こんにちは!まいです!宅建士、保育士、FPなど資格を多数持っている資格好きの主婦です!
先日、ずっと欲しかった資格(検定)日商簿記3級を受験してきました。
簿記は
- 資格・検定の中で1番の高コスパ(私談)
- 転職に有利
- 実生活に役立つ
以上の理由から主婦の方に特におすすめの検定試験です。
今日はそんな簿記3級について、試験方式や日程、取得後の使い道などをまとめてお話していきたいと思います。
日商簿記3級ってどんな検定?
まずは日商簿記検定3級について概要を説明していきますね。
簿記ってなに?
簿記とは「企業の経営活動を記録、整理して財政状況等を明らかにする技能」です。
なんだかムズカシイな…
個人で経営をしたり、会社でもお金の流れを明確にするために帳簿付けは必須ですよね。その帳簿をつけること自体を簿記と言います。
お金の流れをわかり易く記すこと、それが簿記だよ
簿記検定は3種類
その簿記の技能を示す簿記検定試験は大きく3種類に分けられます。
- 全国経理教育協会が主催する「全経簿記」
- 全国商業高等学校協会が主催する「全商簿記」
- 日本商工会議所か主催する「日商簿記」
「全経簿記」は主に経理専門学校の生徒が受験する試験です。
「全商簿記」は商業高校の学生向けの試験。
上記3つの中で一番受験生が多く、実務的でポピュラーなものが、今回私も受験した「日商簿記」になります。
ここからは今回のお話のメイン、日商簿記についてもう少し詳しくお話していきますね。
日商簿記検定の概要
簿記3級の試験日程
日商簿記検定の試験日程や概要について説明します。
こちらの表をチェックしてね
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | 誰でも受験できる |
試験日 | 6月上旬 11月中旬 翌2月下旬(3〜2級のみ) ※2020年12月度より、ネットによる試験方法が導入され、随時受験が可能となりました |
試験地 | 全国各地 商工会議所が指定する会場及びネット試験対応会場 |
検定料 | 3級 2,850円 2級 4,720円 1級 7,850円 ※いずれも税込 |
合格基準 | 70/100 以上 |
合格率 | 49.1%(第154回) |
日商簿記検定は毎年、2月(2級3級のみ)、6月、11月に試験があり、受験資格はなく、誰でも受験できる検定です。
国家資格などではなく、商工会議所主催の公的な検定ですが、その認知度と企業での評価から国家資格に匹敵する有効な検定です。
2020年12月からネット試験導入
最近の大きな変化として、2020年12月からインターネット上で検定が受けられる、ネット試験が導入されましたされました。
2020年12月からネット試験方式(CBT試験)での受験が可能になりました
ネット試験とはインターネットを利用して随時受験が可能になる試験方式です。全国の受験センター(テストセンター)で開催される受験日に受験できます。
日商簿記のネット試験方式について、詳しくは日商簿記CBT試験ポータルサイト、及び日本商工会議所HPをご覧ください。
私も2級はネット試験での受験を考えています
簿記3級の難易度
簿記3級の合格率
日商簿記3級の合格率は約50%です。
試験回 | 実受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
156回 | 64,655人 | 47.4% |
155回 | 中止 | 中止 |
154回 | 76,896人 | 49.1% |
153回 | 80,130人 | 43.1% |
152回 | 72,435人 | 56.1% |
151回 | 80,360人 | 55.1% |
日商簿記は毎回約10万人の人が申し込みをする検定です。実受験者は約7万人から8万人。3万5千人から4万人が合格する試験です。
簿記3級は簡単といわれるけど勉強しないと合格できない
簿記3級は合格率が約50%の試験です。大学生や商業高校などでも取得を推進される資格のため、難易度はそれほど難しくないと思われることもあります。
しかし、簿記は技能試験のため、しっかりと勉強しなければ身に着けることができず、落ちてしまう試験です。
合格率が約50%ということは、半数の人は落ちてしまうんだよね
資格試験はほぼ勉強していないという人も受験するけど、50%というのはある程度勉強した人も落ちてしまうという割合だよ
簿記はやり方を知らなければ解くことができないので、有名大学を出た優秀な人でも勉強をしなければ落ちてしまうこともあります。
しかし、問題自体が難しいわけではないので、勉強をしっかりすれば、多くの方が合格できる試験です。
7割正解するのが難しい
日商簿記3級は問題自体は難しくありません。きちんと簿記を理解していれば解答できる問題ばかりです。
しかし正答率が7割以上でなければ合格できないため、その点が少し難しい印象があります。
私の経験でいうと、正答率で合格となる試験は、苦手分野や理解できていないところがあっても、ある程度合格できます。
正答率6割の試験で難易度が近いのは、FP3級やITパスポートだね
一方で正答率が7割必要な試験は内容をしっかりと理解していなければ、惜しくもギリギリ不合格…ということにもなりかねません。
特に簿記は大問5問で出題されるので、苦手分野が当たってしまうと大コケしてしまうこともあります。
その点で一言で「簡単」と言えないのが簿記3級の試験です。
簿記3級の勉強時間は50〜100時間
簿記3級の勉強時間は、各資格予備校、通信講座などで50時間〜100時間とされていることが多いです。
20時間〜50時間程度で合格する人もいる
簿記3級の範囲の内容はそれほど難しくありません。テキストを読めば理解でき、問題を解くことで自然と体得できる試験です。
そのため、経理に携わっている人、簿記や勉強にセンスがある人は20時間〜50時間で合格することもあります。
実際にネットで検索してみると、簿記3級を1週間で取得した方のブログがいろいろ出てくるよ!
