「未経験だけど、事務職に挑戦してみたい」
「転職を考えているけど、何かアピールできる資格があった方がいいのかな?」
「事務職に役立つ資格って、具体的にどれなんだろう?」

こんなお悩みが届いてるよ
事務職へのキャリアチェンジや、これから社会に出ようとするとき、資格について色々と考えてしまいますよね。情報もたくさんあって、何から手をつければ良いか迷うこともあるかと思います。



こんにちは、ライターのまいです。 私は以前、約10年間事務職として働いた経験があり、その間に簿記や秘書検定、ITパスポートなど、関連する資格もいくつか取得してきました(気づけば資格は全部で21個に…!)。
今回は、そんな私の経験を踏まえながら、
- 事務職の仕事内容と、資格の本当の必要性
- 実務で「これは役立った!」と感じるおすすめの資格6選
- 資格と同じくらい、あるいはそれ以上に大切なスキル
について、できるだけ分かりやすく、具体的にお話しできればと思います。
「AIに仕事が奪われるかも…」なんて話も聞かれますが、今回ご紹介する資格やスキルは、AI時代でも変わらず求められる「人間ならではの価値」 にも繋がるはずです。
この記事が、あなたの疑問や不安を解消し、前向きな一歩を踏み出すためのヒントになれば嬉しいです。



資格好き主婦のまい(@maisawaco)です。
行政書士、宅建、FP2級、簿記3級、カラーコーディネーター、色彩検定2級、福祉住環境コーディネーターなど15種類21個の資格を持つ資格好き。
事務歴は2社10年。
現在はライターとWeb制作会社でのパートを兼業中。
事務職の仕事内容と資格の必要性について


まず、「事務職」とはどんな仕事で、資格はどの程度求められるのか、基本を確認しましょう。
事務職って、どんな仕事をするの?
企業や部署によって担当範囲は異なりますが、一般的には以下のような業務を担うことが多いです。
- 書類作成、データ入力
- 伝票処理、ファイリング
- 電話応対、メール対応、来客対応
- 営業サポート、備品管理 など



様々な業務を通して、組織全体が円滑に機能するように支える、大切な役割を担っています。
結論:必須資格はない。けれど「強み」にはなる!
これらの業務を行う上で、「この資格がなければ事務職になれない」という必須資格は、基本的にありません。
資格の有無よりも、実務ではむしろ、
- 業務の正確性や効率性
- 状況に応じた対応力
- 周囲との円滑なコミュニケーション
といった点が重視される傾向にあります。



臨機応変さとバランサーとしての役割が求められる気がします。
では、資格は全く不要なのでしょうか?
私はそうは思いません。 特に実務経験がない場合や、キャリアにブランクがある場合、資格は以下のような形であなたの「強み」になります。
- スキルの客観的な証明
「Word使えます」と言うだけでなく、資格があれば具体的なレベルを示せます。 - 学習意欲のアピール
新しいことを学ぶ姿勢は、どんな企業でも評価されます。 - 自信の裏付け
資格取得という成功体験は、「私にもできる」という自信に繋がります。
資格は、あなたの能力や意欲を「見える化」し、自信を持って次のステップへ進むための心強いサポーターになってくれるのです。
【経験者が厳選】事務職で本当に役立つ!おすすめ資格6選✨


では、数ある資格の中から、事務職の実務や就職・転職活動で「これは持っていると役立つ!」と私が感じた資格を6つ、ご紹介します。



私はAIにも詳しいです。それぞれの資格が、AI時代においてどのように価値を発揮するかも少し触れてみますね。
① MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト):PCスキルの客観的な証明に最適!AI時代の「使いこなす力」へ
どんな資格?
Word、Excel、PowerPointなどのOffice製品スキルを証明する国際資格。知名度が高く、多くの企業で認知されています。
どう役立つの?
事務職の基本ツールであるWord・Excelの操作能力を客観的に示せます。「基本的なPC操作は問題ない」という安心感を採用担当者に与えやすいです。
AI時代における価値
定型的な文書作成やデータ入力はAIが得意な分野ですが、MOSで培われる応用力(複雑な書式設定、見やすい資料作成、関数を使った分析など)は、AIを「使いこなす」ために重要です。AIが出力したものを、目的に合わせてより良く加工・活用するスキルは、人間に求められます。



ExcelなどのOffice製品はマイクロソフトのCopilot、GoogleドキュメントやスプレットシートなどはGoogleのGemini
これらの知識もつけていくと、最強の事務人材になれます!
難易度・ポイント
スペシャリスト(一般)レベルなら挑戦しやすいです。まずはWord・Excelから。



まい的コメント: 資格名だけでPCスキルを伝えられるのは、面接などでもスムーズです。PCスキルに自信がない方の第一歩としてもおすすめです。



MOSについてさらに詳しい考察はこちら!


