こんにちは!資格好き主婦まいです。
今日は多くの女性が取得を検討する「MOS資格」について、AI時代という新しい視点からお話ししてみたいと思います。

MOSは近年変わらず人気の資格です
スマートフォンで「Hey Siri」と話しかけるように、近い将来、私たちはパソコンに向かって「ねぇ、この家計簿データから月々の傾向をグラフにして!」と指示する日が来るかもしれません(かなり近い将来だと思います!)。
そんな時代に、従来の操作スキルを証明するMOS資格は、私たちの武器としてどんな意味を持つのでしょうか?



MOS資格は無意味になりそうな予感……
MOS資格の「今」 ー 再就職市場での評価と実務での活用
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)資格は、Word、Excel、PowerPointといったOfficeアプリケーションの操作スキルを客観的に証明する資格として、特に育児や介護などでキャリアにブランクのある女性たちに選ばれてきました。



「ブランクがあっても、このスキルはきちんと持っています」という自信につながるだけでなく、履歴書での客観的なアピールポイントにもなりますよね。
特に「パソコンスキルに自信がない」と感じている方にとっては、一つの目標として取り組みやすい資格でもあります。
育児後に再就職したとある方は「育児中にMOS資格を取得したことで、面接で『ブランク期間も学び続けていました』とアピールできた」と答えてくれました。
また、私はWebライターの在宅ワークも行っていますが、リモート事務で勤務されている方は「思っていたよりExcelの知識が役立った。表作りやちょっとした関数の知識があるだけで、仕事の幅が広がりました」と言っています。



結局Excelはよく使うんだよね!



WordやPowerPointは使わない会社も多いけど、受験するかは別として基礎はさらっておきたいよね
一方で、MOS資格も「資格は取ったものの、実務では別のスキルが求められる」「思ったより評価されなかった」という声も耳にします。
MOS資格は確かに一つの武器になりますが、それだけで十分というわけではないようです。
AIが変える私たちの働き方 ー 新しい時代のOffice活用


最近のAI技術の発展はめざましく、特にパソコン作業において大きな変化が起きています。
例えば、
「PTA会議の議事録をまとめて、主要な決定事項と今後のスケジュールを見やすくまとめたプリントを作って」という場面。
これまでなら、議事録を読み込み、要点を整理し、Wordで文書を作成し…と、かなりの時間がかかる作業でした
でも、AIの進化により、このような指示をChatGPTやGemini、Claudなどの生成AIに投げるだけで、文書の下書きが自動的に作成される時代がもう始まっているんです。



有料議事録ツールを使えば、会議が終わった時点で自動的に議事録作成、タスク生成、共有まで完了しています
Microsoft 365 CopilotやGoogle Workspaceに統合されつつあるAI機能は、私たちの日常的なパソコン作業を大きく変えています



WordやExcelなどのoffice製品はマイクロソフト社のものだからCopilot(コパイロット)、
GoogleドキュメントやスプレットシートはGoogle Workspace(Geminiジェミニ)だね
・Wordでは、箇条書きのメモから完全な報告書を生成してくれます
・Excelでは、「先月の食費が多かった項目を教えて」という言葉での指示でデータ分析ができます
・PowerPointでは、内容に合わせた魅力的なスライドデザインを自動的に作ってくれます



例えばパソコンを開いただけで、ワンクリック、1つのプロンプトでパソコン内の複数のツールを統合的に操作してやりたいこと完成させてを出力してくれる未来もすぐそこまできています。
手作業から「指示上手」へ ー 変わるスキルの本質


これからのパソコン活用では、細かい操作方法を覚えることよりも、「AIに上手に指示を出す能力」が重要になってきます。
例えば、
「先月の家計簿データから、食費と日用品の割合をわかりやすい円グラフにして」
「子どもの運動会のお知らせ文書を、かわいいデザインで作って」
「仕事のプレゼン資料を、シンプルでプロフェッショナルな雰囲気にして」
こうした指示を自分の意図どおりに的確に出せるかどうかが、効率的な作業のカギになるのです。



「わかりやすい円グラフ」ってどんな円グラフ?
どんなデザインが「かわいいデザイン」?
まで詳しく指示すると、思い通りの結果が出力されるかも
AIと共存する時代のMOS資格 ー 基礎知識の新しい価値
では、こうしたAIの進化により、MOS資格は不要になってしまうのでしょうか?
私は「そうではない」と思います。むしろ、MOS資格はAIツールを効果的に活用するための「基礎知識」を身につける機会として、新たな意味を持つと思います。
例えば:
・AIが作ったExcelシートの内容を正しく理解するには、基本的なExcelの仕組みを知っていることが大切です
・AIが提案するWordの書式設定が適切かどうかを判断するには、Wordの基本機能を理解している必要があります
・AIに誤った指示を出してしまったとき、その結果を修正するには、自分自身の基礎知識が頼りになります
「AIに頼りすぎると、自分のスキルが伸びないのでは?」という不安もあるかもしれませんが、実は逆。AIと上手に協力するためには、むしろ基本をしっかり理解していることが大切です。



AIも間違えたり、こっちの意図を理解しきれくて異なったものを出力することがあります。
出力されたものが正しいかどうかは、人間の判断すべきとこです!



