
「主婦がでも独学でITパスポートに合格できる?」
「取得するメリットってあるのかな?」



主婦でもITパスポートにサクッと合格できるし、
取得することによるメリットもあるよ!


情報系の資格の登竜門であり、業界を問わず、ビジネスパーソン必須のIT知識を得ることができる資格「ITパスポート」。
「果たして主婦でも簡単に取得できるのか」
「取るメリットがあるのか」
気になるところですよね。
そこで今回は、子育て主婦であり資格好き、かつ現在はWeb制作会社で働く私が、主婦がITパスポートを勉強する上でのコツと効率の良い勉強法、取得することによるメリットについて解説していきます。
ITパスポートの取得に興味のある主婦の方は、ぜひチェックしてください。



資格好き主婦のまいです。
行政書士、宅建、FP2級、簿記3級、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーターなど15種類の資格を持つ資格好き。
資格ブロガー&ライターとして活動しています。
学生時代の偏差値は40台、勉強が得意とは言えない立場から資格取得について発信中。
ITパスポートの勉強法


ITパスポートは8日間の勉強で取得しました。
申し込みしようと思ってから、直近で受験できる日にちがそこしかなかったので…
ここからは8日で合格した勉強法をさらっとご紹介します。


基本テキストは「いちばんやさしいITパスポート」
使用したテキストは「いちばんやさしいITパスポート」のテキストです。


このテキストは、すっきりしていて非常にわかりやすいのが特徴です。
読むだけで頭に入ってきますが、計算問題などちょっと難しそう…と読者が抵抗感を感じやすい箇所は「無理しなくていいです」「後からわかってくるから最初から捨てない方がいい」など、受験生に寄り添う感じで進めてくれます。



テキストが親しみやすいことが、私がたった8日間でITパスポートに合格できた大きなポイントだと思っています。
【あとはこれだけ】問題は「ITパスポート過去問道場」を使用
「いちばんやさしいITパスポート」以外に問題集などは購入せず、本格的な問題演習はすべて「ITパスポート過去問道場」で解きました。





無料で使える過去問サイトで、ITパスポート受験生に絶大な人気があります。
過去10年間の問題を解くことが出来るのはもちろん、ログインすると各分野別の自分の正答率も出てくる無料とはとても思えない超優秀サイトです。
私はあまり時間が取れなかったので、隙間時間にスマホで問題を解く方式をぜひ取り入れたいと思っていました。
実際にやってみると、やっぱりスマホだと思った時にさっと問題に入ることができるし、問題をサクサク解答していくのって楽しい。
ちょっとしたスキマを利用できて最高でした。無料なので、ぜひみなさんも試してみてほしいです。
勉強時間は26時間
私は申込から自分の受験希望日まで時間がなく、26時間で勉強しました。
26時間の内訳は以下の通りです。
勉強内容 | 時間 |
---|---|
①テキストをざっと読み流す | 1~2時間 |
②過去問道場で問題を解く | ④と合わせて18時間くらい |
③テキストを読みながら 覚えたいところをに整理する | 6時間くらい |
④5分10分のスキマ時間に過去問道場 | 計1200問 |
基本の勉強スタイルは、
・ざっと読みで全体像を把握
・過去問道場答える→解説を見る→テキスト
・がっと勉強できる時はテキスト、ノートを開き、ノートに書きこむ
・スキマ時間はスマホで過去問道場
です。
人は、「問題を解く」といったアウトプットの勉強が、一番記憶に残りやすく、効率が良いそうです。
でも、私のような一般人やIT知識のない人が、いきなりITの問題を解くのは結構抵抗感があります。
そのため、最初に1回はテキストを読んでおくのがおすすめ。全体像がつかめるくらいで良いので、ざっとで大丈夫です。
どうせ忘れるので、じっくり読んだり、まして最初っからきちんとしたノートを作り出したりするのはおすすめしません。
テキストはざっと→問題へ
が鉄則です。
私は、とにかく時間がなくて焦っていたので、テキスト通読→問題も通してという流れでしたが、ITパスポートは内容が他分野にわたるため、
テキストで「企業活動」の項目をざっと読む → 「過去問道場」で「1.企業活動」の項目を解く → わからないところテキストへ
というように、項目ごと勉強を進めていく方がおすすめです。
勉強のタイミングはお昼寝中、夜寝た後、夫に見てもらっている間など
勉強のタイミングは、子どもがお昼寝中の1〜2時間。可能なら、子どもたちが寝た後2〜3時間。夫が休みの日はプラス1時間〜3時間でした。
そして子どもたちにテレビを観てもらって夕飯づくりなどしている時間も、こっそりちょっとだけスマホで問題を解いたりしていました。
上の子が寝て、下の子が寝ない時などおんぶをしていた時もスマホをいじっていたのでまるで「二宮金次郎」状態だったことも。
サクッと合格できる!スマホで勉強が楽しい!
ただでさえ忙しい子育て中。勉強なんて…と思う方もいらっしゃるかもしれません。でも私は結構楽しく勉強をすすめられました。
というのも、このスマホで問題を解いていくのがゲームを攻略していくような感じで、小さな達成感があったからかもしれません。
最初はもちろんわからないので正答率は低いのですが、勉強していくうちにどんどん正答率を上げていくことができます。テキストもわかりやすいし、勉強すればするだけ正答率は絶対にアップします。
育児や家事やお仕事はうまくいかないことも多いけど、勉強はやっただけ返ってくるので息抜きにさえなります。
私は8日間というタイトなスケジュールでしたが、もう少し余裕のある方はそこまで焦らず勉強を進めることができます。
ぜひ自信を持って勉強を開始してほしいです!
主婦はITパスポートを取得しても意味ない?
主婦はITパスポートを取得しても意味ないと言われます。理由は以下の2つです。
・未経験からITパスポートだけではIT業界に転職できないから
・私生活で活かす目的の資格ではないから
IT系の業種に未経験で就職するためには、ITパスポートのみでは足らず、より難易度の高い資格を取得してある必要があります。
そもそも、IT[業界は資格よりも経験や知識が重要です。未経験かつITパスポート程度のIT知識では、即戦力になることはできないため、転職に役立たないというわけです。
また、ITパスポートは対象者像「職業人及びこれから職業人となる者が備えておくべき、ITに関する共通的な基礎知識」とあるように、ビジネスパーソン向けの資格です。
FPや整理整頓アドバイザー、宅建などのように、私生活で活かす目的のイメージがないために、主婦が取っても仕方ないと言われることがあります。
資格は使い方「意味ない」わけではない
ITパスポートは決して意味ない資格ではありません。
主婦でも未経験からITパスポートを利用して転職・再就職が可能、かつ私生活でも必要な知識であるためです。
次の見出しでも解説しますが、ITパスポートは国家資格であり、特に一般企業において履歴書に記入して評価される資格です。また、ITパスポートを足掛かりに上位資格を目指せば、IT業界への転職の道も開けます。
ITパスポートは今後のIT化社会に不可欠なITリテラシーを学ぶことができ、個人情報を守る知識をつけられたり、デジタルで暮らしを良くする上での前提知識を身に着けることもできます。
どのような資格も使いようで、人生を変えていくことができるのです。
ITパスポートももちろん、「意味ない」資格ではありません。
主婦がITパスポートを取得するメリット・実態


