越えるのが難しい、3つの「見えない壁」があるように思います。



3つの「見えない壁」って何?
壁①:思考の壁
私たちは普段、物事を柔軟に直感的に考えます。
一方で、プログラムは「上から順番に、書かれたこと”だけ”を、一寸の狂いもなく」実行します。
機械的なプログラムはスマートで効率的かもしれませんが、「え、どうしてそうなるの?」「どうしてこうやっているの?」「何を……しているの……」と、私の頭を置き去りに。



普段の考え方とは異なるタイプのアルゴリズム・擬似言語ちゃんに、頭が混乱してしまいます。
壁②:翻訳の壁
アルゴリズムを教えてくれる参考書にも壁が……
多くの参考書は、非常に丁寧に作られています。わかりやすく、詳しく、やさしく……なのになぜか理解できない。
それはあくまでテキストの解説が「万人向けの解説」だから。



私が本当に知りたい「あと一歩」の部分や、私特有の「なぜ?」に、ピンポイントで答えてくれるわけではありません。
あなたの、わたしの専属の「翻訳家」がいないため、解説を読んでも「わかったつもり」で終わってしまうのです。



たしかに。「ぼく」の思考回路に沿った、専用の翻訳家がほしい……
壁③:質問の壁
これが最大の壁かもしれないです。
「どこが分からないのかすら、分からない」。この状態に陥ると、誰かに助けを求めることさえできません。周りに気軽に質問できる環境がない場合、たった一人で悩み、やがて学習そのものを諦めてしまいます。



私の場合は、Xのフォロワーさんや会社のエンジニアの方が、せっかく「なんでも気軽に聞いてね!」と言ってくれているのに、「どこを聞けばいいかわからない」「なんとなく……の聞き方がわからない」「そういう感じのわからないではない(←?)」となり、なかなか質問ができませんでした
この3つの壁を、たった一人で乗り越えるのは至難の業です。
でも、もし、この壁を一緒に乗り越えてくれる「いつでも、何度でも、どんな初歩的な質問にも嫌な顔せず付き合ってくれる相棒」がいたらどうでしょう?



ChatGPTは、まさにそのための最強のパートナーになってくれるのです。
【実践編】ChatGPTを「最強のAI家庭教師」にする方法
ここからが本題です。具体的にChatGPTをどう使いこなし、科目Bの得点を伸ばしていくのか。私が実際に行っていた3つのステップを、具体的なプロンプト(指示文)と共にご紹介します。
ステップ1:やさしい説明と頭に入りやすい文体に変更しておく


まずは、なんでもやさしく説明してもらうよう指示を出しておきます。
ChatGPTさんは、小学生(中学生でもたまに)だと簡単すぎるため、私は情報をならう高校1年生設定で。
また、私はいくらわかりやすく解説されても、文体がかたいと頭に入ってこないタイプ。ChatGPTさんの解説の文体を、自分にとって頭にすっと入ってきやすいものに変更しておきます。



選ばれたのは関西弁でした。


文体・口調はなんでもいいです。「〇〇ですわ」「~ですのよ」なんてお嬢様口調も面白いかも。



面白さ重視すぎると、そちらばかり気になっちゃうこともあるから、バランスをみてね
ChatGPTでプロジェクトを作っていたので、そちらの指示文に。作成しない場合は、プロンプトに「大学生に教える雰囲気で。お相撲さん風に」など、指示を入れてみてください。


ステップ2:擬似言語を「日常の言葉」に翻訳してもらう
問題文の擬似言語を見た瞬間に「うっ…(わからない……)」とアレルギー反応が出てしまう場合。無理に理解しようとせず、そのままChatGPTに丸投げして「翻訳」してもらいましょう。
・そもそもプログラムが何をしているか、1ミリもイメージが湧かない時。
・解説を読んでも、専門用語が多くて理解できない時。
プロンプト例
この擬似言語がやっている処理内容を、スーパーでの買い物に例えて、IT知識が全くない高校生にも分かるように、手順を一つずつ説明して。
(ここに問題の擬似言語をコピペ or スマホで撮影して貼り付け)



このように依頼すると、ChatGPTは無機質なプログラムを、身近な「買い物の手順」や「料理のレシピ」といった具体例に置き換えて分かりやすく説明してくれます。


繰り返すうちに、for
や if
といった見慣れない記号が、「かごの中の商品を一つずつチェックする」「もし牛乳が安かったら、かごに入れる」といった、具体的なイメージと結びついていきます。



