ITパスポートはインターネットを利用したCBT形式の試験で、実施会場の日程内で自分の希望日を予約して受験することができます。
ところが!私は行けそうだった試験日がうかうかしていたら満員になってしまい、急きょ受験を思い立ってから8日後の試験日で受験することに!……せっかくのCBT試験なのにドタバタしながら、どうにか26時間の勉強時間を確保し試験に挑みました。
結果はこちら!
ITパスポート試験は600点で合格のところ、765点をとることができ、無事合格できました。
めっちゃ嬉しい!
なんとかなって良かったです!
さて、受験時の私についてまとめると、
・IT初心者
・未就園児2人の子育て中で勉強時間がとれない
・資格の勉強は4年ぶり
・総勉強時間は26時間
・期間は8日
という感じです。
IT初心者、勉強するのも久しぶりの普通の専業主婦です。
今回はこの時の勉強法やポイントををまとめたいと思います。忙しくても、8日間26時間でもなんとかったので、私と同じIT初心者で、短期間しか勉強期間がとれない方はぜひチェックしてみてくださいね!
- ITパスポート合格のポイント、教材
- 具体的な勉強法
- 当日に向けて
- ITパスポート試験とは
- ITパスポートの難易度・合格率
- ITパスポートの合格に必要な勉強時間
この記事では主に勉強法についてお話しています。
ITパスポートの概要や当日の様子が知りたい方はこちらの記事をチェックしてください
それでは!はじめるよ◎
ITパスポート取得のためにかかった時間
26時間で合格しました
私の勉強時間は8日間。26時間でした。
子どもがまだ保育園に行っていなくて、家でみていたので、お昼寝の時間や夜寝た後に主に勉強をしていました。夜は自分が12時までには寝たいのでそれほど時間がとれるわけではありませんが、お風呂の時間や子どもがテレビを見ているちょっとした時間にも勉強をしていたので、1日あたり3〜4時間くらい確保できたんだと思います。
ITパスポートの合格に必要な勉強時間は?
ITパスポートの合格に必要な勉強時間は、初学者で100時間程度、ITに触れたことがある人で30時間程度と言われています。
私は30時間は短めですが、100時間は要らない気がするのですが、資格試験合格に必要な勉強時間は、個人のバックグラウンドにもよるので何とも言えない部分もあります。
確かに、100時間確保できれば安心だなとは感じます。
ITパスポートを1週間で合格するための勉強法
受験してみて、ITパスポートはそれなりに勉強が必要な試験だなと感じました。世間では「簡単すぎる!」と言われることもありますが、決して「簡単」ではありません。勉強は必要です。
そうはいっても、血眼で勉強しなくても大丈夫です。「普通に」「真面目に」勉強すればOK。
IT初心者かつ、地頭がそんなに良くないまいさんでも、8日間&26時間で合格できたからね!
さてここからは、IT初心者の私が合格できたポイントをみていきましょう!
使用した教材
まず、今回使用した教材はこの二つです。
以上の二つを使用しました
どちらも高いクオリティで十分に対策できました!
いちばんやさしいITパスポートは読みやすさとイラストのバランスがとても良いです。試験分析もしっかりされていて、とても信頼できるテキストでした。
ITパスポート試験ドットコムさんの過去問道場というサイトは、私はITパスポートを受験するなら必須なんじゃないかな?というくらいとっても役立つサイトでした。
過去問が無料で解き放題、スマホでサクサク解答できます。登録者同士の掲示板もあるので、励まし合いながら勉強もできますよ。ほんと素晴らしいクオリティ!
Iパスのおすすめ教材についてはこちらの記事に詳しく書いたのでチェックしてみてくださいね
独学には不安がある。絶対に合格したい!という方には通信講座もおすすめです
勉強の流れ
さあ次に、勉強の流れはこうです!
