資格について発信していると、
「その資格って、仕事に役立ちますか?」
「転職で評価されますか?」
「取ったら年収は上がりますか?」
みたいな話になることが、けっこうあります。
もちろん、資格を取るなら「役に立つものを選びたい」と思うのは自然なこと。
勉強には時間もかかるし、受験料や教材代だってかかります。
せっかくなら転職に有利になったり、収入につながったり、今の仕事で評価されたりしたほうがいい。
私もそう思います。というかこのブログを始めた当初だってそう思っていました。
だから国家資格を民間資格より高く評価したり、「コスパ」の判断基準では「周囲からの評価」に重きをおいていました。
でも今、資格をさらにたくさん取り、社会人としてキャリコンとして活動をしてきて思うのが、
資格って、本当に「すぐ仕事に使えるか」だけで価値を決めなくてもいいんじゃないかな
ということです。
履歴書で評価されない資格にも、意味はあると思う

すぐ転職に使える。
収入につながる。
仕事に直結する。
もちろん、それも資格の大きな価値です。
行政書士や宅建のように、資格そのものが仕事や転職につながりやすいものもありますし、簿記やIT系資格のように、業務知識を証明しやすい資格もあります。
でも、世の中の資格全部がそうではありません。
「この資格を履歴書に書いたところで、採用担当者は別に食いつかないだろうな」
という資格もあります。
むしろ、そういう資格のほうが多いかもしれません。
それでも私は、
履歴書で高く評価されない=取る意味がない
とは思いません。
なぜなら資格って、仕事のためだけに勉強するものではないからです。
「なぜか気になる」で始めてもいい
資格を選ぶとき、
「将来性があるか」
「コスパがいいか」
「転職に強いか」
を徹底的に調べる人も多いと思います。
それはそれで、とても合理的です。
ただ、ときには
「なぜかわからないけど、この分野が気になる」
「試験があるなら勉強してみたい」
「もう少しちゃんと知りたい」
くらいの理由で始めてもいいと思っています。
私は資格が好きなので、興味を持ったものを勉強してきました。
もちろん、その中には「取った瞬間から仕事に役立った!」という資格ばかりではありません。
当時は、
「これ、何に使うんだろう」
と思ったものもあります。
でも、不思議なことに数年たってから、
「あのとき勉強したこと、ここにつながるんだ」
と思うことがあります。
資格そのものを使って仕事をしていなくても、そこで学んだ知識や考え方が、別の仕事や経験とつながっていきます。
人生って、意外とあとから「掛け算」になる

資格の数ある面白さのひとつに、「掛け算」があると思っています。
たとえば、
「資格」だけを見ると、それほど珍しくない。「Webの仕事」だけでも、それほど珍しくない。「文章を書く」だけでも、同じような人はたくさんいる。
でも、
資格 × Web × ライティング
になると、少しずつ自分なりのポジションができてきます。
私自身も、資格を取ったときに今の仕事やブログにつながる未来を全部予想していたわけではありません。「この資格を取れば、○年後にこういう仕事ができる」
なんて、そんなにきれいなキャリア設計をしてきたわけでもないです。むしろ、その時々で興味を持ったことを勉強したり、仕事をしたり、子育てをしたり、ブログを書いたり。
一見バラバラに見える経験が、あとから少しずつつながってきた感覚があります。そして救われました。
保育園に入れたい、でもまだ子どもが小さくて仕事を休みまくるかもしれない。できれば家にいたい。
そんな私を救ってくれたのが、過去の資格による掛け算です。
人生って、意外とそんなものなのかもしれません。
その瞬間には「点」にしか見えなかったものが、数年後に線になったり、別の経験と掛け算になったりする。
資格は、その「点」のひとつになり得ると思っています。
資格を取ったけれど使えていない人へ
もし今、
「せっかく資格を取ったのに、全然仕事に使えていない」
「履歴書に書いても評価されなさそう」
「資格を取った意味、あったのかな」
と思っている人がいたら、私はそんなに急いで結論を出さなくてもいいと思います。
資格って、取得した翌日から必ず回収しなければいけない投資ではありません。
勉強したことで、その分野のニュースが理解できるようになった。
知らなかった世界を知った。
少しだけ自信がついた。
「私はこれに興味があるんだ」と、自分についてひとつ知ることができた。
それだって十分、資格を取った意味です。
そして、その知識がいつか別の仕事や経験につながる可能性もあります。
数年後、
「あの資格、ここで使うとは思わなかった」
となることだってあります。
もちろん「資格さえ取ればいい」とは思わない
とはいえ、私は資格なら何でも取ればいいと思っているわけではありません。
資格取得そのものが目的になって、
「次は何を取ろう」
「もっと資格を増やさなきゃ」
と焦り始めると、少し苦しくなってしまいます。
資格は、人生を変えてくれる魔法のカードではありません。
資格を取っただけで仕事が勝手にやってくるわけでもないですし、実務経験や人とのつながり、発信、挑戦することのほうが重要な場面もたくさんあります。
だからこそ、
資格を「役に立つか・立たないか」だけで見るのでもなく、逆に「資格を取れば何とかなる」と期待しすぎるのでもない。
そのくらいの距離感がちょうどいいのかなと思っています。
「好きだから勉強した」も、立派な理由だと思う

大人になると、何かを始めるたびに、
「それ、何の役に立つの?」
と考えてしまいます。
仕事につながるのか。
お金になるのか。
将来の武器になるのか。
もちろん、そう考えることも大切です。
でも、全部に明確なリターンがなくてもいい。
「なんとなく好き」
「もっと知りたい」
「ちょっと面白そう」
という気持ちで勉強することにも、ちゃんと意味はあると思います。
資格を取った時点では役に立たなくても、その知識が数年後の自分を助けるかもしれない。
別の経験と組み合わさって、自分にしかない強みになるかもしれない。
人生って、案外あとから掛け算になります。
だから私はこれからも、
「役に立つ資格」だけではなく、自分が気になる資格にも意味がある
と思っています。
完璧なキャリア設計がなくても大丈夫。
そのとき気になったことを学んでみる。
資格は、人生を一気に変えるものではないかもしれないけれど、あとから振り返ったときに、
「あのとき勉強しておいてよかった」
と思える小さなきっかけには、なってくれるんじゃないでしょうか。