アルゴリズムアレルギーを克服するためにつかえそう!
ステップ3:面倒な「トレース」を二人三脚で実行する
アルゴリズム問題の攻略に必須の「トレース(変数の値の変化を追いかける作業)」。頭では重要だと分かっていても、一人でやると非常に面倒で、途中で集中力が切れてしまいがちです。
この作業も、ChatGPTを「一緒に考えてくれる相棒」にしてしまいましょう。
こんな時に使う
- トレース作業がとにかく面倒で、やる気が起きない時。
- 途中で値の計算を間違えてしまい、訳が分からなくなってしまった時。
プロンプト例
これから、このプログラムのトレースを一緒にやってほしい。
私が「変数iが〇〇の時」と聞くから、あなたはその時の変数
A
とB
の値がどう変わるか、思考のプロセスも含めて、1行ずつ対話形式で教えて。準備はいい?



「対話形式」で進めると、一方的に解説を読む受け身の学習から、AIとキャッチボールをする能動的な学習に変わります。
「OK、じゃあiが1の時は?」 「iが1の時、まずA[1]
とB
を比較します。A[1]
は5で、B
は3なので、A[1] > B
が成り立ちますね。だから…」



トレースのやり方がわからない場合や、トレースをしながらゆっくり理解していきたい場合におすすめです。
ステップ4:「なぜ?」を無限にぶつけて根本を理解する


参考書や人間の講師には聞きづらい「こんなこと聞いたら恥ずかしいかな?」というレベルの質問。AI相手なら、一切の遠慮は不要です。むしろ、この「なぜ?」の連発こそが、合格への最短ルートです。
【こんな時に使おう】
- 解説を読んで解き方は分かったけど、心のどこかでスッキリしていない時。
- 「そういうものだから」で済ませたくない、根本的な疑問が湧いた時。



私は昔からおばかのくせに「そういうものだから」に納得がいかない性格。腹おちしないと脳が拒否。覚えられないんです。
【使える「なぜ?」の質問例】
- 「なぜ、ここでは変数を0で初期化する必要があるの?」
- 「この処理、ループじゃなくて普通に3回書くのと何が違うの?」
- 「なんでこの変数の名前は
temp
なの?どういう意味?」- 「この
+1
がなかったら、プログラムはどうなっちゃうの?具体的に教えて。」
ChatGPTは、これらの質問に対して、決して「当たり前でしょ」とは言いません。あなたが納得するまで、手持ちの知識を総動員して、様々な角度から何度でも説明してくれます。



こうやって納得するまで聞くことで、「暗記」レベルから、「処理の意A味を完全に理解し、他人に説明できる」レベルへと到達することができるんだね
私は、へんなところで誤解していたために、理解がすすまなかったようです。
たとえば、「temp」って一時的なみたいな意味でしょ。このtempにある数字は後で戻すんだよね?
どこに行っちゃったの?
みたいな感じなんですが、っはじめは自分が誤解していることにもわかっていないので、どこをどう質問していいのかわかりません。
chatGPTとたくさん対話をする中で、自分自身の理解できていないポイントに気づくことができます。
AIと併用して効果10倍!科目B特化のおすすめ教材
ChatGPTは科目Bの理解を加速させてくれますが、それだけでは知識が偏ってしまいます。
私ももちろん基本はテキストから学びました。
もしかしたらこの記事をお読みの方は、すでに科目Bの勉強をある程度経験して、こちらにたどりついた方かもしれませんが、ここで私の科目Bの勉強の流れとおすすめ教材をお伝えしておきます。
①YouTubeチャンネル『【基本情報技術者試験YouTuber】すーさん』
②『基本情報技術者【科目B】アルゴリズ×擬似言語トレーニングブック』(サンプル問題の基本レベル)
③サンプル問題の難しい問題
④YouTubeチャンネル『文系でもわかる!IT勉強会』
⑤『基本情報技術者【科目B】アルゴリズ×擬似言語トレーニングブック』応用問題
⑥『基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集』
の順番で勉強をしました。
この間にChatGPTに聞いたり、別のYoutube動画を見た感じです。
最初の「何が何だかわからない」状態には、Youtube動画がおすすめ
最初はYoutube動画がおすすめです。
はじめの1歩「【基本情報技術者試験YouTuber】すーさんの科目Bアルゴリズム問題4時間でマスター」
最初の何がなんだかわからないゾーンの時には、【基本情報技術者試験YouTuber】すーさんの科目Bアルゴリズム問題4時間でマスターという動画がおすすめです。
【基本情報技術者試験YouTuber】すーさんは基本情報技術者試験の勉強を発信しているYouTuberのなかで最も有名。動画のクオリティも高く、この動画だけで合格しました!という視聴者もいるほどです。



