【潜在保育士】私が保育士にならなかった理由【資格だけの人】

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「保育士になりたいけど激務って聞くから躊躇してる」
「女性の職場だからいろいろありそう。実際どうなの?」
「なんで保育士って辞めちゃう人多いんだろう。なりたいけど不安…」

そんな声にお応えします?(たぶん)

まい

こんにちは!まいです

私は保育士養成課程のある短大を卒業後、一般企業に就職し、その後行政書士、宅建士、FPなど資格取得が好きになった、現在専業主婦のオンナです。

情報が多いな!

今回は、そんな私が「保育士にならなかった理由」をまとめたいと思います。

先に言っておきますが、私は「一生保育士にならない!」と思っているわけではなく、選択肢の一つとして今でも保育士は考えています

多くの「潜在保育士」の人も同じように「場合によっては保育士もアリ」考えているようです。

ところで、保育士資格にちょっと興味がある人でも、保育士に対するイメージで取得を躊躇してしまう人もいますよね。

まい

保育士の職業選択としての悪いイメージってこんな感じ

・離職率が高い
・資格を持っていてもなりたがらない
・待遇が悪い

しかも残念なことにこのイメージはあながち間違いでもないらしい…

そうなの?そんなんなるのためらうよ…

まい

でも大事なことだよね

なので、今日は保育士資格を持っていても保育士として働かない=「潜在保育士」の当事者として、そこのところをぶっちゃけていきたいと思います。

保育士資格に少しでも興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね。

チェケラ!

この記事でわかること

潜在保育士ってどれくらいいるの?

まず、私のように保育士資格を持っているけど保育士として働いていない人、いわゆる「潜在保育士」についてざっとまとめていきたいと思います。

保育士資格を持っていても保育士さんやっていない人に「潜在保育士」って名前がついているんだ!

潜在保育士は厚生労働省の調査によると、全国に約76万人いるそうです。

保育士登録者は約119万人で、そのうち実際に保育士として働いている人は約43万人です。

保育士は登録制で、資格を取得した人が都道府県へ登録申請をして初めて働けます。未登録の人もいるため、資格保有者だけでいうと約150万人ほど。

つまり約半分の人が保育士資格を持ちながら、保育士として働いていないことになります。

めっちゃ多い!

潜在保育士の内訳を見てみると、

・保育施設で働いたことがない人・・・約17%
・過去に保育施設で働いていた人・・・約83%


出典:厚生労働省 保育分野における人手不足の現状

で、私のようにまったく保育施設で働いたことがない人は少数派です。

潜在保育士76万人は、保育士から一般企業へ転職した人もいますが、出産・育児などでそもそも現在就業を希望していない人もいます。

つまり保育士資格を持っている半分の人がまったく保育士に興味がない、というわけではなく、この76万人と言う数字には将来的に保育士の仕事に戻りたいと思っている人も含まれているのです。

潜在保育士が多い理由

とはいえ、約半分も潜在保育士がいるのはちょっと多いですよね。

ここからは保育士にならない人が多い理由をみていきたいと思います。

みんなの理由

保育士を既にしていて、退職する人の理由は、厚生労働省の調査によれば

1位 責任の重さ・事故への不安
2位 保護者との関係
3位 教育体制への不満

が挙げられています。

一方一度保育士を退職したあと、再就職をためらう人の理由は

1位 就業時間が希望とあわない
2位 ブランクへの不安
3位 雇用形態(正社員・パートなど)が希望と合わない

でした。

確かにけがは怖いし、責任も重くてプレッシャーがかかる職業だよね…

まい

家庭があると時間の融通がきくかも重要だし、勤務時間が長い、短いってめっちゃ大事。

ちなみに、私の学生時代の友人もとっても優秀な公立保育園の保育士でしたが、子ども3人、まだ小さいのに時短勤務が不可能で(制度的にはOKだけど、現場の雰囲気的に×)、残念ながら退職しました。