1時間〜2時間くらい
step4と合わせて18時間くらい
6時間くらい
計1200問
step2と3と4はほぼ同時進行で行っている感じでどんどん勉強を進めていきました。
最後にITパスポートの公式HPでCBT方式を体験する
最後に、ITパスポートの公式HPにある、CBTの疑似体験ソフトウェアをダウンロード、CBT方式を体験することができます。
ITパスポートはパソコンを使うCBT方式の試験。受験前は少し戸惑うけど、1回でも体験しておけば安心です
ソフトをダウンロードすると、試験会場で操作する受験画面を体験できます。平成24年度春期分以降の公開問題を本番と同じ形式で解き、正答数も表示されます。
時間のある方は模試のように100問全部解いてみることもできます。
時間がない方は実際に操作してみて本番の形式に慣れるだけでOKです。
勉強法のポイント
ここからは実際に私が行った勉強をを詳しくご紹介していきます。
テキストはざっと読み
まず最初はテキストをざっと流し読みします。時間は1時間〜2時間くらいです。
私は過去問中心の勉強方法が一番効率的だと思っているんですが、それはITパスポートでも同じでした!
勉強を始める前に、短期合格した方のブログを見ていると総じて皆さん
「テキストをざっと読んだらとにかく問題を解く」
という勉強法をすすめている!
やっぱりね、と思い、今回も一度テキストをざっと読んだら、すぐに過去問という流れにしました。
初めてのテキスト読みは
・どんな分野の話をするか何となくつかむ
・覚えられそうなことがあったら覚えとく
というレベルで大丈夫です。
1周した時の私は
「ストラテジ分野は経営戦略とかで、マネジメント分野ではシステムづくりの流れとかやって、テクノロジではシステムとかの名称を覚えなきゃいけないんだな」
「特許権とかのところと、情報セキュリティのところはなんとなくわかったかも」
とか、そんな感じでした。
一回で覚えられるはずなどないので、ここでは内容を掴むだけです。
人の頭って、まず全体像→詳細っていう流れがあると理解しやすいそうです。まずはテキスト読みでこれから学習することを把握しましょう!
ITパスポートには
・BCPだの
・SFAだの
・VPNだの
とにかく英語を略した3文字のアルファベットが沢山出てくるのですが、そういったものはこの時点では全然覚えられません。
「たくさんあるな。覚えなきゃな」
って感じで十分です。
②アプリや無料サイトで過去問を解く
次にアプリや無料サイトで過去問を解いていきます。
私は先ほども紹介した「ITパスポート試験ドットコム」さんの「ITパスポート過去問道場」にお世話になりました。
このサイト、過去10年分の過去問をスマホでサクサク解答でき、すべてに解説アリ。ログインすれば各分野の自分の解答率がわかったり、掲示板で同じ受験生と交流ができるなど、無料とは思えないクオリティです…
(大事なことなので2回言ってますね…笑)
この他にもITパスポートの過去問はアプリやサイトで無料で勉強することができるので、自分のお気に入りのアプリ・サイトで勉強するのもおすすめです。
この時点では正答率は全然気にしないで、解答を見ながらその語句の意味等を覚えるようにします。
解答見てもわからない、もっと詳しく知りたい!という箇所は素早くテキストを辞書のようにひきます。
そうすると、テキストの重要ポイントがわかるようになり、より一層頭に知識が入ってきます。
過去問道場の正答率はこのやり方を繰り返していくうちに勝手に上がっていくので、最初はまったく気にしなくて大丈夫です。
③テキストを読みながらノートに整理して覚える
今回、勉強時間が少なすぎるので、過去問を解くのと並行して、テキストで理解して頭に叩き込む作業もしました。
テキスト読みと無料サイトで過去問を解くのは、20分〜40分くらいずつ、その勉強法に飽きたらチェンジって感じです。
ここで、アルファベット3文字などの単語の意味等も頭にしっかりと入れていきます
やり方は「テキストに書いてあることをノートに写す」従来の勉強法と一緒です。
ただ、ノートを綺麗に作ろうとしないで、頭の中に書き込む、整理する感じで書いていきます。
手を動かすことで、運動記憶となって記憶に残りやすくなるります。
ノートに書くのは
・運動記憶にする
・学習内容を整理する
ために有効です
