こんにちは!資格好き主婦まい(@maisawaco)です
FPは2級、3級持っています。知識が古いので再受験しようか悩み中。
FP試験では計算機(電卓)の持ち込みが可能です。
FPの計算問題は、四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)の簡単なもの。場合によっては「電卓はイラナイヨ!」という方もいますが、数字は大きいため、電卓を使用した方が良いです。
安いもので構わないので、ぜひ持っていって下さいね。
ところで、私は今度簿記2級に挑戦したいと思っているため、新しい電卓の購入を検討中です。
いろいろ調べていたら、FPの電卓をこれから購入しようとしている方は、気を付けた方が良いのではないかな?と思ったので、その件についてお話したいと思います。
え?何?どういうこと?
いきなり謎の入りでごめんね。結論からお話します。
- FP試験の電卓は複雑なものは使用不可なことも!四則計算のできる「簡単なもの」がいい
- 簿記や公認会計士試験の基準とちょっと違う
- FP試験におすすめできる電卓はコレ!
それでは詳しく見ていきましょう!
FP試験の電卓は四則計算のできる「簡単なもの」がいい
結論として、FP試験ではハイスペックな電卓を持ち込むと使用NGの可能性があります。
意外と知られていないと思うので注意してください。
え!そうなの!?
ローン計算などができる金融電卓や、電卓はNGということは知っている方がいらっしゃるかもしれません。
でもFP試験ではプログラムが出来るタイプ、音の出るタイプ、メモリー機能が2つ以上のタイプも使用不可になっているので、注意が必要です。
メモリー機能が2つ以上の電卓って結構あるんじゃ…
そうなんだよ、私もびっくり!どんなことがあったかお話するね
FPと簿記で兼用できるような実務用電卓がほしい!→え!?使用不可?
実は私、欲しい電卓があったのです。
それがこれ、カシオの本格実務電卓JS-20WKです。JS-20WKは約8,000円ほどの高額な電卓ですが、公認会計士、税理士、経理の方など、実務で電卓を使用する方からも評価の高い電卓。
かなりいろいろなところでオススメされている、メジャーな実務電卓です。そのピンクが何とも可愛くて欲しかった!
でも、このJS-20WK、使用は可能なんですが、ちょっと注意点が…
その話をする前に、FP試験で使用できる計算機の規定を見ていきましょう。
FP試験で使用できる計算機(電卓)の規定
FP試験で使用できる計算機(電卓)には規定があります。
こちらはFP協会の規定ですが、きんざいでも同じでした。
計算機(電卓)は、次の各条件に該当する場合のみ使用を認めます。計算機が使用禁止計算機に該当する場合、計算機をしまっていただくなど試験監督者が使用不可の措置をとることがあります。また、ケースによっては受検を無効とさせていただく場合もあります。
- イ.電源内蔵のもの(そろばん不可)
- ロ.演算機能のみを有するもの。
※ 使用可………√・%・定数計算、消費税に係る税込・税抜、
売上に係る原価(MD)・売上・売価(MU)・利益率、日数・時間計算、
マルチ換算についてのキー、メモリー(M)機能(計算結果を1つだけ記録できるものに限る)、GTキーのあるもの。
※ 使用不可……関数機能〔Σ(シグマ)・log 等〕・ローン計算・複利計算・紙に記録する機能、音〔タッチ音・音階・音声等〕を発する機能、プログラム(計算式)の入力(登録)機能、計算過程をさかのぼって確認できる機能等を有するもの。
- ハ.数値を表示する部分がおおむね水平で、文字表示領域が1行であるもの。
- ニ.外形寸法がおおむね26㎝×18㎝の大きさを超えないもの。
日本FP協会試験Webサイトより
いろいろ書いてありますが、とにかく普通の、みんなご存じの簡単なタイプの電卓を使用してくださいということです。
関数機能やローン計算のある金融電卓(FPの業務では使用する)は、試験では使用できません。
・FP試験で使用できるのは、演算機能のみを有するもの(√、税込などはあっても可)
・関数電卓や金融電卓は使用できない
・大きすぎる電卓は使用できない
大きさについての表記もありますが、定規が身近にある方はちょっと図っていただきたい。こんな大きな電卓はなかなかないはず。大きさについては気にしなくて大丈夫です。
見落としがちなところに注意!