なるべく間違えないように、詳しく指示を出してあげたり、
わかりやすく指示を出してあげる精度も、人間側のスキルによるものが大きいね


これからの時代に私たちが磨くべきもの ー AIにはできない「人間力」



ここまで、MOS資格における人間側の最適化の話をしてきました。
ここからは、「人間だからこそ」のポイント、磨いていきたい点についてお話しましょう!
AI時代に本当に価値があるのは、AIには真似できない私たち人間ならではの能力です。
例えば:
- 感性と創造性: AIが提案したデザインをより温かみのあるものに調整したり、オリジナリティを加えたりする感性
- 共感力: AIが作成した文書に、読み手の気持ちに響く言葉や表現を加える能力
- 判断力: AIの提案の中から、状況に合った最適な選択をする力
- 柔軟性: 常に進化するAIツールに対応し、新しい使い方を学び続ける姿勢
私はWebライターという半分AIがお仕事をしてくれるような仕事をしています。
もう1年ほど前からAIが文章の下書きを作ってくれるようになりましたが、そこに温かみや個性を加えるのは人間の仕事。
AIのおかげで、理解しやすい文章構造や詳しいリサーチができるようになりました。私は、創造的な部分やクライアントの意図するところを表現できているかなど、ソフト面に集中できるようになりました。
私たちにできること ー AI時代に備えるスキルアップ計画
いずれにしても、世の中はAIで大きくかわっていきます。半分以上の職業がなくなるとも言われています。現在は、農業革命、産業革命以降の革命期とも言われているのです。
この中で、私たちが今できることしていかなければならないことは何なのでしょうか。AI時代に備えるスキルアップについてお話していきます。
今からできる準備



MOSに関わる中で、今からできることを考えていきましょう。
- MOS資格は基礎力の証明として
特にパソコンスキルに自信がない方や、ブランクがある方にとって、MOS資格の取得は自信につながります。基本をしっかり理解するきっかけにもなりますよ。 - AIツールの活用法を学ぶ
Microsoft 365のAI機能など、すでに使えるAIツールがたくさんあります。無料で学べるオンラインチュートリアルもありますので、少しずつ試してみましょう。 - 「指示の出し方」を練習する
AIに指示を出す際は、具体的で明確な表現が大切です。例えば「見やすい資料を作って」より「A4サイズで、見出しは青色、本文は12ポイントの資料を作って」のように具体的に伝えると良い結果が得られます。 - 人間らしさを磨く
読書や芸術鑑賞、人との対話など、感性や創造性を育む時間を大切にしましょう。これらはAIに代替されない、あなただけの強みになります。
再就職や転職を考える方へ
MOS資格は引き続き「基本スキルがある」証明として役立ちますが、履歴書や面接では「AIツールも活用できます」とアピールするとより効果的です。
例えば「Excel関数の基本知識を活かして、AIによるデータ分析結果を正確に評価できます」といった表現がおすすめです。



Excelができる人はいても、Excel×AIを使いこなす人材はいまだ多くありません。このかけ算ができるだけで、大きなアドバンテージです!
子育て中のスキルアップに
子育てと両立しながらスキルアップを目指す場合、MOSの勉強は短時間でも取り組みやすいです。
さらに、日常生活の中でAIツールを試してみるのも良い練習になります。例えば、お子さんの誕生日会の案内状をAIで下書きしてみたり、家計簿データをAIで分析してみたりと、実践的に使ってみましょう。



まずは、「最近こんなことがあってね」と相談してみるのも。人間よりも親切で役に立つアドバイスが返ってくることもあり、びっくりしますよ!
Web制作会社勤務の私の経験から
私は週の半分ライター、半分Web制作会社に勤務しています。



Web制作会社での業務においては、AIをどんどん多用していなければ時代に取り残され、業績も落ちていってしまいます。AI必須の業界です。
一方で、いまだにクライアントとの資料のやり取りの関係でExcelデータを調整してWordPressに取り込んだり、Shopifyで商品データをCMSに入力したりする作業も発生します。また、クライアントからWordファイルでデータが届くこともあるため、office製品の知識は持っていた方が有利です。
採用面においても、Webのツールや特定のシステムを直接使用できなくても、ExcelやWordの知識があることは、パソコンへの一定の慣れや学習意欲・素質があると評価される傾向があります(もっともデザイナーやディレクター、エンジニアなどの専門職はそれだけでは足りませんが。私のような顧客サポート業務は事足ります)
AIを効果的に使いこなせる人材はまだ希少であるため、MOS資格と生成AI(GitHub Copilotなど)の知識を併せ持つことは、大きな強みやアドバンテージになります。
変化を味方にして、自分らしく輝くために
AI技術の進化は、私たちのパソコン作業のあり方を大きく変えていきます。こうした変化の中で、MOS資格の意味も「操作スキルの証明」から「基礎理解の証明」へと変わっていくでしょう。
大切なのは、この変化を恐れるのではなく、自分の味方にしていく姿勢です。AIにできることはAIに任せて、私たち人間はより創造的で、人間らしい仕事や活動に集中できるようになるはずです。
ライフステージの変化の中で、パソコンスキルの形も変わっていくことでしょう。
転職や再就職を考える時期には、基礎スキルとAI活用力の両方をアピールできると強みになります。
「AIに仕事を奪われる」という不安の声も聞かれますが、実際には「AIを味方につけられる人」と「そうでない人」の差が広がるのだと思います。
その意味で、基本的なパソコンスキルを証明するMOS資格は、AIを上手に活用するための第一歩として、これからも価値を持ち続けるでしょう。
資格取得はゴールではなく、むしろ新しい可能性へのスタート地点。変化を楽しみながら、自分のペースで学び続けることが、これからの時代を自分らしく生きるための鍵かもしれませんね。新しい時代のパソコンスキルについて、ぜひ考えてみてください。