② 日商PC検定:より実践的なPCスキルをアピール!
どんな資格?
日本商工会議所主催。MOSより、実際のビジネスシーンでの応用力・実践力を重視した内容と言われています。
どう役立つの?
「データ活用(Excel)」では集計・分析、「文書作成(Word)」ではビジネス文書作成スキルなど、より実務に直結した能力をアピールできます。
AI時代における価値
MOSと同様、単なる操作ではなく「目的達成のためにツールをどう活用するか」という実践力が問われます。AIが出したデータを分析・加工し、分かりやすい資料にまとめる、といった業務で活きるスキルです。
難易度・ポイント
MOSより少し難易度は高めですが、その分、実務能力のアピール度は上がります。目指すなら2級以上が良いでしょう。



MOSか日商PCかは、どちらが優れているというより、目指す方向性次第。より実務での応用力を示したい場合に検討してみてください。
③ 日商簿記検定:お金の流れを理解する!AIでは難しい「判断力」の基礎
どんな資格?
企業の経営活動を記録・計算・整理する簿記の知識・スキルを証明する定番資格です。
どう役立つの?
請求書処理、経費精算、売掛金管理など、事務職でもお金に関わる業務は多いもの。簿記の知識があれば、これらの業務の背景にある「お金の流れ」を理解でき、ミスなく、効率的に進められます。
AI時代における価値
経理データの入力や定型レポート作成はAI化が進みますが、そのデータが持つ意味を理解し、異常値に気づいたり、経営状況を読み取ったりする「判断力」は人間に求められます。簿記はその判断力の基礎となる会計リテラシーを養います。



現在でも経理・会計ソフトや仕分けツールはあり、自動化は進んでいます。それでも管理する人は簿記の知識がないと不安です。単なる計算要員は減りますが、経理事務はなくなりはしないでしょう。
難易度・ポイント
まずは3級から。3級でも十分に基礎知識をアピールできます。経理職も視野に入れるなら2級を目指しましょう。



簿記を学んでから、会社の数字の見方が変わりました。事務職の業務にも深みが出たと感じています(業務に関係ないことも聞かれるということもありますが……)。汎用性が高く、おすすめの資格です。


④ 秘書検定AIには真似できない「人間力」の証明!
どんな資格?
敬語、電話応対、来客対応、スケジュール管理など、ビジネスパーソンとしての基本的なマナーや状況判断能力を問う検定。
どう役立つの?
事務職は社内外の人と関わる「窓口」役。丁寧な言葉遣いや気配りは、信頼関係の基本です。この検定は、そうした「人間力」の高さを客観的に示すことができます。
AI時代における価値
AIには真似できない、相手の状況や感情を汲み取った上でのコミュニケーション、臨機応変な対応、ホスピタリティといった、まさに「人間ならでは」のスキルが評価されます。AI時代だからこそ、その価値は高まると言えるでしょう。
難易度・ポイント
就職・転職でのアピールなら2級以上、準1級があればより評価されやすいです。



マナーは知っているようで意外と知らないことも多いもの。勉強することで、自信を持って人と接することができるようになりますよ。



執筆のお手伝いをさせてただいた林雄次さんの「かけ合わせとつながりで稼ぐ 資格のかけ算大全」でも、秘書検定の有益性・将来性について記載しています
⑤ ITパスポート:ITリテラシーの基礎固め!AIと協働する土台
どんな資格?
ITの基礎知識(セキュリティ、ネットワーク、データベース、経営戦略など)を幅広く問う国家試験。
どう役立つの?
今やITはあらゆる業務の基盤。ITパスポートを持っていると、「ITの基本的な仕組みを理解し、安全に活用できる」という証明になります。ITアレルギーがないことのアピールにも。
AI時代における価値
AIツールを業務で活用する際にも、ITの基本的な仕組みやセキュリティ、データに関する知識は不可欠です。AIと「協働」していくための土台となるリテラシーが身につきます。
難易度・ポイント
国家試験ですが、IT専門職向けではないため、文系の方でも十分に合格を狙えます。



