社労士は子育て中の女性でも働ける?事務所で見たママ社労士3人のリアルな働き方

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ブログ案内犬しろちゃん

社労士って女性に人気らしいけど、子育てしながら本当に働けるのかな…?
資格を取るのも大変そうだし、現実のところどうなんだろう。

こんにちは、まいです。私はこれまで行政書士・宅建士・FP2級・保育士など20個以上の資格を取ってきた資格好き主婦です。でも、正直に先に言っておきますね。私自身は社労士ではありません。社労士試験に3回挑戦して、3回とも不合格。撤退しました。

ただ私には、もうひとつの立場があります。社労士事務所で「無資格の補助者(スタッフ)」として働いていたという経験です。そこで、子育てしながら働くママ社労士さんたちを、毎日見てきました。

まい

だからこの記事は「合格した専門家の理想論」でも「スクールの一般論」でもないの。試験に落ちて撤退した私が、現場のスタッフとして見た”ママ社労士のリアル”を、いいところも大変なところも忖度なしでお話しするね。

結論から言うと——社労士ママは働けます。ただし「楽」ではありません。その中身を、順番に見ていきましょう。

この記事でわかること

【結論】社労士ママは働ける。ただし「楽」ではない

先に結論です。子育て中の女性が社労士として働くことは十分に可能です。実際、私がいた事務所は「とにかくママが多い職場」でした。

ただし、働き方によって両立のしやすさはかなり変わります。ざっくり3タイプで早見表にすると、こんなイメージです。

働き方のタイプ両立のしやすさこんな人に向く
正社員でバリバリ型(顧問先を担当)△(やりがい大・でも忙しい)頼れる家族がいる/しっかり稼ぎたい人
時短・補助業務型(顧問先を持たない)◎(比較的柔軟)子どもが小さいうちに無理なく働きたい人
子どもの成長後に本格始動型◎(手が離れてから集中)今はセーブ→将来バリバリ働きたい人

大事なのは、「今の自分のライフステージに合った働き方を選べる」こと。そして社労士は、その選択肢が比較的豊富な資格だということです。まずは「なぜ女性・ママに人気なのか」から見ていきますね。

社労士が女性・ママに人気の理由4つ

社労士は、士業の中でも女性の活躍が目立つ資格です。合格者に占める女性の比率は約3割強(年度により変動します)と言われていて、他の士業と比べても女性が多め。人気の理由は、大きく次の4つだと感じています。

  1. ライフスタイルに合わせて働き方を選べる…勤務・パート・独立開業と選択肢が幅広く、子どもの成長や家庭の状況に合わせて柔軟に変えられます。
  2. これまでの経験やスキルが活きる…総務・人事の経験、書類作成やデータ管理、きめ細やかなコミュニケーション。今までの社会人経験がそのまま強みになります。
  3. 「誰かの役に立ちたい」を実感できる…年金、労働トラブル、働きやすい職場づくり。女性や高齢者の雇用問題など、自分が当事者意識を持てるテーマが多いんです。
  4. キャリアアップ・再就職に強い…専門知識という”手に職”があるので、ブランクがあっても再就職で有利になりやすいです。

「子どもが小さいうちはパートで経験を積んで、大きくなったらフルタイム、将来的には独立も…」というように、キャリアの絵を描きやすいのが魅力ですね。実はこの理由、私が社労士を目指した動機そのものでもありました(結果は3回不合格でしたが…!)。

まい

「女性に向いてそう」って感覚、私もすごく分かるの。でも”向いてる”と”両立がラク”はイコールじゃない。ここからが本音の話だよ。

社労士の働き方は4パターン(登録の種別)

社労士として働くには「登録」が必要で、その種別は大きく4つに分かれます。ここは制度の話なので、まずサラッと押さえておきましょう。

種別ざっくり言うと
開業自分の名前で社労士事務所を立ち上げて独立する
社会保険労務士法人の社員法人を運営するメンバー(雇われというより共同経営者に近い立場)
勤務社労士事務所や企業の総務・人事部などに雇われて社労士業務を行う
その他資格はあるが直接の社労士業務はしない登録。研修などに参加できる