家事育児は夫婦で協力して行うものですが、なかなか男性側が時短勤務を申請することも難しく、頼れる祖父母もいないとフルタイム勤務はなかなか大変ですよね。

しかも、保育園によっては定時で帰れず19時、20時頃帰宅することも…

保育士の勤務時間については、各自治体、保育園ごとに、必ず解決していってほしい問題でもあります。

また、保育士や教師という職業特有の、子どもを預かる責任の重さに加えて、保護者との関係など大人との悩みも多いのが原因のようです。

私が保育士にならなかった理由

これからは個人的な意見です。

私が保育士にならなかった理由はこの3つ

・お金関係
・仕事量の関係
・人間関係

順番にみていきます。

保育士にならなかった理由その① お金関係

ここでは、「保育士のお給料は低いから一般企業を選んだ」と言いたいのですが、少し複雑になります(スミマセン…)

私は嘱託(正規ではない)保育士になるか、一般企業の正社員になるかの選択肢だったので、一般企業を選びました。

保育士の給与はそこまで低くない?

保育士の平均年収は314万円です。

日本の平均年収と比べると低い傾向にあります。

実際に給与比較サイト給料BANKの給料ランキングでも329位/398位とかなり下の方です。

確かに低めなのですが、これには理由があります。

保育士は女性が就業している場合が多く、女性の平均年収自体が293万円ということを考えると、そこまで低くないのかなと思います。

まい

私の友人は賞与なども合わせると一般企業のOLさんより少し高いくらいの年収だったよ

お給料って職場によるし、思っているよりも沢山もらえる職場もあるみたいだね

嘱託職員になると給与は低い

ただ、公立の嘱託職員や、私立の非正規職員となるとお給料は低い場合が多いです。

どんな職業でも非正規は年収が低い傾向にあるよね…

まい

まずボーナスが出ない場合が多いから年間40〜80万円ほどは差が出るみたい…

そして私は嘱託保育士になるか一般企業で働くかという選択だったため、給与の低い嘱託保育士を選ばず、一般企業へ就職しました。

私は卒業後に実家に帰ると決めていました。奨学金も借りていたし、多くないお給料で一人暮らしをして奨学金返済、貯金をするようなガッツある若者ではなかったからです。

ただ、実家近くには私立の保育園がとても少なく、ほぼ公立の保育士になる選択しかありませんでした。

そのため近隣の3市町村で、公務員試験を受験していました。どれも2次審査まですすんだのですが、最終の面接試験で落ちてしまいました。

私の出身校や近隣の保育士養成校では、公務員試験に落ちた場合は、私立の園に行くか、嘱託職員として市町村へ就職し、翌年また公務員試験にチャレンジするのが一般的です。

私の友人も新卒で嘱託保育士になってる人は結構いました。

しかし、私は奨学金も借りていたし、翌年以降公務員試験に受かるという保証もなかったため、嘱託保育士として就職する勇気が持てませんでした。

私の住んでいる近隣の市町村では嘱託保育士の給与は総支給15万円程度、ボーナスなしだったため。

一般企業に正社員の方が安定しているし、お給料も良いと思ったからです。

ちなみにそういった選択をした人は、37名の卒業生のうちでわたしを含め3名だけでした。

一人は男子だったので、やっぱり安定を選んだようでした。もう一人は地元のかなり大手の企業から内定をもらっていたので納得です。

正規の保育士の給与はそこまで悪くない

私のまわりで現在保育士をしている友人に限りますが、保育士のお給料はそこまで悪くないと思います。

まず公務員の場合は地方公務員の中級(短大卒)のお給料に準じています

はじめは確かに低いですが、いろいろな手当てがつくので30代以降はまあまあの金額になるはずです。

私立の保育園でも、財政がしっかりしているところはたくさんあります。

確かに低い場合もあるのですが、地元の一般企業の事務員(18万〜24万円程度)と同等レベルくらいだと思います。

ちなみにですが、新卒で嘱託となったクラスメイト達も、翌年、翌翌年くらいでその多くが公務員試験に合格し、正規の職員になりました。

最初のお給料で比べて保育士になることを選ばなかった私は、ちょっと愚かともいえる結果ですね。

保育士にならなかった理由その② 仕事量

保育士にならなかった理由の二つ目は仕事量です。

私は一般企業に就職したものの、やっぱり保育士の子どもの中で働くやりがいを忘れられず、ボランティアで土曜日に保育園を手伝ったり、社会人2、3、4年目は引き続き公務員試験を受験していました。

