あの……危険物乙4、普通に難しいんだけど…
「すごく簡単な試験」ではないよね。でもコツさえつかめればきっとスイスイ勉強できるはず。
今日はしろちゃんみたいに「乙4が難しい!」と感じる方に向けて、試験攻略のコツをご紹介していくよ
危険物取扱者乙種四類は何となく簡単そうな試験と感じたり、周りの人から「乙4は難しくないでしょ?」と言われてたりしますよね。しかし、いざ勉強を開始して取得してみようと思うと、「思っていたよりも難しい」と感じたり、実際になかなか学習が進まなかったりするのではないでしょうか。
今回はなぜ乙4が「難しい」かをひも解きながら、乙4の効率的な勉強法についても解説していきます。
危険物乙四は「カンタン?」「難しい?」本当の難易度は?
危険物乙4はなんとなく「カンタン」なイメージがありますよね。でも、いざテキストを開いてみると難しそうと感じたり……実際に試験を受けてみて残念ながら不合格だった、という方も大勢いらっしゃるのです。
「乙4難しいじゃん」「どうすればいいの?」「カンタンな試験に合格できない自分がいけないの?」と思ってしまっている方、まずは正しい難易度を掴むところから始めてみましょう。
危険物乙4は一般的には「易しい」~「やや易しい」とされている
危険物乙4は一般的には「易しい」~「やや易しい」資格試験だと言われています。その理由は主に3つ
- 受験者層が広く、学生や新入社員でも取得できる資格だから
- 業務の基本となる資格だから
- 計算問題が少なく、用語を覚える暗記系の資格だから
ふむふむ…
順番にみていきましょう
受験層が広く、学生や新入社員でも取得できる
危険物乙4の受験者は年間25万人~30万人。受験資格はなく、工業系の学生や、化学系の企業に就職した新入社員、またはガソリンスタンドにアルバイトに入る主婦など、さまざまな人が取得します。
そのため、「誰でも取得できる」=易しい試験だと思われているのです。
業務の基本となる資格だから
危険物乙4は、危険物を扱う仕事では必須の資格です。化学系、工業系の資格には他にも難易度の高い資格、専門性の高い資格があるため、基本となる危険物乙4は「取れて当たり前」「取れないと仕事にならない」資格。
必須で基礎的=簡単な資格という印象があります。
計算問題が少なく、暗記系の資格だから
危険物乙4は理系の資格で、理系特有の計算や化学の理解ができなければ合格できない資格だと思われがちですが、実は用語やパターンを覚えれば合格でいる暗記系の資格です。覚えさえすれば合格できるので、どんな人でもいつかは合格可能という意味で易しい資格と言われることがあります。
しかし、合格率はそこまで高くない
しかし、忘れてはならないのが、実際の合格率はそこまで高くないという事実です。危険物乙4の合格率は30〜40%で、1回の試験で半数以上の人が合格することができません。
試験時期 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2020年 | 200,876人 | 77,466人 | 38.6% |
2019年 | 221,867人 | 85,669人 | 38.6% |
2018年 | 240,108人 | 93,667人 | 39% |
2017年 | 256,587人 | 88,328人 | 34.4% |
2016年 | 264,946人 | 76,575人 | 28.9% |
10人受けて3人か4人しか合格できないってことでしょ。十分難しいんだけど
20万人のうち、12万人もの人が落ちてしまうと考えると、決して舐めてはいけない資格だということがわかりますね。
そして、落ちてしまったからと言って、「勉強ができない!」「自分はダメなんだ!」と思う必要もないことにも気がつくことでしょう。
勉強さえすれば受かる!