初心者、主婦は100時間確保すると安心
ただ初心者の方や私のような主婦の方は100時間程度をみておくと安心です。
簿記3級はコツコツと勉強を積み重ねれば自然とマスターできる内容です。しかし初心者や勉強から離れている方が取り組むと、苦手意識を持ってしまったり、思わぬところで躓いて試験に落ちてしまうことがあります。
焦らず、コツコツと勉強をするために、私のような方はぜひ100時間を目安に勉強を始めてみることをおすすめします。
簿記3級の使い道
簿記3級は以下のことに活かせます。
- 経理、事務職への就職・転職
- 上級資格へステップアップ
- フリーランスなどで会計知識が必要な場合に
順番に見ていこう!
事務職への就職に有利
簿記3級は経理や事務職への就職・転職に役立ちます。
事務職は人気の求人で、他の職種に比べて倍率が高い傾向があります。その中で簿記3級を持っているということは大きな強み。
「2級までないと評価されないのでは…」「経理経験がないと難しいのでは…」と思うかもしれませんが、3級の知識を持っていることが評価される求人も多くありますよ!
特に経理担当者が複数在職しているような職場だと、簿記3級を取得していれば十分に素質があると認められ、良い環境の職場に就職できることも。
私は会計グループの社労士法人に勤めていましたが、会計事務所でも部門によって3級を持っていれば評価されていました。先日ハローワークで仕事を紹介された時も、「簿記3級があれば」という求人をいくつか紹介されましたよ。
簿記3級を持っていれば、事務職での就職・転職で有利になります。ぜひどんな求人があるかチェックしてみてくださいね
上級資格へステップアップ
簿記3級の知識がついたら、さらに上の資格、簿記2級、1級、公認会計士や税理士を目指すことも可能です。
簿記2級はより専門的な知識が必要となるため、経理担当者や会計事務所などへの就職が有利になります。一般の事務職や営業職でも一目置かれる存在になり、仕事でも活用できる可能性が広がります。
1級はかなり難易度が上がりますが、1級の取得で税理士の受験資格が得られ、税理士へのステップアップも目指せます。
簿記のセンスが高い人は、最難関資格の一つ、公認会計士を目指しても。かなり難しい道のりですが、実際に働かれている会計士の先生もまずは基礎から始めました。
w簿記のセンスが高い人は、最難関資格の一つ、公認会計士を目指しても。かなり難しい道のりですが、取得できれば人生安泰のスキルになります。
簿記の知識はフリーランスなどさまざまな場面で役立つ
簿記3級の知識は実生活でも役立ちます。
まずはフリーランスの場合。帳簿の作成や確定申告で簿記の知識が必要になります。
仕訳帳を作って、年に一回確定申告をしなければなりません。
私も実際にやってみて、何も知識がない中で帳簿を作成するのは大変だと思いました。範囲は3級の知識でOKです。
日商簿記の勉強法
簿記3級の勉強は独学で可能です。しかし、3級は簿記の基礎となり、しっかり理解する必要があるので、簿記2級、1級、会計士や税理士まで目指す場合は資格予備校、通信講座がおすすめです。
ここでは、私の簿記3級の独学での勉強法について少しご紹介します!
簿記3級のみの場合は独学でOK
簿記3級のみ受験する場合は独学でOK。市販テキストを読んで過去問を繰り返し解くことで合格できる力がつきます。
簿記の過去問はネット上にもありますが、印刷の手間もあり、解答用紙の手配なの時間がかかるのでおすすめできません。
市販のものは解答用紙がある上に、解説が親切であったりメリットも多く、金額も1,000円ほどと安いためぜひ購入して使用してほしいなと思います。
過去問中心の勉強で
テキストに1〜2回目を通したらすぐに過去問に取り掛かるようにしましょう。知識を定着させるためには、実際に問題を解くのが一番です。
簿記の場合は特に、問題を解くことで体得していける技能です。問題を解いてみて、わからないところをテキストで引くというやり方が一番効率の良い勉強法だといわれています。
私も最初はてこずったけど、最終的には問題を解きまくったから合格圏内に入れたよ
おすすめテキストは「スッキリわかる テキスト&問題集」
私はこちらの教材を使用しました。
「スッキリわかる 日商簿記3級 テキスト&問題集」
「スッキリわかるシリーズ」はTACから出ているわかりやすさを追求したシリーズです。簿記3級のテキストでは売れ筋長年NO.1になっています。
私もさっぱり簡潔でわかり易く大好きです。今回はこのテキストに出会えたから楽しく勉強をすすめることができました。
このテキストに加えて問題集も購入しました。
こちらの「スッキリとける過去+予想問題集」です。
こちらもわかり易い解説でサクサク勉強できます。定価で税別1,000円とリーズナブルなので、ぜひ問題集も購入し問題を繰り返し解いてみてください。
コツコツ勉強すれば合格できる
簿記3級はどんな方でも、コツコツ勉強すれば合格可能な試験です。
焦らずに一つ一つ理解していくことが大切です。
勉強法について詳しくはこちらの記事にまとめたので、受験を考えている方は参考にしていただけたら嬉しいです!
簿記3級ってコスパ資格
ここまで簿記3級試験の概要や取得後の活かし方、勉強法についてみてきました。
日商簿記3級でも十分に使えるます。
会社や転就職での評価に加え、受験料も安く、独学でも勉強可能、実生活でも役に立つ簿記3級はかなりコスパの良い資格です。
気になる方はぜひ受験を考えてみてくださいね。きっと新しい世界が広がるはずです。