公務員で正規保育士になれるなら、保育士になりたいと思っていたからですが、実はそこまで熱意をもって受験勉強ができていませんでした。

その理由が、保育士になった友人たちが、当時OLの自分と比べて毎日大変そうだったからです。

残業+「持ち帰りの仕事」

まず、一般企業のOLには「持ち帰り仕事」という概念が通常ありません。

保育士は割と普通にあります。

「行事の準備で残業をして、更に家に帰って子どもたちの衣装を作る」ということが普通に行われます。

残業ではないので手当もつきません。

私はそれが嫌だなと思っていました。家に帰ったら寝たりテレビを観たかったのです。

現在は改善されているよう

保育士の労働環境の改善の一環で、持ち帰り仕事についても見直しがされているようです。

友人もあまり持ち帰りはせず、保育園の業務時間内に終わらせるように言われていると言っていました。

保育士にならなかった理由その③ 人間関係

保育士は女性の職場のため、園によっては面倒な人間関係があったりします。

陰口、噂話

実習やボランティアで、陰口や噂話を何度も耳にしました。保育士だけではなくって、女性が集まる職場だとよくあることですよね。

私が思う保育士さん特有の悪口は、「仕事ぶりについて批判することが多い」ところだと思います。他の先生の関わりもあるし、仕事自体が他の人の目にもわかりやすいので、批判されがちです。わたしはそれも嫌だなと思っていました。

でもこの件については保育士以外でもどこでも起こりうることだとも思います。

まい

以上が私が保育士にならなかった理由でした

他の人の理由も聞いてみたい

私の周りの人が保育士を辞めたいとき

ここからは私の知人・友人のリアルな声をお届けします。

私の周りで退職した人、やめようか悩んでいる人の理由はこんな感じです。

・私生活とのバランス
・やりたいことをやってみる
・体力面
・待遇

こちらも順にみていきます。

私生活とのバランス

保育士は私生活とのバランスがとりづらいこともあります。特に結婚して自分の子どもがいる場合に、この問題が出てきます。

公立の園では保育園の行事が同じ日に設定されている市区町村もあります。その場合に保育士は自分の子どもよりも、自分の受け持ちのクラスを優先しなければなりません。行事以外でも何でも自分のクラスの子>わが子になっていまいます。

そういった時に、ジレンマを感じ、人生で一番優先したいものはなんだろうと自問自答している友人が多いです。

やりたい仕事を経験してみる

20代の頃は、「保育士以外の仕事に挑戦してみたい」といって退職する人もいました。

実習先の1個違いの先輩は、洋服が好きということでアパレル店員に転職していました。たしかに、若者向けのブランドの店員さんは同じ年代でなければなれないし、逆に保育士は人手不足の場合も多いためいつでも戻ってこれます。

その人の園は私立でしたが、かなりお給料が高いところなので、もったいないなぁと思いつつ、それもアリだなと感じた記憶があります。

体力面

仲のいい友人の一人はとても良い保育士さんでしたが、体力面で退職しました。

その友人の園は、仏教系の私立園で、お掃除はぞうきんがけ、外掃除の箒もちゃんと模様?(無知ですみません…)がつくくらい、丁寧に行わなければならないなど、決まりが多い園でした。お掃除も午前午後の2回。

その友人は結婚を機に、妊娠を希望していたので「この環境で続ける自信がない」と退職をしました。

園によっては持ち帰り仕事や、居残り仕事が多く、帰宅が遅くなる場合もあるので、体力面で退職を考えるのは、私たちの世代では割とあるあるでした(でも保育士志望のひとは体力があるので意外にみんな退職しません)。