テキスト2周目(1周目は一番最初のざっと読み)は、超重要ポイントのみノートに書き写します。テキストで言うと赤文字部分などです。
このときのポイントはノートはあえて幅をあけて、スッカスカの状態で書いていきます。
テキスト3周目は、2周目のスッカスカのノートに、自分が理解したい部分を書き足していきます。
テキスト4周目は、書き足したり、まだ覚えていなかったものにはマーカーを使ったり。
4周目でやっとノートが完成する感じです
こんな感じ↓
まぁ、必然的に汚いノートにはなります…
私はあまりノートを作り込む勉強は好きではないのですが、ITパスポートみたいにテキストが1冊で終わって、暗記の多い試験にはこれが意外と良かったです。
④隙間時間に過去問を800問以上解く
過去問は隙間時間に計1200問解きました。
机に向かうことができる時にもやりましたが、入浴中や子どもをおんぶで寝かしつけ中、夜寝る前、朝起きた時など。細かい時間を見つけてコツコツとやります。
机に向かって勉強していたのが18時間くらいで、そういう隙間時間が7、8時間という感じです。
でもテキスト4周しながら過去問1200問、それを26時間て実はかなり高速です。
私は心配性なのと忘れっぽいので、とにかく何回も繰り返して覚えました
エイヤー!で集中して覚えられる人(20代とかの若い人や記憶力の良い人)はここまで高速で繰り返さなくてもいいような気がします。
それと、隙間時間で勉強するのは
・勉強の習慣化(机に向かうのって億劫ですし)
・分散学習(細切れで勉強した方が記憶に残りやすい)
の面でもおすすめですよ!
あ!ちなみに、計算問題とかは苦手なので、机に向かえる時にじっくり時間をとってやりました!
1200問は「多いな」っていう印象もあるかも知れませんが、スマホでア、イ、ウ、エを選んで答えていくだけなのでサクサク行けます。
正答率を上げていくという目標があると割と楽しくいけちゃいます!
⑤過去問の正答率は75%が目安
いろいろな試験で言われているのが、過去問で正答率が高くても本番では1割〜1割5分下がるということです。
なので私も過去問の正答率は80%くらい欲しかった
でも最後まで80%オーバーすることはできなくて、30問から100問ずつ解いて、70〜80%の間をうろうろしていました。
しかし、結果的に765点だったことを考えると、初見の過去問で70%以上取れていたらだいたい大丈夫な気がします。安心のために75%あると自信に繋がるかもしれません。
ITパスポート試験ってどんな試験?
ITパスポートは、IT分野に関する基礎知識を学ぶ試験。広く浅く、現代社会で生きるすべての人に備えておいて欲しい内容になっています。
ITパスポート試験の概要
まずはITパスポート試験の概要をみてみましょう
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | なし |
受験料 | 5,700円(税込) ※クレジットカード、コンビニ払い |
申し込み方法 | インターネット IPA公式サイトより申し込み |
試験会場 | 47都道府県110会場 |
試験日程 | 会場によって異なる |
試験形式 | CBT方式 (全国のテストセンターのコンピュータを使用した試験) |
出題形式 | 四肢択一 |
試験時間 | 120分 |
出題数 | 100問 |
合格基準 | 全体で60%以上 ・ストラテジ系分野 ・マネジメント系分野 ・テクノロジ系分野 各分野で30%以上 |
合格率 | 約50% |
ITパスポートは受験資格がなく、誰でも受験することができます。試験はIPA公式サイトより、インターネット申し込みを行い、全国のテストセンターのコンピューターで受験できる「CBT方式」を採用しています。
試験は、受けたい日の5日前から3ヶ月先まで申し込みできます。
試験範囲
試験は、以下の3つの分野から出題されます。
試験の分野は、「基本情報技術者」試験と共通です
出題分野
ストラテジ系(経営全般):35問程度
マネジメント系(IT管理):20問程度
テクノロジ系(IT技術):45問程度
ITパスポートは
経営全般について出題されるストラテジ系
IT管理について出題されるマネジメント系
IT技術について出題されるテクノロジ系
の3つの分野から問題が作られています。
経営分野からの出題が35問もあるんだね!