「勤務」と「その他」をまとめて「非開業」と呼ぶこともあります。そして登録の種別は後から変更できるので、ライフステージの変化に合わせて働き方を切り替えられます。

そのうえで私の実感を言うと——私が事務所で出会った子育て中の女性社労士は、ほぼ全員が「勤務」登録でした。いきなり開業ではなく、まずは事務所や企業に雇われて働きながら経験を積む、という人が多かったです。子育て中は特に、この「勤務」が現実的なスタート地点になりやすいのだと思います。


【実録】私が事務所で見たママ社労士3人のリアル

ここからが、この記事の本題です。私が補助者として働いていた事務所には、子育て中のママ社労士が何人もいました。その中でも特に印象に残っている3人のリアルな働き方を、見たままにお伝えします。同じ「ママ社労士」でも、働き方がこんなに違うんだ、と感じてもらえるはずです。

ゆりさん(30代後半)|担当をたくさん持つパワフルな勤務社労士

【プロフィール】
・正社員(勤務8年目)/小学生の子ども2人を子育て中
・5〜200名規模の事業所を約70件担当
・前職は飲食店の雇われオーナー。社会人になってから社労士に合格し転職
・タイプ:正社員でバリバリ働く型

ゆりさんは、とにかくパワフルな人でした。子どもが小学生になってからは、県内を文字どおり飛び回ってバリバリ働くスタイル。担当する事業所は約70件と多く、就業規則の説明や助成金のサポートで外回りに出ることもしょっちゅうでした。

家庭の事情としては、ご主人のご両親が近くに住んでいるものの、あまり頼れる状況ではなかったそうです。子どもが体調を崩したときの病院対応は祖父母がしてくれていましたが、実はご両親はゆりさんが働くことにあまり賛成ではなく、少し気まずそうな空気もありました。それでも「代わってくれる人がいるだけでありがたい」と話していたのが印象的です。

まい

ゆりさんは「バリバリ働きたい」って気持ちが本当に強い人だった。見ていて思ったのは、フルタイムで子育てしながら働く大変さって、社労士だから特別なわけじゃなくて、どんな仕事でも共通なんだな、ということ。

いずみさん(30代前半)|時短で専門スキルを発揮するパート社労士

【プロフィール】
・7時間勤務のパート(勤務7年目)/小学校低学年と保育園児を子育て中
・特定の顧問先は持たず、事務所内での補助業務が中心
・全顧客の助成金関係、就業規則・労働者名簿の作成など専門知識が必要な業務を担当
・タイプ:時短・補助業務型

いずみさんは、ゆりさんとは対照的な働き方でした。特定の顧問先を担当せず、事務所の中で専門業務を担う”内勤のスペシャリスト”タイプ。私たち無資格の補助者が主に雇用保険・社会保険の加入や喪失の手続きをしていたのに対して、いずみさんは助成金や就業規則の作成など、より確かな知識が必要な業務を受け持っていました。

顧問先訪問に振り回されないぶん、毎日ほぼ定時で上がっていました。有資格者なので時給も良かったようです。当時の私は、正直「子どもが小さいうちは、こういう働き方が理想だなあ」と思って見ていました。

まい

ただ、勘違いしないでほしいのは「時短=楽な仕事」じゃないってこと。専門知識が必要で顧客とのやり取りもあるから、責任は重いの。私が前々職でやってた商社の一般事務のほうが、正直よっぽど気楽だったよ(笑)。

かなさん(40代前半)|補助パートから合格した新人社労士

【プロフィール】
・正社員(社労士1年目)。もとは5時間パートの社労士補助者
・補助者として働きながら社労士試験に合格し、勤務社労士にキャリアアップ
・子どもは中学生と高校生(手が離れて仕事に没頭できる時期)
・5〜50名規模の事業所を約30件担当/タイプ:子どもの成長後に本格始動型

