情報系の資格で、入門編の位置に属する人気資格のITパスポート。
「IT」というと「難しい」「専門的」というイメージがありますが、実は事務職志望の女性にもおすすめの資格なんです。
今回は、ITパスポートが事務職におすすめの理由と、試験の概要、勉強法について解説していきます。
事務職志望×ITパスポート資格が気になっている方は、ぜひチェックしてみてください。
資格好き主婦のまい(@maisawaco)です。
行政書士、宅建、FP2級、簿記3級、カラーコーディネーター、色彩検定2級、福祉住環境コーディネーターなど15種類の資格を持つ資格好き。
事務歴は2社10年。
現在はライターとWeb制作会社でのパートを兼業中。
ITパスポートは事務職にこそおすすめな資格!理由3選
ITパスポートは、事務職にこそおすすめの資格です。
その理由は3つ
・IT知識があることのアピール材料になる
・業務の効率が上がる
・評価につながる
順番にみていきましょう。
IT知識があることのアピール材料になる
ITパスポートは、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3分野を学ぶ資格です。ITの基礎知識を幅広くまんべんなく学べる国家資格のため、取得すればITの基本的な知識があることが証明されます。
エンジニアやシステムのマネジメント業など、ガチガチのIT業界に就職・転職希望の場合はたしかに、「ITパスポートなんて持っていても意味ない」「学生がとる資格」などといわれてしまうかもしれません。しかし、IT以外の業界やIT業界でも事務職など、正面からのITの職につかない場合は十分にアピール材料になります。
合格率が50%と、難しくはないですがきちんと学習しないと落ちてしまうレベルであることも重要。試験を知っている人であれば、多少の努力ができる人だなと評価してもらえます。
業務の効率が上がる
事務職は、パソコンを使用する業務や、顧客や取引先、部署間での情報をやり取りする場面が多く、多少のIT知識、情報セキュリティへの関心が求められる職種の1つです。
ITパスポートを取得することで、ITリテラシーが上昇し、問題のない基本的な対応を取れるようになるでしょう。
また、ITパスポートをきっかけにさまざまなITツールの知識を得れば、業務の効率化が可能です。
業務を早く楽に終わらせるようになれたり、精度の高い仕事がたくさんできるようになれたりすることが期待できます。
評価につながる
ITリテラシーの低い企業だと、基本のIT知識があるだけで解決できる問題も出てきます。例えば、上司がセキュリティの知識が少なく困っていた場合。セキュリティの基本を教えるだけで重宝されるような場面も出てくるでしょう。
ITパスポートから興味を持ち、パソコンやネットワークについての知識を得れば、それだけで部署から頼りにされ、評価につながることもあります。
職場もIT化は年々進んでいますが、戸惑いが多い企業が多いのも現状です。
多少のIT知識も、場所によっては重宝されて役に立つんだね
ITの基本知識×Word・Excelなどoffice製品の技能があると強い
事務職は、IT知識がないよりあった方が断然有利です。就職・転職はもちろん、業務においてもたくさんの仕事をこなしながら、ミスを減らすことが可能。評価されたり自分も楽ができるようになれたりします。
おすすめは、ITパスポートなどのIT基礎知識+Word、Excel、PowerPointなどのofficeの知識を得ることです。資格でいえば、MOS(Microsoft Office Specialist)。
企業では、まだまだWordやExcelを使ったり、使いこなすことで業務が簡略化する場面が多数あります。「office製品のプロ」とまではいかなくとも、基礎的な知識+便利な方法がわかるだけで、最強のスキルとなることも。
さらに……簿記とのかけ合わせで、採用率がアップ
さらに、日商簿記3級の取得で、事務職への採用率アップが期待できます。
とくに中小企業の場合、経理事務でなくとも、多少の経理知識が必要な場面や経理事務を兼任するような業務が発生することがあります。その場合に、簿記3級を持っていると経理の基礎知識を持っていると判断され、評価につながります。
