ファイナンシャルプランナーの資格を取りたいけど、独学で勉強できるの?
今回はそんな疑問にお答えします。
こんにちは!資格好き主婦のまい(@maisawaco)です。
宅建やFP2級、行政書士、カラーコーディネーターなどの資格を持っています
FP3級は合格率が50〜70%と高く、難易度も「易しい」と言われている試験です。教材も充実していて、内容も身近な生活に役立つことばかりで興味をそそる……
そのため独学&短期間で合格も可能ですよ!
今回は、
- FP3級が独学で合格可能なわけ
- FP3級のおすすめのテキスト・問題集
- 実技におすすめはある?
- FP3級のおすすめの勉強法
を中心にお話していきます。
FPってなに?FP3級の概要について知りたい方はぜひこちらの記事をチェックしてください!
それではいってみよー!
FP3級が独学で合格可能なわけ
まず最初に、FP3級が独学で合格圏まで入ることができる理由を解説していきたいと思います。
理由は以下の5点!
- 合格率が75%超と高い
- 市販の教材が充実している
- 過去問を繰り返し解けばある程度対策ができる
- マークシート方式で解答しやすい
- 正答率60%は意外といける
FP3級は学科・実技ともに合格率が75%を超え、国家資格の中でも非常に合格しやすい試験だと言えます。受験資格も実質的にはないため、学生や主婦、会社員と幅広い層が受験していて、その中での合格率75%というのはかなり高い数字であり、対策さえしていれば合格できる試験なのです。
また、FP3級は年3回の試験でそれぞれ3万人~4万人が受験するマンモス試験。教材が市場に多く出回っていて、それぞれが良質な内容を提供しようと切磋琢磨しています。自分に合った教材を選びやすく、どれを選んでもある程度のクオリティは保障されています。
同じくらいの難易度と言える資格試験でも、教材があまりなく、わかりづらい公式テキストや専門書で勉強をしなければならないものもありますし、中には過去問が公開されていない試験も。
FP3級は過去問が公開されていますし、過去問の焼き回し問題も多いので、繰り返し解くだけでも実は対策ができてしまいます
試験形式はマークシート方式。覚えていなければ解答できない記述式とは違い、解答もしやすく、選択肢の内容もそれほど難しくありません。
正答率も60%以上で合格できるので多少知識不足があっても合格できる試験なのです。
学びやすさと解答のしやすさ、合格基準のゆるさで、独学でも合格が十分に狙える試験なんだね
全く勉強しない…少ししか勉強をしない…という人は難しいけれど、ちゃんと勉強をすればほとんどの方が合格できる試験です
FP3級合格に必要な勉強時間は?
FP3級の標準勉強時間は30時間〜100時間程度と言われています。
私の経験から、主婦や勉強が久しぶりの方には50時間〜100時間の確保がおすすめです。
FP3級は1ヶ月前から始めても大丈夫
FP3級の場合は1ヶ月前から勉強を始めても間に合います。
1日1〜3時間×1ヶ月〜1ヶ月半の計算で、50時間〜100時間程度勉強時間を確保!
忙しい方でも無理なく勉強できるよね!
1ヶ月半前から1日2時間、直前期は3時間程度時間を確保できれば、試験当日はかなり安心して受験できると思います。
FP2級まで取得する人はじっくり時間をかけても◎
FP2級を意識している方は、FP3級をもっと時間をかけて勉強しても◎です。
FP2級は受験資格があり、FP業務に従事している人以外は、多くの人はFP3級の合格を持って2級に受験資格とすることと思います。
とりあえずFP3級に合格しなければならないのですが、FP2級と3級の出題範囲は重複しています(カブってる!)。そのためFP3級の内容をしっかりと身に着けていれば、2級へのステップアップがかなり楽になります。
FP2級は3級の知識をブラッシュアップ!って感じだよ
FP2級の標準勉強時間は150時間〜300時間。
FP3級をしっかり勉強しておけば、その時間を短縮できるよ!
勉強が進んで、2級の勉強もしてみたいという方は、テキストの改定が毎年夏ごろになるので、そのタイミングにだけ注意してください。
FP3級のおすすめのテキスト・問題集は?
次に、独学の方におすすめの教材を紹介しちゃいます!
使用した「うかる!FP技能士必修テキスト」
私が使用したのは日本経済新聞出版の「うかる!FP技能士必修テキスト」です。
問題集も同じシリーズで。「うかる! FP3級 速攻問題集」を使用しました。
FP2級もですが、教材は市販テキスト&問題集のみで合格しました。
「うかる!FP技能士必修テキスト」「うかる! FP3級 速攻問題集」のメリットは
ことです。
実は私が受験した当時は二色刷りだったのですが(私は単色刷り・二色刷りが好みです)今はフルカラーになっています。
当時からかわらないのは、文字の量や図表の量などがちょうど良く、読みやすさを考えて作られていること。
大事なポイントもわかりやすくなっているので、効率よく勉強することができるテキストです。
問題集は私の好きな左側に問題、右側に解説の見開きタイプ。
1ページ開けば問題の解答と解説が簡潔するので、省スペース、省エネで勉強することができます。解説もとっても詳しいので、「問題集だけで合格できた!」というのも納得の1冊です。
※後述しますが、勉強時間が20〜30時間程度しかとれない方は、問題集は購入せず、過去問アプリで問題をできる限り多く解くことをおすすめします!FP3級の勉強で時間がない場合は問題集での学習は省略できます。
この他にもFP3級のおすすめテキストについて、詳しくまとめたので、テキスト選びでお困りの方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください!
