色彩検定2級って難しい?どう勉強すればいいの?
色彩検定2級は難しい試験じゃないよ。楽しく勉強して合格できます!
こんにちは!資格好き主婦のまいです。2022年の秋試験で色彩検定2級を受験し、200点満点中189点で合格しました。(合格ラインは140点付近です)
そこで今回は、色彩検定の勉強法についてご紹介していきたいと思います。
まいです。資格が好きで行政書士、宅建士など16の資格を保有しています。長年の資格試験対策で培ってきた勉強法などについて発信しています
色彩検定2級は難しくない!独学で合格できる理由
色彩検定はそう難しくない試験です。きちんと勉強をすれば独学で合格できます。今回私は3級をとばして2級から受験をしましたが、私のようにいきなり2級から受験するのもアリでしょう。その理由について少し説明します。
色彩検定2級の合格率
色彩検定の合格率は平均すると70%前後です。色彩検定は受験資格がなく、ほとんど対策をせずに受験する人もいるので、しっかりと勉強をしたうちのほとんどの方が受かる試験だと言えます。
実施年 | 志願者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2021年 | 18,886人 | 14,712人 | 77.9% |
2020年 | 9,466人 | 7,345人 | 77.6% |
2019年 | 12,666人 | 8,537人 | 67.4% |
2018年 | 11,631人 | 7,839人 | 67.4% |
2017年 | 11,182人 | 7,257人 | 64.9% |
2016年 | 12,161人 | 6,993人 | 62.8% |
2015年 | 12,270人 | 7,435人 | 66.2% |
試験形式がマークシート式で解答しやすいこと。テキストに掲載の内容を、ひっかけやひねり問題でなくそのまま問う問題であることが、高い合格率の理由だと考えられます。
いきなり2級は十分に狙える!
また、3級の合格率も75%前後であることを考えると、問題の内容に差があるとしても、そこまで難易度に大きな差はないと言えます。
私も実際に受験してみて、色彩検定は2級からでも十分に挑戦できる試験だと思いました。
ただ、2級の試験には3級の内容を前提としたものも出題されるので、3級の範囲の学習は必要になります。
合格率でいくと、色彩検定1級も現在は50%近くの合格率になっているので、合格を狙える試験ではありますが、3級、2級までの範囲をしっかりと頭に入れた上で、幅広い知識を入れなくてはならないので、勉強に自信がない人は2級からの挑戦がおすすめです。
色彩検定2級の勉強時間の目安は70時間
色彩検定2級の勉強時間は、30分から2時間の勉強を1カ月から2日カ月程度、合計だと50~100時間ほど勉強している人が多いようです。
今回私が受験してみた感覚では、70時間ほど勉強すれば余裕を持っての合格がかなり近くなるのではないかと思いました。
私自身は12日間、1日あたり30分~2時間くらい勉強をし、合計で15~20時間ほどかけましたが、受験の半月前にカラーコーディネーターアドバンスクラスを受験していたので、ある程度の前提知識がありました。その分を30時間ほどとすると、やはり50時間程度時間を確保すると安心です。
ただ、70%前後の正答率で合格できる試験のため、とにかく合格を目指すのであれば、20~30時間ほどの勉強で合格できる人もそう少なくないと感じます。
受験料は10,000円と安くはないので、確保できる時間の中で勉強を頑張っていきましょう
色彩検定2級のおすすめテキスト
色彩検定2級は、
- いきなり2級を受ける人
- 3級からステップアップする人
で、おすすめのテキストがかわってきます。
また、
- 多少余裕を持って合格点が取れれば良い人
- 満点を狙いたい人
でも適したテキストはかわってくるでしょう。
でおすすめのテキストが変わっていきます。
それぞれに合った最もおすすめのテキストをご紹介していきます。
いきなり2級を受ける人におすすめなのはナツメ社「最短合格!色彩検定2級・3級テキスト&問題集」
いきなり2級を受験する人に最もおすすめなのは、ナツメ社の「最短合格!色彩検定2級・3級テキスト&問題集」です。
私も使ったテキストで、2級・3級がセットになっているものなので、3級の知識を入れつつ2級を学習していくことができるものです。
色彩検定2級で必要な3級の知識は、PCCS色相環や目のしくみの前提知識などです。3級の試験範囲がすべて2級の試験に必要なわけではないので、かいつまんで学習していくようにしましょう。
「最短合格!色彩検定2級・3級テキスト&問題集」は文字通りテキスト問題集がセットになっていて、各セクションごとに練習問題、巻末に模擬試験がついているので検定対策として重要な問題演習もできます。
2、3級セットとなっていますが、1級ずつ説明がしっかりとしてあるタイプのテキストなので、この1冊でしっかりと知識が習得でき、高得点での合格も狙えます。
3級の際にこのテキストを購入した方は、ほかのテキストを買い足さなくてOK(問題集は購入したいところ)2級の知識も十分に習得できます!
