ビジネス実務法務検定受けてみようと思うけど、難しいのかな?難易度が気になる
ビジネス実務法務検定は2級がやや易しい~普通程度、3級が易しいレベルだよ。でも、それだけ言われてもよくわからないよね
こんにちは。行政書士、宅建士、ビジ法2級などを持っている資格好きの主婦まい(@maisawaco)です。今回はビジネス実務法務検定の合格率や難易度についてお話していきます。
ビジネス実務法務検定は、1級は法務業務のプロフェッショナルが受験する難しい内容となっていますが、2級、3級は様々な職種の人が受験し、合格率も比較的高い資格です。
この記事では合格率や受験者の職種、勉強時間などから、合格者の私が詳しく難易度をお伝えしていきます!
ビジネス実務法務検定の難易度がわからず受験に不安があるという方、どれくらい勉強すれば良い試験なのか知りたい!という方はぜひご覧になってみてくださいね。
ビジネス実務法務検定の難易度
ビジネス実務法務検定の難易度は、2級がやや易しい~普通程度、3級が易しい程度です。
サイトによって3級はやや易しいとされていることもありますが、最近では合格率も高めですし、やはり易しいレベルではないかなと思います
級 | 合格率 | 難易度 |
---|---|---|
1級 | 10%前後 | 普通~難しい |
2級 | 40~60% | やや易しい~普通 |
3級 | 75~85% | 易しい |
でも易しいとか普通とかの基準がよくわからないな
資格ランキングのサイトや本によってさまざまなんだけど、だいたい普通が「勉強時間200時間~、合格率40%未満」やや易しいが「勉強時間50時間~、合格率40%以上70%未満」くらいかな
資格は難易度を相対的にランク付けされることがあるのですが、それでも実際の難しさはなかなかつかみにくいですよね。少しでもイメージしやすいように、同じ難易度の他の資格の例を挙げてみます。
- 危険物乙種4類
- 食生活アドバイザー2級
- ITパスポート
- 実用英検2級
- 介護福祉士
- 日商簿記3級
など…
「やや易しい」には、危険物乙4やITパスポート、簿記3級などが含まれます。どれも取得した私ですが、難易度には若干差がありますが(私は簿記3級が難しかったです)、いずれにしても相対的に見れば「易しい」部類には入る印象です。
- 日商簿記2級
- 宅建士
- FP2級
- 基本情報技術者
- 保育士
- 二級建築士
- 臨床検査技師
など…
ビジネス実務法務検定2級は、近年合格率が上がっているんだけど以前は40%台。内容も法律に関するものなので、資格の難易度の格付けでは割と難し目に見られていました。しかし、やはり簿記2級や宅建士などよりは難易度は明らかに低いため、どちらかというとやや易しい部類だと感じます。
資格ランキングは司法試験や公認会計士試験など超難関試験も含まれるから、宅建が「普通」になっちゃうんだけど、宅建も普通に難しいよね
宅建と比べると易しいけど、「やや易しい」のどの資格も勉強しないで合格できる資格ではないからね
- マンション管理員検定
- MOSスペシャリストマスター
- 防災士
- 住宅ローンアドバイザー
- 食生活アドバイザー
- ビジネス能力検定(B検)
など…
ビジネス実務検定3級は「易しい」レベルになります。内容的には法律関係ですので、易しいの他の資格よりもとっつきにくいイメージがありますが、合格率も高く勉強時間も社会人ならば短時間で合格が可能な試験のためです。
合格率ってどれくらいなんだろう
合格率は2級で40~50%台、3級で75~85%くらいかな。次から詳しくみていくよ!
ビジネス実務法務検定の合格率はどれくらい?