ITパスポート、MOS、日商簿記は、どれか1つでも役に立つ資格ですが、組み合わせることで事務職に求められる多様なスキルを持っていること、対応できる柔軟性をアピールでき、即戦力となる人材であると採用担当者に訴えることができるでしょう。
3つの資格を持つ人はなかなかいないため、転職市場での競争力は高まります。1つ1つの資格の難易度はそう高くないため。自分の価値を上げていきたい方はぜひこのスキルセットを意識してみてください。
ITパスポートの概要
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | なし |
受験料 | 5,700円(税込) ※クレジットカード、コンビニ払い |
申し込み方法 | インターネット IPA公式サイトより申し込み |
試験会場 | 47都道府県110会場 |
試験日程 | 会場によって異なる |
試験形式 | CBT方式 (全国のテストセンターのコンピュータを使用した試験) |
出題形式 | 四肢択一 |
試験時間 | 120分 |
出題数 | 100問 |
合格基準 | 全体で60%以上 ・ストラテジ系分野 ・マネジメント系分野 ・テクノロジ系分野 各分野で30%以上 |
合格率 | 約50% |
ITパスポートは、2009年から開始された国家資格です。
かつてはIT業界向けに「初級システムアドミニストレータ試験」というものがありましたが、より広く全ての社会人に向けた基礎的なIT知識を身に着ける試験として誕生しました。
IT系の国家試験で、共通知識を問う入門編の資格になっています
ITパスポートを足掛かりに、情報処理技術者の難関試験にも挑戦していけるよ
試験は120分、CBT方式という試験会場に置かれたPCを使用して解答する試験方式で、マウスで4つの中から正答と思うものを選ぶ「四肢択一」の問題です。
1000点満点中600点以上、各分野300点以上(各分野の満点を1000点とする)の得点で合格します。
総合評価点 | 600点以上/1000点(総合評価の満点) | |
分野別評価点 | ストラテジ系 | 300点以上/1000点(分野別評価の満点) |
分野別評価点 | マネジメント系 | 300点以上/1000点(分野別評価の満点) |
分野別評価点 | テクノロジ系 | 300点以上/1000点(分野別評価の満点) |
ITパスポートの合格率
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
平成28年(2016年) | 77,765 | 37,570 | 48.3% |
平成29年(2017年) | 84,235 | 42,432 | 50.4% |
平成30年(2018年) | 95,187 | 49,221 | 51.7% |
令和元年(2019年) | 103,812 | 56,323 | 54.3% |
令和2年(2020年) | 131,788 | 77,512 | 58.8% |
令和3年(2021年) | 211,145 | 111,241 | 52.7% |
令和4年(2022年) | 231,526 | 119,495 | 51.6% |
令和5年(2023年) | 265,040 | 133,292 | 50.3% |
ITパスポートの受験者数は年々増えてきています。
令和5年度は26万人が受験。人気の国家資格となっています。
合格率は50%前後と、難しい試験ではありません。
ITパスポートの勉強法
ITパスポートは、独学で取得可能です。
勉強法はテキストと問題のアプトプットを繰り返す、通常の方法でOK。お気に入りのテキスト1冊と、Webサイト、アプリ「過去問道場」の併用がおすすめです。
過去問道場はスマホでサクッと過去問を解答でき、正答率まで出る超優秀サイト。毎年受験生に人気です。
ぜひ1度は目を通してみてください。スキマ時間の利用で、効率良く勉強できますよ。
くわしい勉強法は、ぜひこちらの記事も見てみてくださいね
ITパスポートは事務職にもおすすめ
パソコンを使う事務職は、ITパスポートがあると有利。他の資格との組み合わせで、より重宝される人材に。
合格率も50%ほどと難しすぎず、受験しやすいので、事務職希望の方はぜひチェックしてみてください。
実際に勉強を始めたくなttら、ぜひこのサイトをのぞいてみてくださいね。
それでは、また。どこかの記事でお会いしましょう!