公式テキストは出題範囲を網羅
色彩検定は公式のテキストがあります。当日の問題は公式テキストより出題されるので、こちらをくまなく勉強することで満点を目指すことも可能です。
現在の試験に対応したテキストは2020年改訂版。古本屋さんやフリマサイト等で間違えて古いものを購入しないようにしましょう
色彩検定の公式テキストは(公式テキストはわかりづらいものが多い中で)とてもわかりやすく、図解や写真も多く、色のしくみを理解することができます。受験後も知識を見返す際に資料集や辞書のように使うことができるでしょう。
市販テキストと比較してテキストの価格は1,000円ほど高くなりますが、一番堅実に、しっかりと勉強したい!という方は公式テキストがおすすめです。
最小の労力で合格を目指すなら成美堂出版の「1回で合格!色彩検定テキスト&問題集」
「文章はなるべく少なく、わかりやすい図ですっきり勉強したい」「コストもあまりかけたくない」という方は、成美堂出版の「1回で合格!色彩検定2級テキスト&問題集」がおすすめです。
私はこちらのテキストも購入したのですが、内容がナツメ社のものに比べてとてもすっきりとしていて、覚えることが「少ない」「簡単かも」と感じる教材となっていました。
問題集一体型なので、こちらの1冊だけで試験対策を完結することができます。
また、私は数問間違えてしまい満点はとれなかったのですが、私が間違えた内容もすべてこのテキストに掲載されていました。色彩検定はそう難しい内容が出題されるわけではないので、この1冊でも満点を狙うことはは可能です。
おすすめサブ教材
テキストを読む前や、「勉強」について抵抗を感じている人にぜひおすすめなのは、こちらの「色のひみつがすべてわかる!すごすぎる色の図鑑」です。
テキストではなく本・図鑑なのですが、色彩検定やカラーコーディネート検定に出てくるような内容がたくさん。色彩検定の試験範囲のすべてを網羅しているわけではないので、テキストとしては使用できませんが、試験に出てくる項目も「図鑑」の目線でとてもわかりやすく説明されています。
絵や図の掲載も多くて、視覚から色のしくみが自然に理解できますよ
ザ試験対策!って感じじゃないのに、試験で問われる知識が身についていくんだね
イラストもかわいいので、読んでいて楽しいのも魅力的。実用できる知識ばかりなので、試験が終わっても資料集や色に関するノウハウ本として使用できます!
勉強に行き詰った時にもぴったり!色に興味がある方はぜひ見てみてほしいです!
色彩検定2級のおすすめ勉強法
私が今回学習をしてみてわかった「色彩検定2級のおすすめの勉強法」についてご紹介していきます。
色彩検定2級の学習のポイント
- 全体像をざっと掴む
- 早めに問題に取り組む
- 正解でも少しでも不安なところがあったら、テキストに戻ってよく理解する
- 1つの問題を最低2回は解いてみる
- 色名はスキマ時間に眺める。由来と結び付けて
- YouTubeなど無料のツールも活用する
色彩検定2級の学習は、以上の6つの点がポイントとなります。
勉強の流れ
色彩検定2級はそう難しくない試験です。最初に試験の全体像を把握すること、早めに問題に取り組み、アウトプット中心の学習をすることで、少ない時間で効率よく試験に合格できる実力をつけていきましょう!
全体を把握する
まずは試験の概要ページ、目次を読み、全体をざっと読んで試験の内容、だいたいの出題範囲を頭に入れていくようにします。
人間の脳は
全体→詳細
で理解が進み、わかるので記憶にも残りやすくなります。
全体像を把握してから取り組むことで、目標を持って意欲的に勉強を進めることもできるでしょう。
色彩検定2級は、マークシート式の試験。約200問出題されて、そのうち70%前後正解できれば合格できます。試験範囲は色のユニバーサルデザインからファッション、インテリア、景観色彩までで、各章からまんべんなく出題されます。
合格率は70%前後でしっかりと勉強すれば、確実に合格していける試験となります。
以上のことは最初のうちに頭に入れて、合格までのイメージをつかんでから勉強を進めていきましょう!