受験しないテキストまで購入しちゃうほど、資格テキスト大好き女!そんな私がおすすめするテキスト、ぜひチェックしてほしいです
実技におすすめはある?
実技ですが、私はきんざいの「個人資産相談業務」を選択しました。
FP3級の実技の選び方についてはこちらのことが言えます。
- 保険について学びたい人は「保険顧客資産相談業務」
- 安定した合格率で選ぶなら「資産設計提案業務」
- 問題の数、内容、勉強のしやすさで選ぶなら「個人資産相談業務」
- 悩んでしまったら「資産設計提案業務」「個人資産相談業務」どちらでもOK
保険について詳しい人、詳しく学びたい人、職場が保険関係の場合等は迷わず「保険顧客資産相談業務」を選択。
FP協会の「資産設計提案業務」ときんざいの「個人資産相談業務」の内容は似ています。
難易度はほぼかわらないと言われていますが、高水準で合格率が安定しているのが「資産設計提案業務」、勉強しやすいと言われているのが「個人資産相談業務」です。
迷ってしまう方もいるかもしれませんが、悩むくらいだったらどちらでもOK。
FP3級の場合はどちらも勉強すれば合格でき、取得する資格になんら変わりがありません。全体の勉強時間も少ないので、悩む時間が勿体ないです。
ちなみに私は当時いろいろ見ちゃってたんだけど、そもそもFP協会の会場がとっても遠いことを知り、そっからは迷うことなくきんざいを選んだよ。
田舎の人はまずは受験会場をチェックするといいかも!
実技の選択については詳しく記事も書いているので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
FP3級おすすめの勉強法
さていよいよ勉強法です
勉強法は
・説明書き、目次に目を通す
・テキストをざっと読みで1周する
・問題集を解きながら、テキストを回していく(20〜30時間の場合は省略可)
・スキマ時間に過去問アプリを利用する
この流れがおすすめです。
まずは全体像→詳細
勉強法で大事なのは、全体像→詳細の流れで学習することです。具体的に言うと、
目次を見る→テキストをざっと読む→テキストの詳細や問題に取り掛かる
という流れのことです。
実は私、当初はこれができず時間を無駄にしてしまいました。なんとなくでテキストを開いていきなりノートを取り出したり、同じところを繰り返し勉強したりしていたのです。
これはかなり非効率で良くなかったよ…
その後勉強法を調べていると、人間の頭は全体を捉えてから詳細に入ったほうが頭に入りやすいことを知りました。FP以前に勉強した宅建の時は自然とその方法が出来ていたんですが、FPの時はなんだかのんびり勉強してしまっていたんですね。
確かに宅建の勉強をしていた時の方が効率的に勉強できていた気がするし、いきなりテキストとノートの勉強をすると始めた箇所ばっかり詳しくなって、後の方に回した箇所は超高速で勉強した記憶があります。
勉強開始の10時間くらいは、ただノートを作っているだけで時間を無駄遣いした感じがあるよ…
沢山資格試験を受けてきた私ですが、資格試験ではとにかく全体像→詳細の流れが大事だと思います。なので、これから勉強を始める方にはぜひこのことを覚えていてほしいです。
説明書き、目次に目を通す
さて、具体的な勉強法に移ります。
まずはテキストにあるFP3級の概要や説明書き、目次に目を通して概要をイメージで掴みます。
これはそんなに時間をかけなくてOKです。どんな分野を勉強するのか、試験はどんな感じなのかがぼんやりとわかればOKです。
テキストをざっと読みで1周する
次にテキストをざっと読みます。この時のポイントは
テキストの1周目は恐らく「え?難しくない?本当に受かるの?」と不安になってしまう人もいると思います。(私もどんな試験でもそう思います)
でもそんなのは当たり前で、いくらFP3級が易しいといっても、テキストを1周で理解できる人なんていません。ここでは「こんな単語を覚えなきゃいけないんだなー」「あっ、このくらいのことはわかる!」といった感じでどんどん読み進めていけばOKです。まずは全体像をぼんやりと。ぼんやりでいい、その段階です。
問題集を解きながら、テキストを回す
問題集を解きながらテキストを回します。
ちょっと意味がわからないですよね。簡単に言うと
・問題集を解く
・テキストのわからない箇所をノートにざっくりまとめていく
を20分〜40分ずつ交互に行う勉強法です。
これは私のおすすめのやり方なんですが、時間がとれる時は問題集をどんどん解いていきます。そして飽きたら(15分から30分くらい)テキスト中心の勉強をします。テキスト勉強も飽きたら、また問題集を解きます。時間のない時は15分から30分ずつとれる時間でやればいいです。