履歴書に書ける→IT業界以外で評価されやすい
ITパスポートは国家資格なので履歴書に記入することができます。
たしかに、IT企業に就職したい場合は、自己アピールとして弱いことは否めません。
しかし、IT業界以外に就職したい場合は、必要最低限のITリテラシーがあり、国家資格を取得するほどの意欲があることが評価されます。
特に、IT化が疎い職場だと、少しでもIT知識のある人は重宝されます。
IT業界ではなく、私が経験してきた中小企業の事務員など非IT系では、影響力がある資格です。
ITパスポートは立派な国家資格ですが、難易度はそう高くありません。短期取得で堂々と履歴書に書けるのでおすすめです。
就職の可能性が広がる
IT業界は今後より一層発展し、ITに関わる事務職やアシスタント職の募集も増加してくることと思います。また、一般的な事務職にもIT知識を求められることが増えてくるでしょう。
IT業界はテレワークがしやすい業界でもあるので、在宅ワークを希望している子育て世代の方にとっても、魅力的な業種となります。
その中で、自分の希望する環境の職場に就職するためのアピール材料として、ITパスポートは効果的です。
網羅的に必要なIT知識を得られる
ITパスポートを勉強することによって、ITの幅広い知識を網羅的に得ることができます。
最低限のIT知識は、この先どのような業界にいても必要になってくるものです。それらを体系的にまんべんなく学べるのが、ITパスポート。ITを効率良くさくっと学べる、お手軽でコスパの良い資格です。
私は現在、ホームページ制作やWebコンサルを請け負う会社で働いています。
未経験でも採用されるアシスタント職ですが、最低限のIT知識はやっぱり必要でした。ITパスポートも受けず、ブログも始めずの状態であったら入ってから大変でしたし、そもそも就職も叶わなかったかもしれません。
取得していて本当に良かったと感じています。
合格できたことで自信がつく
国家資格の取得は、必ず自信につながります。
私は資格をいろいろ持っていますが、それでも「子どもがいながら勉強して、国家資格に合格できた」ことは本当に嬉しく、自信になりました。
子どもがいる私でも合格できた。ちゃんと勉強することができ、結果につながった。それが思ったよりも自分の大きな自信となっています。
いろいろ資格がある私でさえこのような気持ちなので、資格試験に抵抗がある方が取得すれば、きっとご自身が思っている以上に嬉しい気持ちになり、自信に繋がるとことと確信しています。
上位資格の足掛かりに
ITパスポートの上位資格は、情報セキュリティマネジメント、基本情報技術者、応用情報技術者などの資格が多々あります。
確かにITパスポート一本でIT企業に就職するのは難しいですが、上位資格を取得し、IT知識をつければ不可能ではありません。
IT系の職種に就職するための初めの一歩として、ITパスポートは網羅的で大事な部分を押さえている試験でとっても有意義だと思います。
私も、もともとはパソコンもわからず、IT知識もほとんどない人間です。
それが今、曲がりなりにもWeb系の職場に就職できたのは、ITパスポートと取得し、ITの基礎知識を得ることができたと自信が持てたからだと思います。
これからのIT社会に向けて、不安がある人、自信がない人こそITパスポートの取得によって、人生が変わっていくことでしょう。
ITパスポート試験の概要
ITパスポートは平成21年に新設された国家資格です。
ITパスポートについてざっくり言うとこんな感じ
・ITの基礎知識を問う国家試験
・IT業界では入門として最も易しい試験(合格率は約60%)
・試験はCBT方式(パソコンを使っての試験)でほぼ一年中受験することができる