かなさんは、私にとっていちばん励みになる存在でした。もともとは私たちと同じパートの補助者。そこから働きながら猛勉強して社労士試験に合格し、正社員の勤務社労士になった人です。子どもが中学生・高校生と手が離れてきた時期で、仕事に没頭できるタイミングでもありました。

新人としての”がんばり時”で、やりがいを感じながら夜遅くまで残業したり、休日にカフェで実務の勉強をしたりする努力家でした。「将来は独立も視野に入れている」と話していました。子どもが小さいうちは専業主婦や週3パートで仕事をセーブし、成長に合わせてギアを上げていく——まさにライフステージに合わせたキャリアチェンジのお手本のような人でした。

【その後】かなさんはその後、東京の事務所に転職しました。今はリモートワークと事務所出社を組み合わせて、以前より楽に、そして楽しく働いているそうです。下のお子さんが大学生になったのを機に、働き方をさらに見直したとのこと。社労士は、ライフステージに合わせて何度でも働き方を組み替えられる——それを体現している人だなと思います。

まい

補助者だった人が合格して社労士になって、しかもリモートで働けるようになる。近くで見てたからこそ「本当にキャリアって変えられるんだ」って実感できたの。

ちなみに…事務所は「ママだらけ」でした

この3人のほかにも、事務所には女性社労士が計5名いました。残る2名は別部署のベテランで、そのうち1人は産休の直前まで、大きなお腹で県内を飛び回っていたほどのパワフルさ。男性社労士は4名だったので、少なくとも私がいた事務所に限れば、女性のほうが多い職場でした。とにかくママが多い。この光景こそ、「社労士は子育て中の女性でも働ける」という何よりの証拠だと感じています。

正直、大変だったのはこの2つ(両立の壁)

ここまで良い面を書いてきましたが、本音レビューなので大変な面もちゃんとお伝えします。現場で見ていて「これは壁だな」と感じたのは、大きく2つです。

壁1:顧問先優先のスケジュール(自分の代わりがいない)

社労士事務所の仕事は、基本的にお客様(顧問先)が最優先です。顧問先が多いと1日に何件も訪問予定が入りますし、就業規則の変更説明や助成金の申請サポートなど、電話では済まず訪問が必須の業務も少なくありません。

そうなると、子どもの急な発熱のようなときに、アポの最中や遠方の訪問中だとすぐに戻れないことがあります。ゆりさんのように、頼れる家族・親戚が近くにいると、この壁はぐっと越えやすくなります。逆に、頼れる人が全くいないと正直しんどい場面もあるかもしれません。

【乗り越えている人の工夫】時短で補助業務中心のいずみさんは、「今日中でなくていい仕事は翌日に回す」といった調整が比較的しやすく、柔軟に対応できていました。つまり顧問先を直接持つかどうかで、この壁の高さはかなり変わります。子どもが小さいうちは、あえて顧問担当を持たない働き方を選ぶのも賢い戦略です。

壁2:繁忙期の残業

社労士の業務は、提出期限が決まっている手続きが多く、顧客からの「早く手続きしてほしい」「早く解決したい」という要望も日常茶飯事です。仕事量を調整しても、年に何回かは業務が集中して残業が必要な繁忙期がやってきます。補助者だった私ですら、繁忙期は連日残業でした。

ただし、ここは誤解しないでほしいところです。「一年中ずっと残業」ではありません。私のいた事務所では、通常期は定時〜遅くとも19時には帰るのが基本でした。他の事務所でも「繁忙期は多少残業、普段はそれほどでもない」というところが多いです。もし一年中残業が続くなら、それは事務所側に問題がある可能性が高いので、就職先選びの見極めポイントになります。

まい

正直に言うと「勤め先次第」な面も大きいの。でもどの働き方でも、企業の労務や社員の生活に直結する責任ある仕事だから、決して”気楽”ではない。ここは正直にお伝えしておくね。