この勉強法がなぜおすすめかと言うと
・問題を解くことで、テキストでどこが大事な箇所かを意識できる
・テキストで勉強したことをすぐにアウトプットできる
・勉強法を変えることで集中力が持続する
以上の理由からです。詳しくは別の記事に書いたのですが、細切れ時間しか取れない方や、効率よく勉強したい方に特におすすめしたい方法です。
問題を解くときは、まだまだわからないところが多いと思うので、1問ずつ解答解説を熟読したり、テキストに戻ったりして確認します。ポイントは、解答する時間以上に解答解説、テキスト等で復習する時間をとることです。問題集そのものの問題が出てくることはあまりないので、似たような問題が出て来た時に対応できるよに、しっかり理解することが大切です。
そして、これに飽きてきたら、テキスト中心の学習にします。テキストを読みながらわからない箇所をノートにまとめていきます。テキスト学習のポイントは
・ノートはきれいに作らない
・わからない箇所中心に。わかるところはどんどん流す
ということです。ノートをきれいに作るのはムダですが、書くことは運動記憶になるので有効みたいです。自分なりの言葉や図でざっくりざっくりまとめていくことを意識するとどんどん頭に入ってきます。
テキスト読みでわかるところは流してしまって大丈夫です。忘れてしまって復習するのは、問題を解くときの方がいいのでテキスト読みでは気にしません。
ただ、3級の勉強に割ける時間が20時間〜30時間程度しかない方はこのやり方を飛ばしてもいいと思います。時間がない方は
テキストざっと読み→アプリで問題を解きまくる→わからない箇所をテキストで確認する
これが最短ルートです。
スキマ時間に過去問アプリを解く
主婦ってなかなか机に座って勉強する時間がとれないですよね。でも頑張ればちょっとした10分20分の時間が取れないでもない…そんな時間はスマホアプリで有効に使いましょう!私も別の試験ですが、子をおんぶしながらスマホで問題を解く現代版二宮金次郎スタイルで勉強しました。そしてこれが本当に役に立つ。
過去問アプリは解説もまあまあ丁寧ですし、何よりちょっとした時間にもサクサク解答できることで、正解で嬉しい!正答率を上げたい!と楽しく勉強を進めることができます。時間が取れない方はもちろん、すべての受験生におすすめしたい勉強法です。
スマホアプリは無料版でいいと思います。FPの過去問アプリは私の頃にはなかったので、合格者の方のブログ等を拝見しましたが、ほぼ無料アプリのみで合格しているような方もいるほど。
私も見ましたが、自分が使い易いと思うアプリでしたらどれでも良いかな?と思います。とにかくスキマ時間にサクサク解くことが大切です!
FP2級まで取りたい方は通信講座も
どうせ勉強するならFP2級まで取りたい!という方は、独学だけではなく通信講座も視野に入れてみてください。
FPの通信講座は、「AFP認定講座」となっているものもあり、3級を受験せずとも2級からの受験も可能。雇用保険に入っていて、対象者の方は教育訓練給付金制度で、実質的にとってもお得に受講できる制度もあります。
とにかくお金をかけたくない&ゆっくり勉強していきたいなら独学、効率良くサクサク受かりたいなら通信講座が適していますよ
FP講座で特に私がおすすめするのは、ユーキャンとスタディングの2つです!
ユーキャンは「テキスト&Web教材など内容が充実、AFP認定講座、教育訓練給付制度対象」で、お値段は抑えめで、とってもバランスが良い教材。
スタディングは「スマホ特化のWeb教材」で、忙しい人でもスキマ時間に勉強できちゃいます!価格はとってもリーズナブルでコスパが良いですが、AFP認定講座ではないので3級から受験する必要があります!
資料請求&無料お試し講座もあるので、気になる方はぜひのぞいてみてくださいね
FP3級の勉強法まとめ
FP3級の勉強法をみてきました。FP3級の勉強は
- テキストは「うかる!」「みんなが欲しかった!FPの教科書」がおすすめ
- 実技は「資産設計提案業務」「個人資産相談業務」どちらでも
- 勉強時間は50〜100時間
- 勉強法はテキストざっと読み→問題を解くの流れ
FP3級は忙しい主婦でも勉強し、合格することができる試験です。
試験日も多く設けられ、市販テキストも豊富なので勉強しやすいのも良いですよね。そして家計に役立つ知識も得ることが出来る、個人的にとってもおすすめの検定試験です。
きちんと勉強すれば試験会場で「え?こんなに簡単でいいの?」と思え、自信に繋がる試験だと思うので、気になる方はぜひスキマ時間を見つけて勉強してみてくださいね。