そうなんだよ。ITパスポートはIT知識やテクノロジーの分野に限らず、IT業務に関わることを幅広く学べる試験なんだよね
経営分野からの出題も多く、苦手な計算問題もそこまで難しくないので、完全な文系の私でも抵抗なく勉強することができました。
採点方式
- 採点の対象となっているのは、100問中92問だけ
- IRT(項目応答理論)を採用。採点に補正をかけて算出されています
ITパスポートは出題数が全部で100問、満点が1,000点であることから、1問10点の配点だと思っている方もいらっしゃると思います。
え?なんで?違うの?
- ストラテジ・・・32問
- マネジメント・・・18問
- テクノロジ・・・42問
ただし、どの問題が採点対象外であるのかは知ることはできません。
なので、結局受験生はすべての問題を精一杯解くだけ。知っていても知らなくてもどちらでも良い情報かもしれません
また、ITパスポートは全国の会場で随時開催の試験方式。試験の内容は、各回、各会場で異なります。試験の内容が異なるので、難易度も多少ばらつきが出てしまうのは仕方ないですよね。
でも、ばらつきがあるのに一律で採点してしまうのは不公平になってしまいます。
そこでITパスポート試験では、IRTという仕組みを採用。採点時に補正をかけ、不公平をなくしています。
他の試験では、合格点の調整を行うことで受験回ごとの難易度の差をなくすこともあるよね
こちらも、受験生にとっては合格基準に達するために、頑張って問題を解くことにかわりはないですね
ITパスポートの難易度
ITパスポートの合格率は50%前後。難易度は、資格試験全体で言うと「易しい」〜「やや易しい」部類に入ります。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2020年 | 131,788人 | 77,512人 | 58.8% |
2019年 | 103,812人 | 56,323人 | 54.3% |
2018年 | 95,187人 | 49,211人 | 51.7% |
2017年 | 84,235人 | 42,432人 | 50.4% |
2016年 | 77,765人 | 37,570人 | 48.3% |
また、国家試験である情報技術者試験の試験区分の中では、初級レベル(レベル1)に位置付けられていて、情報技術者試験の中では最も低いとされています。
合格率は低めにはなりますが、高校生(合格率30%前後)も受けることができる試験と考えると、難易度は高くなく、誰でも受験しやすく合格しやすい試験であると言えます。
ITパスポートを1週間で合格する勉強法まとめ
今回ITパスポートの概要、勉強法についてみてきました。
ITパスポートは正直、簡単という噂により、1週間しかないのに受験を決めたわけですが、初心者&超文系の私にとっては言われているほど難易度の低い試験ではありませんでした。8日間、ちゃんと勉強しましたよ!
テキストもかなりレベルが高く、無料アプリ、サイト等の充実っぷりにも驚きました。とても勉強しやすい資格試験だと思います。
勉強法のコツをおこがましくいうと、
・テキストをちゃんと頭に入れる
・過去問で問題に慣れる
というごく基本的なことをきちんとやることだと思います。
テキストを信じて、過去問75%を目指して解いていれば合格できる試験です!
私のようなIT初心者&普段は子どもと遊んでいる生活をしていても8日で合格できました!「やっべー」と思ってやるときはやりましたが、家事とか育児でやらない時は全然やっていませんし、全体的に苦痛は一切なく、楽しく勉強できましたよ!
なのでみなさんもきっと、短期だって初心者だって一発合格できると思います!ぜひ挑戦してみてくださいね!応援しています!
それではまた!