アルゴリズムの基本と概要がわかる……!サンプル問題も丁寧に解説!受験生は1度はチェックしてください。
中盤以降のやっぱりわからんには、「文系でもわかる!IT勉強会」


文系でもわかる!IT勉強会は、たかゆきさんが運営している個人のチャンネルです。基本情報技術者試験のサンプル問題を、1問40分くらいの長さで解説してくれています。
解説がとても丁寧で、何となく理解した気になっていたサンプル問題を根本理解へとつなげてくれます。



問題をやりだしたけど、やっぱり納得できない!腹落ちできない!という時におすすめです!
『基本情報技術者【科目B】アルゴリズ×擬似言語トレーニングブック』
科目Bのテキスト何がいい?と聞かれたら、こちらをすすめます『基本情報技術者【科目B】アルゴリズ×擬似言語トレーニングブック』


- オリジナル例題が40問+公開サンプル21問 解説も丁寧で実力がつく
- 応用問題が本番の難易度。難問が理解できれば、本番が簡単に感じることも
- 1冊で合格~高得点の力がつく
- 解説はわかりやすいが易しいわけではないので、初心者は読みにくいかも
- 図は多いが、イラストはない
書籍名 | [改訂新版]基本情報技術者【科目B】アルゴリズム×擬似言語トレーニングブック |
著者 | 大滝 みや |
種類 | テキスト |
ページ数 | 304ページ |
出版社 | 技術評論社 |
AIに質問しがいしかない、質の高いオリジナル問題が豊富です。



このテキストで分からない問題が出たら、逆にチャンスだと思ってください。
応用問題は難しく、力がつきまくる1冊ですが、基礎問題とサンプルの簡単な問題は解けるはず。そしてAIに聞きながら勉強していると、応用問題もいつの間にか理解できるようになります。おすすめです。
実戦演習『令和07年 基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集』


- 納得の定番過去問教材。解説もしっかりしている
- 科目Bの改変オリジナル問題も掲載
- ページのはじめに重要な公式も載っている
- ちょっとでかい?
- 新シラバス予想問題は本番に出なかった
書籍名 | 令和07年 基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集(本書未収録コンテンツ データ配信) |
著者 | 山本 三推 |
種類 | 問題集 |
ページ数 | 432ページ |
出版社 | 技術評論社 |
学習で身につけた実力を試す場所に最適。科目Bのオリジナル問題も掲載されています。間違えた問題こそ、伸びしろ。
「なぜ間違えたのか」「正しい思考プロセスは何か」を徹底的に復習すれば、きっと高得点を狙えます!



基本情報技術者試験のその他のおすすめ教材は、こちらの記事をチェックしてみてください


科目Bアルゴリズムは、自分だけのオリジナルな勉強法で
超文系にとって、科目Bアルゴリズムは「何となく意味はわかるけど、ところどころ『どうしてそうなるの?』が発生する」難しさのある分野ではないでしょうか。
個人的に、アルゴリズムの勉強法について「これだけで」「この1冊で」とはなかなか言えません。
回り道のように見えるけれど、さまざまな教材を組み合わせて理解をすすめるのが一番良い方法なのでは、と思っています。
そんな学習の手助けをしてくれるのが、ChatGPTという、24時間365日、文句も言わずにあなたのどんな疑問にも付き合ってくれる「最高の相棒」です。
AIとの「対話」を通じて、楽しみながら本質を理解していきましょう。
難しいことは1つもないです。好きな生成AIチャットツールをご用意ください。無料でOK。問題や聞きたいことをのせて、
「これ、どういう意味?」
と聞くだけです。



そこから、あなたの科目B大逆転劇が始まります。 応援しています!