色彩検定ってどんな試験かな?気になる
たくさんあるカラー系の資格のうち、色の二大検定と呼ばれているものの一つだよ。受験者数も多くてしっかりとした知識が身につく試験です。
色彩検定は、カラーコーディネーター検定試験とともに、色の二大検定と呼ばれている規模の大きな試験。色に関する基礎的な知識と、ファッションやメイク、インテリアなど各業界でも生きる技能が身に着けられます。
今日は色彩検定の概要と難易度、勉強法についてお話していきます。
色彩検定について知りたい方はぜひご覧ください。
色彩検定ってどんな資格?
色彩検定は、1990年より実施されている色に関する知識を問う検定試験です。色の基礎知識から、配色の技法、専門分野でどう利用するかまで幅広く学ぶことができます。
色彩検定の第1回の検定の名前は「ファッションカラーコーディネーター検定試験」でした。色についての基礎知識を幅広く学ぶ検定ですが、当時の資格に「ファッション」と付くように、色彩検定は(カラーコーディネーター検定試験等にくらべると)どちらかというとファッション美容系に特化した内容の検定になっています。
日本国内に10個以上ある色に関する検定試験の中で、最も志願者数が多く、年間の志願者数は約4万5,000人。これまでの累計志願者数は150万人にも及びます。
カラー系の資格の代表格なんだね
試験の概要
試験の概要をみていきましょう。
色彩検定はすべての級の受験に受験資格は必要なく、誰でもどの級からでも受験することができます。
受験会場は全国11のエリアに複数箇所設けられていて、比較的受験しやすい試験です。
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | なし 誰でも受験できます |
試験実施時期 | 2級・3級およびUC級:6月、11月 1級:一次試験は11月、二次試験は12月 |
検定料 | 1級:15,000円 2級:10,000円 3級:7,000円 UC級:6,000円 |
試験会場 | 全国11エリアの会場、1級2次は8エリア※会場一覧はこちら |
試験方式 | 1級:1次マークシート(一部記述式)、2次記述式(一部実技) 2級:マークシート(一部記述式) 3級:マークシート方式 UC級:マークシート(一部記述式) |
試験時間 | 1級:各90分 2級:80分 3級:70分 UC級:60分 |
合格基準 | 得点率70%前後※難易度により調整あり |
2級以下はマークシート方式がメイン。得点率は約70%前後で合格できます。難易度調整があり、受験回によって合格点はかわってきます。
UC級ってなに?
UC級は、2018年に新設された「ユニバーサルデザイン」の知識を問う検定の級です。色覚の多様性に配慮した色使い、デザインを実践できる知識を問う目的で設置されました。
色覚異常の方や、加齢によって色の見え方が異なる人にも配慮した色使いができるような知識の習得を目指します。
色彩検定の難易度は?
色彩検定を受けようと思ったとき、その難易度は気になるところですよね。色彩検定は1級~UC級まであり、もちろん級ごとに難易度の幅はありますが、全体的にみるとそう難しい試験ではありません。
1級でも合格率が40%前後あり、初心者でも目指すことが可能です。
ここからは、試験内容や合格率等から色彩検定の難易度を詳しくみていきましょう。
色彩検定の各級ごとの内容
まずは、各級の試験内容についてみていきます。
1級:プロフェッショナル向け。2級、3級の知識に加え、色彩文化やビジネス、警官計画における色彩基準などの知識、技能を有することを証明する。
2級:実務者向け。3級の知識に加えて、配色イメージやファッション、インテリア、色彩調和などの知識、技能を有することを証明する。
3級:初心者向け。色彩に関する基本的な事柄を理解していることを証明する。
UC級:ユニバーサルデザインの知識、技能を証明する。
色彩検定は、初心者の3級~プロとしての活躍を目指す1級までの難易度、ユニバーサルデザインに特化したUC級があります。
色彩検定の合格率
色彩検定の各級の合格率をみていきましょう。
【1級】
試験年度 | 志願者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2021年 | 2,302人 | 1,213人 | 52.7% |
2020年 | 1,426人 | 642人 | 45.0% |
2019年 | 1,651人 | 738人 | 44.7% |
2018年 | 1,656人 | 710人 | 42.9% |
2017年 | 1,689人 | 601人 | 35.6% |
2016年 | 1,803人 | 537人 | 29.8% |
【2級】
試験年度 | 志願者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2021年 | 18,886人 | 14,712人 | 77.9% |
2020年 | 9,466人 | 7,345人 | 77.6% |
2019年 | 12,666人 | 8,537人 | 67.4% |
2018年 | 11,631人 | 7,839人 | 67.4% |
2017年 | 11,182人 | 7,257人 | 64.9% |
2016年 | 12,161人 | 6,993人 | 62.8% |
【3級】
試験年度 | 志願者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2021年 | 33,278人 | 25,558人 | 76.8% |
2020年 | 22,498人 | 17,116人 | 76.3% |
2019年 | 27,051人 | 20,126人 | 74.4% |
2018年 | 26,056人 | 19,516人 | 74.9% |
2017年 | 25,227人 | 18,576人 | 73.6% |
2016年 | 27,292人 | 19,152人 | 70.2% |
【UC級】
試験年度 | 志願者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2021年 | 4,901人 | 4,396人 | 89.7% |
2020年 | 2,226人 | 1,943人 | 87.3% |
2019年 | 2,900人 | 2,569人 | 88.6% |
2018年 | 1,650人 | 1,518人 | 92.0% |
色彩検定はどんな人が受けているの?
色彩検定は、学生と20代のカラー系の仕事に関わる業界の人が多く受験しています。
色彩検定の勉強時間
2級:2カ月程度
3級:1か月程度
カラーコーディネーター検定とどちらを受けるべき?
カラー系の資格には、ほかにもカラーコーディネーター検定試験や、パーソナルカラリスト検定などさまざまな資格があります。
中でも東京商工会議所主催の「カラーコーディネーター検定試験」は1995年に創設された、色彩検定同様に歴史と実績がある資格です。色の二大検定として有名で、カラー系の資格を初めて受験する際にはどちらを受験すべきかということを疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
どちらも色の基礎について学べますし、内容も大幅には違いはないのですが、一般の方もしくは色を扱う業界の方が初めて受ける際には、「色彩検定」の方が若干おすすめと言われています。
理由は、
- 色の基礎について詳しく学ぶことができるから
- 公式テキストがわかりやすいから
カラーコーディネーター検定試験は、どちらかというとデザインや工業的だといわれています。そのため、デザインや工業系で資格を活かしたい人はカラーコーディネーター検定試験の方が良い場合もあるでしょう。
そのほかのファッション系の方、一般の方は色彩検定から勉強をするのがおすすめです。基礎的な部分を中心に汎用的に学べるためです。また、テキストも2つのものを比べると色彩検定の公式テキストの方がわかりやすく、理解しやすいといわれています。
勉強方法
色彩検定の勉強方法は、基本的には公式テキストを利用した独学がおすすめとされています。市販テキストもいろいろと出ているため、公式テキストと市販テキストの合わせ技、市販テキストのみでも合格が可能です。
私はこれから受験。市販テキストのみで2級に挑戦しようと思っています。
カラーコーディネーターとダブル受験、色について詳しく学びたい方は通信講座も
カラーコーディネーター検定試験とダブル受験をお考えであったり、色についてしっかりと学びたい方、1級を目指していきたい方は通信講座もおすすめです。