ただ、危険物乙4は一定の期間学習すれば合格できる試験でもあるのです。
合格率は30〜40%ほどですが、不合格の60%の人の中には、まったく勉強に手を付けていない人、少しテキストをめくっただけでほとんど勉強していない人、一夜漬けで試験に挑んだ人が多くいます。
危険物乙4は汎用性もあり、業務の基本となる資格のため、学校や職場で半強制的に取らされる場合が多いため、全く受験意欲のない人も受けさせられているからです。
私自身も例にもれず、職場で強制的に受験させられた組です。私は当時はこんなブログを開設するほど、勉強意欲がなかったのでほぼ一夜漬けで挑まさせていただきました(何への敬語)
きちんと勉強することさえできれば、合格できます。勉強に苦手意識があるおじさんも、理系に苦手意識のある私の当時の同僚のかわいい女性も取得していました。
- 恐れず、舐めない
- 暗記系なのである程度コツコツ勉強をする
この2点さえ忘れずにいれば、私は必ず全員合格することができる資格だと思っています。
では、そのために必要な勉強法とコツをお伝えしていきます。
大切なのは早めに全体像を掴むこと
危険物乙4を難しいと感じている方に、最も大切なのは「危険物乙4試験の全体像を早く掴むこと」です。
ゴールが見えていないと「こわい」「わからない」=「難しい」と感じる
どのくらい理解できれば合格できるのか、どこまで勉強が必要なのかわからず、やみくもに勉強を始めてしまうと、合格への道のりが長く思えて勉強が難しく感じてしまいがちです。
またどんな試験問題かわからないまま勉強を進めても、どこをポイントとして覚えれば良いのかわからず、全て覚えなければならない気がしてより焦りを覚えてしまいます。
まずは、より早く合格のイメージを掴むこと、試験の全体像を把握することが大切です。
乙4試験のポイント
乙4試験の基本
一度も受験をしたことがない方は、乙4試験の基本は抑えておきましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | なし |
出題形式 | 5肢択一、マークシート方式 |
試験時間 | 2時間 |
試験内容 | 3科目35問 |
合格基準 | 3科目で60%以上の正答率 |
問題は5肢択一式、マークシート方式を採用しています。5つの選択肢の中から正解だと思う1つを選んでマークをします。資格試験には選択肢が3つの場合や、4つの場合もあるので、5つ選ぶものがあることに少し難しさを感じる方もいます。
試験時間は2時間。少し長めですよね。試験中集中できることも大切ですね。
危険物取扱者乙4試験は、
「法令」
「物理・化学」
「性質・消化」
の3つの科目で構成されています。合計で35問ですが、3つの科目の全てで60%以上の正答が必要となります。
試験科目 | 合格基準点 |
---|---|
危険物に関する法令(法令) | 9問/15問 |
基礎的な物理学及び基礎的な化学(物理・化学) | 6問/10問 |
危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法(性質・消化) | 6問/10問 |
「どれか落としたら…」と不安になってしまいますが、すべて普通に勉強をしていれば8割程度は取れる問題なので、そう心配する必要はありません。
勉強時間は40時間を目安に
危険物取扱者乙4の標準的な勉強時間は40〜60時間程度だと言われています。
たしかにそれくらい勉強すれば合格できるとは思います。
でも、勉強が難しいと感じている中では「そんなに勉強するのは辛そう」「60時間も勉強できそうもない」とやる気がでない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
危険物乙4は勉強が得意な人や、前提知識がある方であれば10時間〜20時間程度でも合格することができる試験です。
危険物乙4が難しいと感じている人は、ぜひ効率良い勉強で30〜40時間で合格することを目標に頑張ってみましょう。
学習にかかる期間は、1ヶ月前後の範囲で、ご自身の1日に可能な勉強時間で設定すると良いと思います。
1日2時間勉強しようと思ってもなかなか勉強できない方が多いと思うので、スキマ時間も合わせて1時間、30日間勉強をするスケジュールがおすすめです
独学40時間で危険物乙4に合格する方法
テキストは一番簡単そうだと感じるものをチョイス
危険物乙4が難しいと感じる人は、とにかく市販テキストの中から「一番簡単そう」「一番好き」と思えるものを選びましょう!
危険物乙4のテキストはどれも比較的安価でわかりやすくなっています。イラストが多様に用いられていて、二色刷り、もしくはフルカラーで見やすいですよ。
好みもあるので書店でチェックするのが良いかと思いますが、お忙しい方はこちらをチェックしてみてください。
苦手意識がある方には、「10日で受かる!乙種第4塁危険物取扱者すい~っと合格」がおすすめです。
乙4のテキストの中でも薄めで、内容もイラスト豊富でとっても読みやすいです。著者は工業高校のベテランの先生。「これだけ覚えておけば合格ラインをクリアできる!」という必要十分な内容をコンパクトにまとめた1冊です。
アマゾンでも人気の1冊!過去問も130問ついているから、この1冊あれば合格できる人も沢山いそう!