子育て中に社労士資格は取れる?(正直な話)

ここまで「働く」話をしてきましたが、そもそもの資格取得についても正直にお話しします。社労士試験は合格率6〜7%前後、年1回だけの実施という、まぎれもない難関です。10科目それぞれに合格基準点があり、1科目でも割ると全体不合格という独特の厳しさもあります。

冒頭でお伝えしたとおり、私自身はこの試験に3回挑戦して、3回とも不合格で撤退しました。だからこそ言えるのですが、生半可な気持ちで受かる試験ではありません。私がどう落ちて、なぜ撤退を決めたのかは、こちらの記事に包み隠さず書いています。

👉 社労士試験に3回落ちて撤退した私の話(体験記)

そのうえで、これから子育てしながら目指す人へのアドバイスを一つ。独学より、通信講座のほうが現実的だと私は思います。子育て中は勉強時間がとにかく細切れになりますし、10科目もの範囲で「どこを優先すべきか」を自分一人で判断し続けるのは、本当に消耗します。私が3回とも同じ科目でつまずいたのは、まさに「客観的に弱点を分析してくれる人」がいなかったからでした。同じ失敗をしてほしくないので、講座選びで外せない基準は別記事にくわしくまとめています。

👉 3回撤退した私が教える、後悔しない社労士通信講座の選び方

よくある質問(社労士 × 女性 × 子育て)

Q. 社労士は在宅・リモートで働けますか?

A. 働き方や事務所次第ですが、可能です。実際、前述のかなさんは東京の事務所に転職後、リモートワークと出社を組み合わせて働いています。手続き業務や書類作成はPCで完結する部分も多く、リモートと相性の良い業務もあります。ただし顧問先への訪問が必要な仕事もあるため「完全フルリモート」は事務所や担当次第、というのが正直なところです。

Q. 40代・子育てが落ち着いてからでも遅くないですか?

A. 遅くありません。かなさんは40代前半で、補助パートから合格して社労士になりました。むしろ子どもの手が離れてから本格始動するのは、社労士では”あるある”のキャリアパターンです。子育てが落ち着いてから勉強に集中できる時期が来る、というのはメリットにもなり得ます。

Q. パートでも社労士資格は活かせますか?

A. しっかり活かせます。いずみさんは7時間パートながら、助成金や就業規則の作成といった有資格者ならではの専門業務を担当し、時給も無資格の補助者より良かったです。「パート=雑務」ではなく、資格があるからこそ任される仕事があり、待遇にも反映されます。子どもが小さいうちの働き方として、とても現実的な選択肢です。

社労士ママは働ける。ただし専門家としての責任がある

元事務所スタッフとして見てきた結論は、シンプルです。子育て中の女性でも、社労士として十分に働けます。

ゆりさん・いずみさん・かなさん——三者三様の働き方が、それを証明しています。働き方の選択肢が豊富で、ライフステージに合わせて何度でも組み替えられる。だからこそ女性・ママにマッチした資格だと、心から思います。

ただし、決して”楽ちん”ではありません。顧問先優先のスケジュールや繁忙期の残業といった壁もありますし、何より企業の労務や社員の生活に直結する、責任ある仕事です。「気楽な片手間」ではなく、「専門家としての責任とやりがいを持って働く」——それが、現場で見た正直な姿でした。

私自身は試験に3回落ちて撤退した身ですが、あの事務所で見たママ社労士さんたちの働く姿は、今でもまぶしい記憶です。

「私にもできるかな…?」と思ったら、まずは働き方や試験のことを調べてみるところから。あなたのライフステージに合った一歩が見つかりますように、応援しています。

まい

落ちた私が言うのもなんだけど(笑)、目指す価値のある資格だよ。無理のない働き方から、一歩ずつね!

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さわだ まい
資格好きの主婦
行政書士・宅建士・FP・保育士・危険物などいろいろな資格を持っています。
6歳5歳の育児の傍ら、更なる資格取得にチャレンジします。
この記事でわかること