IT用語に少し詳しくなれたり、ニュースの背景が理解できたりと、実務以外でも役立つ知識が得られました。


⑥ ビジネス実務法務検定®:コンプライアンス意識で信頼度UP!
どんな資格?
仕事上で必要となる法律知識(契約、個人情報保護、著作権、コンプライアンスなど)の基礎を問う検定。
どう役立つの?
契約書の簡単な確認や管理、取引に関する基本的なルール理解など、事務職でも法律知識が役立つ場面があります。コンプライアンス意識の高さを示すことで、企業からの信頼に繋がります。
AI時代における価値
AIが契約書のドラフトを作成できても、その内容が自社の状況に合っているか、法的なリスクはないかといった最終的な「判断」や「責任」は人間が負います。その判断の精度を高める基礎知識となります。
難易度・ポイント
3級は基礎、2級が実務レベル。アピール目的なら2級取得を目指すのがおすすめです。



「法律なんて難しそう…」と思われがちですが、ビジネスの「お作法」として知っておくと、トラブル防止にも役立ちます。


資格以上に重要かも?事務職で輝くための必須スキル3選


資格取得も素晴らしいことですが、日々の業務で本当に「この人、仕事ができるな」と思われるためには、資格の有無に関わらず、以下のスキルを磨くことがとても大切です。
① PCスキル:基本操作+αでAI時代も活躍!
やはり事務職にとってPCスキルは基本中の基本。タイピングの速さ・正確さはもちろんですが、
- Word: 見やすいレイアウトでの文書作成、表や画像の挿入・編集など。
- Excel: 関数(SUM, AVERAGE, IF程度)を使った簡単な計算やデータ集計、グラフ作成など。
これらの「+α」のスキルがあると、単なる作業者ではなく、「情報を分かりやすく整理・加工できる人」 として、AI時代でも価値を発揮できます。



マイクロソフトの生成AI、Copilotを使えば的確な表作成、レイアウト作成ができます。AIでできるけれど、それを使いこなす人材がまだ少ない……AI×PCスキルで最強の人材になれます!!
② ビジネスマナー:信頼関係を築く土台
電話応対、メールの書き方、来客時の対応、言葉遣い(敬語)など、基本的なビジネスマナーは、社内外からの信頼を得るための土台です。どんなにPCスキルが高くても、マナーがしっかりしていないと残念な印象を与えてしまうことも…。これはAIには決して代替できない、人間関係の基本ですよね。



この世界から中小企業がなくならない限り、ビジネスにおいても「人と人とのコミュニケーション」が影響を与えることはかわらないでしょう。



カッチカチのマナー、不必要なマナーはだんだん緩くなっていくと思う!でも最低限のマナー・印象は重要であることにはかわりないと思うな!
③ コミュニケーション能力:円滑な業務遂行のカギ
上司や同僚からの指示を正確に理解したり、自分の状況を分かりやすく報告・連絡・相談したり、他部署と連携したり…。事務職は意外とコミュニケーションが求められる場面が多いです。「相手の話をきちんと聞く」「分かりやすく伝える」といった基本的な能力が、日々の業務をスムーズに進める上で欠かせません。



事務職はバランサーとしての能力も求められます。プライベートでコミュ強でなくてもかまいません!仕事において、「今何が求められているか」を気づけるよう練習しましょう!
まとめ:不安を行動力に。あなたに合った武器を見つけて、自信を持って事務職へ!
事務職に必須の資格はありませんが、今回ご紹介したような資格は、あなたのスキルや意欲を証明し、自信を与えてくれる「武器」になります。
そして、資格取得と並行して、基本的なPCスキルやビジネスマナー、コミュニケーション能力といった実務スキルを磨くことが、事務職として長く活躍するための鍵となります。
「AIに仕事を取られちゃうんじゃ…」そんな不安を感じる方もいるかもしれませんが、資格やスキルを通して「AIにはできない人間ならではの価値」(応用力、判断力、コミュニケーション、ホスピタリティなど)を高めていくことで、これからの時代も必要とされる人材になれるはずです。
何から始めればいいか分からない…と感じたら、
- まずは無料のタイピング練習サイトで自分のスキルを確認してみる
- 気になる資格の公式サイトを見てみる、資料請求してみる
- ビジネスマナーに関する本を1冊読んでみる
そんな小さな「行動」から始めてみませんか?
人気の職種だからこそ、ライバルも多いかもしれません。でも、目標に向かって一歩ずつ行動を続ければ、必ず道は開けます。



この記事が、あなたの不安を少しでも和らげ、自信を持って事務職への一歩を踏み出すお手伝いができたなら、とても嬉しいです!
あなたの新しい挑戦を、心から応援しています!