ちなみに表紙のイケメンは俳優の杉浦太陽さんらしいです(イメージキャラクター)
他のおすすめのテキストはまた記事を作成するので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
「全体像を把握しよう!」目次をざっと読み→過去問をチェック
資格試験の勉強はとにかく早く全体像を把握すること!それがもっとも効率的な勉強法です。
まずはテキストの目次にざっと目を通しましょう。どんなことを学ぶのか、何となく把握します。
次はいきなり過去問をチェックします。どんな問題が出るのか、実際に読んで解いてみましょう。もちろん解けなくてOKです。問題を読んで、一応選択をして、それから解答を読みます。
これで、どんな風に問題が出題されるのか体感としてわかってきます。「出題の仕方と傾向を掴む」これが、資格試験の勉強ではとってもとっても大切なことなのです。
過去問読書に慣れてきたら、
過去問を解く→解答を見る→テキストの説明を読んでみる
という流れで勉強を進めましょう。これでテキストのどのような個所がどんな形で出題されるのか、ということがまたも体感としてわかってきます。テキスト読むだけで自然と出題ポイントが掴め、「ここは試験に出やすい箇所だ」と記憶に残るのです。
過去問を解いて、難問振り返れたかが当日の力になる
テキストを漫然と読んでいても、その勉強はあまり意味がありません。「過去問→解答→テキスト振り返り」が難問できたかが当日の解答力になります。
コスパ良好の通信講座を利用する方法
危険物乙4は、正直独学で取得できる資格です。勉強が苦手な方でも独学でOKです。しかし、通信講座には通信講座のメリットがあります。
安心できる教材でサクッと勉強したいなら通信講座
通信講座の魅力は、
- 合格に必要な教材が揃っていること
- スマホ学習・動画学習が可能なこと
- 自分のやる気もUPすること
などが挙げられます。
自分に合うテキストを探したり、勉強法を考えたりする時間さえもったいないという方。最も効率の良い勉強法でセクっと合格したい方におすすめ。
せっかく見つけたテキストに「ほんとにこのテキストで大丈夫かな?」「独学では無理かも……」という心配症の方にもマッチしています。
コスパ良しのスタディングがおすすめ
さまざまな通信講座がありますが、危険物乙四でおすすめなのはスタディングの危険物取扱者講座です。
スタディングの大きな魅力は2つ!「安さ」と「スマホ学習」です。
スタディングの危険物取扱者乙4講座の受講料は4,950円。テキストと過去問を購入する金額とそう変わりません。ついでに合格すればAmazonギフト券1,000円分がもらえるので、更にオトクに勉強をすることができちゃいます。
また、教材はすべてWebで完結。通勤・通学時間や家事の合間にも勉強しやすく、何も道具がなくても学習可能です。問題集や暗記ツールも充実しているので、ちょっとした時間に勉強を進めることができ、「テキストとノートを用意するのも億劫」などという理由で挫折するスキを与えません。
デメリットを挙げるとすれば、逆に紙媒体がないことですが、教科書系の勉強に抵抗があるという方にはさほどデメリットには感じず、むすろ適しているのではないでしょうか。
通学講座派の方は、ぜひスタディングの危険物取扱者乙4講座をチェックしてみてください!
危険物乙4は必ず攻略できる
危険物乙4って、直前にテキストを見ただけで合格できるような、決して簡単な試験ではないですよね。でも、勉強さえある程度していけば、スラスラ解ける試験。そう難しい試験でもないんです。
試験の攻略法はとにかく「難しい」「苦手」という意識を持たないこと。そして早めに「全体像を掴む」ことです。
自分にマッチしたテキスト、勉強法を選んだらぜひすぐに勉強を開始してみてくださいね。はじめはドキドキしても、慣れてくるうちに勉強が楽しくなってくるはずです。
続けることができれば、必ず攻略できます。
その日まで応援しています!ぜひ一緒に頑張りましょう。