1章ごとざっと読んだら練習問題に取り組む
全体→詳細と同じくらい効率の良い学習法は「アウトプット中心」の学習です。あらゆる試験は「過去問を解くことが大事」と言われているのですが、私もたくさんの資格試験を受けてきて、本当に本番の試験形式の問題を解くことが最も効果的な勉強だと思います。
色彩検定も同じで、早めに問題に取り組むことが大切なのですが、色彩検定は1章ごと学ぶ分野がかわるので、1章ごと
テキストをざっと読む
↓
練習問題(または一問一答)を解く
↓
解答を読む
↓
テキストに戻って曖昧な点をじっくりと読む
という流れを繰り返していきましょう。
はじめにテキストを読む際はじっくりとは読まず、ざっとで大丈夫です。ここでじっくり読んでも大切なポイントをつかみにくいので、漫然と読んでしまいがちです。
それよりも早めに練習問題に取り組み、
- 問題の出され方
- 重要なポイントはどこか
ということをつかみましょう。
それからテキストに戻った方が、自然とポイントとなるところを中心に学習ができるのでとても効率的です。
公式テキストを利用の方は、ここでは一問一答を利用して学習していきましょう。
実力テスト等も同じように2~4問ずつ解いていく
実力テスト・過去問・模試を2回以上お持ちの方は実力テスト・模試も2~4問(ABCDの問いでいうと10~20問)くらいずつ同じように解いていきます。
模擬試験形式ですべて解いてもいいのですが、この時点ではまだ記憶が曖昧なので、カンで解いてしまう部分もありますし、すべて行うと問題数も多いので復習が大変になります。
細かく自分のつまづきや記憶が曖昧な点を認識しながら、解答を見たりテキストに戻ってポイントを整理していった方が、記憶に残りやすく効率的です。
実力テスト等が2回以上ない方は、先ほどの練習問題や一問一答をもう一度繰り返して学習しましょう
実力テスト・過去問・模試を続けて解く
ある程度仕上がってきたら、本番形式で初見の実力テスト・過去問・模試を通しで解いてみます。色彩検定は比較的時間に余裕があるので、解答が間に合わないということはないのですが、今年から受験時間が10分短くなった分、見返す時間は少なめに感じることもあるでしょう。
解答の時間間隔と、自分の苦手とする箇所、もっと勉強しておきたいところをつかむようにします。
もちろん、この際の復習もしっかりと。自信満々で答えられる箇所以外は、正解でもテキストにもどってポイントを整理していきます。
ここまでの練習問題、実力テスト・模試などは1問につき、最低2回は解いておきたいところです。
飽きた時やスキマ時間には色名やYouTubeを眺める
勉強に飽きてきたり、ちょっとスキマの時間が生まれたりした時には、JISの慣用色名一覧を眺めたり、色名帳がある人は眺めたりしましょう。色名は由来などとセットで覚えるのが効果的です。
また、色彩検定にはYouTubeに解説チャンネルがあったり、ネットやアプリにも無料の学習教材があったりします。
そういったものも活用して、あらゆる手段で自分の頭に色の知識を入れていくようにしましょう。
ただ、メインテキストは1つに絞った方が記憶が整理されやすいです。テキストと問題中心の学習をされる場合は、無料学習サイトやアプリ、YouTubeを利用する場合はあくまでサブ教材として使用することをおすすめします。
YouTubeですとこちらのチャンネルがおすすめです
色彩検定2級は難しくない!楽しんで勉強していきましょう
色彩検定2級のおすすめの勉強法を見てきました。今回色彩検定2級を受験してみて、基本的に暗記系の試験なので、やはり問題演習中心のアウトプット系の勉強法が効果的だと感じました。
「暗記系」といっても、色彩検定は色に関する知識や私生活にも生かせる知識が豊富で、覚えていくことが苦になりません。どのような勉強でもそうですが、最初はちょっと億劫に感じてしまうことも、勉強を進めていくと理解がすすんで楽しくなってしまうでしょう。
ネットの感想などを見ても、色彩検定を勉強されている多くの方が楽しんでいることがわかります。
ぜひ皆さんも、色彩検定の面白さを味わいながら、楽しく効率的に勉強を進めていってくださいね。応援しています!