FPの計算機の規定は、実は意外と細かいのです。見落としがちな点もあり、「実は使用不可だった!」ということになりかねないので、ぜひチェックしておいましょう。
- メモリー機能は1つだけのものに限る
- 音の出るタイプ、液晶が2画面ついているものも使用不可
- プログラム機能がついているものはNG
FP試験用の電卓はメモリー機能が1つだけのものに限るという規定がありますね。メモリー機能は、前回の計算式が記録できるもので、かなり多くの電卓についています。特に2,000円以上の電卓は、メモリー機能が2つ以上ついているものが多く、例えば私が欲しいJS-20WKももちろんメモリーは「2」です。
これらの電卓は基本的には使用できないということですね※(実はそうでもない場合も、後から説明します)
音の出るものも使用不可。試験中に鳴ってたら、他の受験生に迷惑ですからね。
表示が2列のものもNGなので下のようなタイプもダメですね。
プログラム機能がついているものも、NG。プログラムと聞くと、なんだか難しく感じますが、4,000円ほどの実務電卓でもついているものもある、そこまで珍しくない機能です。
ちょっといい電卓ならついている機能ばかり…
ここまで見てきて、お気づきの方もいらっしゃるかもしれません。
「あれ?ちょっとした良い感じの電卓を購入したら、もしかして使用不可の機種だったりするんじゃ…」
そうなんです。名もなきメーカーの安価な電卓なら別ですが、超高級電卓でなくても、実務で使うレベルの電卓を購入しようとすると、なんかひっかかりそうなんです!
そんな中、こんなブログを見つけました。
こちらには、なんと、「検算機能のある電卓は持ち込めない」とFP協会の人に言われたとの記載があるではないですか!
どの説明を見ても検算機能がOKかどうかつきません。そこで、FP協会に問い合わせをしてみました。
結果は「検算機能のある電卓は持ち込めない」と回答をもらいました。
つまり、検算機能はNG。持ち込む電卓が検算機能があるものは避けましょう
こんどうの趣味ブログhttps://syuffu-kondo.com/fptest-calculator/
検算機能というのは、本当にちょっとした良い感じの電卓にはついています。
それで、念のためFP協会に問い合わせをしてみました。
FPで使用できる電卓について
FP協会では事務局の方が対応してくれます。
まずは、「本当に簡易な、普通のもので」ということでした。
FP協会には、使用不可、もしくは使用できる電卓の品番のリストがあり、既に確認が取れているものは、そのリストを見て回答してくれます。
問い合わせの結果、やはり上記の通り、検算機能をはじめとして、メモリー数などの規定は記載の通りでした。
- メモリー機能は1つだけのものに限る
- 音の出るタイプ、液晶が2画面ついているものも使用不可
- プログラム機能がついているものはNG
例外だらけ…かもしれない…
ただし、厳格に上記の規定を守っているのではなく、例外が、もしかしたらいくつもあるのではないかという印象を受けました。
例えば、JS-20WKは、音声機能はもちろん、メモリーも2、検算機能もあります。しかし、JS-20WKは2021年8月現在、「音声機能をOFFにすれば使用可」とのことでした(※私が問い合わせをした時のことです。変更等ある可能性があるため、使用される際はご確認をお願いいたします)
一方、同じくかなりメジャーなSHARPのEL-N942Xは、プログラム機能がついているため使用できないとのことでした。
全ての電卓が使用できるかできないのか、わかるわけではないですが、ある程度の基準があるようです。
使用したい電卓がある場合は、事前に問い合わせしておくと安心
良い電卓を持っていたり、簿記など他の試験を受験するので、兼用できる電卓を購入したいという方は、念のため、使用したい電卓がFP試験で使用できるものなのかどうか、問い合わせをしておくと安心です。
なかなか当日、試験官が電卓まで見ることはないと思いますが、一応使用できないリストがあるのであれば、それは避けた方が無難だからです。
今回私が驚いたのは、「こんなこと誰も言ってなかったのに!(あのブログの方以外)」ということです。
FP試験におすすめの電卓を紹介しているサイトでも、使用不可のものが掲載されていることもあります。
理由は二つ考えられます。
一つは、やっぱり「実際に持って行った電卓が使用できないとされたという人がいない(or少ない)から」。
資格ブログをやっていて、FP試験の受験生の方もフォロワーさんに多くいらっしゃいますが、この話は聞いたことがありません。噂が流れてこないのは、実際に持って行った電卓が使用できなかった人が、かなり少ない、もしくはいないからなのではないかなと思います。
もう一つは、簿記や税理士、公認会計士試験など、他の資格試験では、メモリー数までの規定はないためです。同じお金を扱う試験、しかも税理士、公認会計士試験なんてかなり上級試験ですからね。そこで使用できて、FP試験で使用できないというのは、なかなか想像できないかもしれません。
今回は、良い経験ができました。
ところで、紆余曲折ありましたが、私は結局FP試験は受けるかわからないため、ちょっと嫌いなこの電卓で良いと思い、
簿記用にJS-20WKを買いたいと思います。
長々とありがとうございました!
それでは!また!