次に、ビジネス実務法務検定の合格率を詳しくみていきましょう。
試験実施回 | 2級 合格率 | 3級 合格率 |
---|---|---|
第33回(2013年) | 54.5% | 77.8% |
第34回(2013年) | 38.5% | 79.6% |
第35回(2014年) | 43.5% | 67.6% |
第36回(2014年) | 31.8% | 68.0% |
第37回(2015年) | 20.9% | 74.2% |
第38回(2015年) | 24.6% | 74.2% |
第39回(2016年) | 41.3% | 73.6% |
第40回(2016年) | 25.0% | 63.4% |
第41回(2017年) | 16.7% | 59.3% |
第42回(2017年) | 56.6% | 76.6% |
第43回(2018年) | 35.4% | 83.4% |
第44回(2018年) | 46.7% | 75.9% |
第45回(2019年) | 54.3% | 80.2% |
第46回(2019年) | 30.6% | 70.6% |
第47回(2020年) | 中止 | 中止 |
第48回(2020年) | 43.4% | 75.7% |
第49回(2021年) | 68.4% | 87.3% |
第50回(2021年) | 62.9% | 85.9% |
第51回(2022年) | 52.9% | 86.7% |
第52回(2022年) | 50.6% | 80.3% |
第53回(2023年) | 29.2% | 47.8% |
第54回(2023年) | 38.7% | 53.2% |
ビジネス実務法務検定試験は、2級は約50%の人が合格。3級にいたっては80%以上の人が合格する試験でした。
しかし、2023年度は2級で約20%弱、3級で30%以上も合格率が低下。
3人に1人ほどしか受からない難しい試験となっています。
個人的な意見として、今後は2023年よりはもう少し易化する可能性がありますが、2020年以前のような2級は50%以下、3級は80%以下の難易度に抑えられるのではないかと思います。
2023年は合格率が下がったとはいえ、基本的な対策さえしていれば合格できる難易度でした。合格率に一喜一憂せず、試験の対策をきちんと進めることが大切です。
どんな人が受けている?
ビジネス実務法務検定はどんな人が受験しているのでしょうか。少しみていきましょう。
【2級】
- その他サービス 17.8%
- 金融・保険業 14.4%
- 建設業 13.9%
- 製造業 13.7%
- 運輸・通信業 8.6%
- 卸売業 5.4%
- 大学生 5.3%
- その他 5.2%
- 電気・ガス・水道業 3.9%
ビジネス実務法務検定2級は、その他サービスや金融保険業、建設業、製造業など幅広い業種の人が受験しています。法務関連の部署は各業種にありますし、ビジ法は法律だけでなくビジネスに必要な法律知識を幅広く学べる試験のため、業種を問わず役立つ知識を得られるためですね。
企業研修で資格の取得を取り入れている場合もあるようです
【3級】
- 金融・保険業 18.2%
- その他サービス 14.7%
- 製造業 13.0%
- 大学生 11.3%
- 卸売業 7.5%
- 運輸・通信業 7.3%
- 建設業 6.3%
- 電気・ガス・水道業 5.6%
- その他 4.7%
ビジ法3級はより法律入門としてあらゆる職種に役立つ知識です。大学生の受験も目立ちますね。
勉強時間はどれくらい必要?
勉強時間はどれくらい必要なのでしょうか。受験時に取られる公式のアンケートから見ていきましょう。
合格者の一日あたりの勉強時間 | 2級 | 3級 |
---|---|---|
30分未満 | 10.7% | 20.7% |
30分~1時間 | 36.2% | 42.3% |
1時間~2時間 | 37.5% | 27.2% |
2時間~3時間 | 11.9% | 6.2% |
3時間以上 | 3.7% | 3.6% |
2級の合格者は1日に30分~1時間程度勉強していた人と、1時間~2時間程度勉強していた人が多いですね。
3級は30分から1時間勉強していた人が最も多くなっています。
合格者の勉強期間 | 2級 | 3級 |
---|---|---|
1カ月未満 | 16.5% | 33.6% |
1~2カ月 | 30.7% | 38.9% |
2カ月~3カ月 | 27.0% | 16.4% |
3カ月~4カ月 | 14.6% | 6.4% |
4カ月~5カ月 | 4.6% | 2.7% |
5カ月以上 | 6.6% | 2.1% |
勉強期間は2級、3級ともに1カ月~2カ月が最も多いですが、2級は2カ月以上勉強された方も半数以上います。
このアンケートは「1日あたりの勉強時間」と「勉強期間」を別々に聞いているので、少し注意が必要です。勉強時間が短くて、期間は長くコツコツやるタイプの人もいれば、短期集中で時間をとってやるタイプの人もいますからね。
しかし、いずれにしても3ヶ月以内の勉強期間に1時間前後の勉強量で合格している人が多いでしょう。
2級合格者で最も多いのは、
・勉強時間が一日あたり30分から1時間
・勉強期間が1〜2カ月だね