待遇

お給料などの待遇で退職する場合もあります。

私の周りは、私立保育園に在籍中に公務員試験を受験し、合格したら私立保育園をやめて転職?する場合が多かったです。

私立保育園の待遇は園によります。いいところもあれば、全職種の平均給与より2〜3万下回ることもあります。特に男性保育士は私立保育園では家族を養っていけないと言われることもありました。(女性もですが)

公務員になれば安定しているし、昇給が期待できます。本当は私立保育園でも、家族を養うほどのお給料がもらえるべきですよね。

いろいろ改善はされていますが、そういった待遇の面での不満はまだまだあるようです。

保育士は働き方が決まっている人は働きやすい

潜在保育士で、一度も保育士にならなかった私がいうのもなんですが、

私は保育士は、正社員で働き続けるなら、

・公務員になる
・良い私立保育園を見つける

ができれば、楽しくやりがいを持って働ける可能性は大いにあると思います。

また、アルバイト・パートで働くなら、とっても良い資格なのではないかなと思っています。

正社員の場合

私立保育園でもお給料や待遇が良く、保育士さんも仲が良くて楽しく働いている友人ももちろんいます。良い園に就職できれば、私立保育園は公立保育園にないメリットもあります。

先生の移動が多い公立保育園に比べて私立保育園は、園長先生や長く働いている方の色に染まるので、家族のように仲良く助け合うことができます。自分自身が家庭を持った時の、子育て期間の融通も公立の園よりきくことも。

持ち帰り仕事も、体力面のことも本当に園次第なので、就職の際には自分の希望を曲げずに挑戦することがおすすめです。

アルバイト・パートの場合

アルバイト・パートとして保育士を希望する場合は、本当にたくさんの選択肢が選べます。

実際に私は、下の子1歳で再就職しようかと思っていたことがあり、ハローワークや求人サイト、市役所に問い合わせなどをしました(保育士だけに絞っていたわけではないですが)

まずハローワークでは、保育士不足解消を目的に求人を増やしたり、保育士の職場体験講習会が設けられています(厚生労働省の「保育士マッチング強化プロジェクト」の一環です)

わたしも保育士資格があるというと、すごくおすすめされました。

求人サイトでは、保育園の保育士だけではなく、病院内で看護師さんのお子さんを預かる保育園、病児保育、児童館の指導員、歯医者さんの中の託児などいろいろな選択肢があります。

公立園のパートに至っては、私の住んでいる市町村では、実務経験がない私のような人でもぜひ来てほしいと言われました。パートは全く残業等はないそうです。

早朝保育や延長保育など勤務時間によっては、時給が高くなることもあります。

正社員ではなく、アルバイト・パートして働く場合は沢山の選択肢があると感じました。

子どもの中で働く感動は他にはない

ということで、保育士にならなかった理由をいろいろとみてきました。

保育士は給与面や、仕事量で避けられる場合も多くあります。でも一方でこんなにやりがいのある仕事は他にない(なったことないくせに)とも感じます。

一般企業でOLをしながら保育園でボランティアをしていた頃は、「これは人生観がまったく変わる」と感じていました。

本来ならば、待遇の面がもっと責任や仕事量に追いついてくるべきですが、現状まだまだ難しい面もあるようです。

なので、私はまとめとしては「アルバイト・パートとしてなら保育士は最強」という意見に留めたいと思います。(もちろん最強の正社員もあります)

・子どもが好き
・やりがいのある仕事に就きたい
・子育て優先で働きたい
・すぐに仕事を見つけたい
・アルバイト・パートで探している

のならば、保育士はとっても良い選択と思います。

私もいろいろな選択肢を考える上で、保育士資格があることは希望に繋がっています。ちょっとでも気になる人がいたら、保育士資格はとらないより取った方が絶対いい!おすすめの資格にはかわりありません!ぜひ受験を考えてみてほしいと思いいます。

それでは今日はこの辺で!

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さわだ まい
資格好きの専業主婦
行政書士・宅建士・FP・保育士・危険物などいろいろな資格を持っています。
2歳と1歳の育児と再就職の傍ら、更なる資格取得にチャレンジします。
この記事でわかること