ビジネス実務法務検定の合格に必要な勉強時間は、
3級で約40時間(20~60時間)、
2級で約60時間~100時間
と言われていますが、公式アンケートからしてもその範囲で合っているのではないかと思います。
ちなみにわたしの場合は……
ちなみに、私は宅建を受験した年(宅建10月試験、ビジ法12月試験)にビジ法2級を受験したのですが、勉強時間は合計で20時間程度だったのではないかと記憶しています。
ビジ法と宅建は試験範囲はあまり被らないのですが(基本的には民法部分のみ)、法律の学習であることと、基本的には暗記の部類の資格試験なので、学習がはかどったからだと思います。
いきなり勉強するなら、私も40~60時間程度はきっと欲しかったです
ビジネス実務法務検定試験の概要
ビジネス実務法務検定について、試験の概要をみていきましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
試験方式 | IBT方式(受験者のコンピュータで受験) CBT方式(2021〜2023年度に限る) |
受験資格 | 1級:2級の合格者であること 2級、3級:受験資格なし |
受験料 | 2級:7,700円(税込) 3級:5,500円(税込) ※併願受験可能 ※CBT試験は事務手数料2,200円(税込)が別途かかります |
合格率 | 1級:10%前後 2級:40~55%くらい 3級:75~85%くらい |
試験日 | 第1シーズン:5月下旬~6月上旬 第2シーズン:10月下旬~11月上旬 |
試験時間 | 2級、3級:90分 (IBT試験は10:30、11:00、13:30、14:00、15:30、16:00より選択) |
出題形式 | 多肢選択式 |
合格基準 | 100点満点の70点以上をもって合格 |
3級はビジネスで使用する法律知識の入門編。商品売買に関する取引や債権についての出題が多い。とっつきにくい単語はあるけれど、読み進めていけば理解できるものが多いのが特徴です。学生の合格者もいることから、社会人で受験される場合はそれほど苦手意識をもたず、勉強を進めていけるのではないかと思います。
2級は、会社法や商法、民法の部類まで出題があります。3級と分野は重なりますが、確かな知識が求められるので難しさを感じる方も多いかと思います。
私は直前に宅建の勉強をしていたのであまり意識せずに勉強に取り組めましたが、宅建の勉強をせずにいきなりビジ法2級の勉強を始めていたら、ちょっと「うっ……」となってしまったかもしれません
ビジネス実務法務検定の勉強法
3級は独学がおすすめ
ビジネス実務法務検定3級は、独学での学習がおすすめです。
独学で十分学習可能な範囲の上、合格率も高く、苦手意識さえなければ比較的短い期間で合格できるでしょう。
ビジ法3級のおすすめ教材はこちら。法務教科書の「テキストいらずの問題集」です。
過去問から厳選された問題が掲載され、要点を絞って学べるので効率的です。
テキストを利用しながら、
まずは1冊流し見→問題をさらっと解く→じっくり問題を解く
の順で学習を進めていけば、合格に近づいていけるでしょう!
3級の詳しい勉強法はこちらの記事に記載しています。ぜひご覧ください
2級も独学でOK!不安な場合は通信講座も
ビジ法2級も基本的には独学でOKです。特に法律系以外でも勉強に慣れている方、社会人経験が長い方であればテキストを回すだけで比較的短期間で合格県内に入ることができるでしょう。
テキストのおすすめは私も使用した(2022年度版でリニューアルされました)「合格革命 ビジネス実務法務検定試験 2級テキスト&一問一答法律初心者でもこれなら一発合格」です。
必要十分な内容に絞り、効率的に学習をすることができます。ただ、問題集はなくなりテキストの一問一答に併合されたようなので、一問一答をやってみて不安な方は問題集だけは公式のものを購入しても良いかもしれません。
時間がない方や、通勤時間などのスキマ時間を有効活用してビジネス実務法務検定に合格したい方は、通信講座もおすすめです。
私のイチオシは、スタディングのビジネス実務法務検定講座。テキストや講義動画はすべてWeb上、スマホ・タブレットで学習できます。問題集は問題を解くたびにマイページ成績が記録されるので、科目ごとの進捗や平均点が一目でわかります。間違った問題だけ復習することも簡単で、デジタルならではの勉強効率を実感できますよ。
気になる方は、Web講義やテキストを体験できる無料お試しがあるので、ぜひ使ってみてくださいね!
ビジネス実務法務検定は勉強すれば合格できる試験
ビジネス実務法務検定の難易度は、受験資格が必要な1級を除き、易しい~普通程度です。忙しい社会人のみなさんでも、1日あたり30分から1時間程度の勉強で合格している人も多く、コツコツ学習を積み重ねれば十分に合格を目指していける試験と言えるでしょう。
ただ、2級は合格率が安定しないため不安もありますね。確実に合格したい!という場合は、通信講座もおすすめです。スマホ学習でスキマ時間を効率よく利用すれば、負担なく学習を進めることができます。
ビジネス実務法務検定は、企業実務と関係の深い法律知識を学ぶことができます。評価されることも多い資格なので、ぜひ取得を目指してみてくださいね。
応援しています!
それでは、またどこかの記事でお会いしましょー!