ITパスポートはITの基礎知識を問う国家試験
ITパスポートは平成21年に新設された国家試験です。昔は情報処理技術者試験が14コに分かれていて、その一番易しい試験、初級システムアドミニストレータ試験の廃止に伴い作られました。
内容は初級シスアド時代より易しく、一般(私たちユーザー)向けになっています。
試験内容は、
・ITに関わる経営分野
・マネジメント分野
・技術分野
に分かれていて、それぞれの基礎的な部分を網羅しています。
ITパスポートはIT入門編として易しい試験
ITパスポートはIT業界では最も易しい試験。上位資格には情報セキュリティマネジメント試験、技術者へ進むなら基本情報技術者試験、応用情報技術者試験などがあります。
でも、ITパスポートIT業界では取得してもあまり意味がないと言われています。IT関係の職業の私の知人(2名しかいませんが)も、ITパスポートは受験しておらず、基本情報技術者試験から受験していました(もしかしたら入社後に取得したかも知れませんが、就職したての頃は持っていなかった)
というのも、ITパスポートの合格率は一般や学生も合わせて60%以上と高いので、IT業界に就職する上ではそれほど大きなアドバンテージにはならないと言われているためです。
ちゃんと勉強しなかったら不合格になっていたと思うし、あくまで「IT業界にとっては最も易しい試験」というだけで、勉強しなくても受かる、誰でも受かるという意味の「簡単」ではないなと実感しています。
試験はCBT方式で一年中受験することが出来る
試験はCBT方式という聞きなれない試験方式です。簡単にいうとパソコンを使って問題を解答していく形で、一人一人にパソコンが用意され、解答は解答用紙ではなく、選択した解答をマウスでの画面入力によりチェックします。
CBT方式の特徴としてインターネットに繋がっているので、その場で結果がわかります。合否が出るわけではないのですが、終了時間になったり、解答を終了すると点数が表示されるので、合格基準の600点以上であれば、ほぼ合格が決定します(不正とかしていなければね)
この方式のため、ITパスポート試験の試験会場は全国各地にあり、会場ごとほぼ月に1回以上試験日が設けられているため、非常に受験がしやすいというメリットがあります。私の最寄りの会場は月に3回試験日がありました。
最近では簿記試験などもCBT方式に移行するようで、これからの資格試験でもどんどん導入されていくことが予想されます。
私は今回受験してみて、「うーん、まぁ、どっちでも大丈夫です!」という感想です。どちらも明らかなメリット、デメリットは感じませんでした。ただCBT方式の方がすぐに結果がわかって嬉しい!という方もいると思います。
試験本番に注意したいこと





試験に向かわれる際の注意ポイントをお伝えします!
ITパスポート試験の持ち物
ITパスポート試験に向かう際に忘れ物をしないように注意します。必要なものはこちら。
- 確認票(プリントアウトor控えのメモでもOK)
- 本人確認書類(免許証など)
- 試験室へ持ち込めるもの以外を収納することができるカバン
持ち物は確認票と免許証など顔写真付きの本人確認書類です。
確認票を印刷できない場合は
・受験番号
・利用者ID
・確認コード
の3つをメモして行けばOKです。確認票のかわりに会場で使用するので、必ず白紙にメモしてくださいね。
本人確認書類について、どのような書類がOKか、詳細はITパスポート試験HPに記載されています。
机の上に置けるもの
机の上に置いて良いものは以下の通りです。
- ハンカチ
- ポケットティッシュ
- 目薬
- 確認票
- 受験者注意説明書(会場で配布されます)
- メモ用紙(会場に用意されています)
- シャープペンシル(会場に用意されています)
この他のものは置くことができません。例えば消しゴムとか自分で用意した筆記用具なども×です。
ITパスポート当日の流れ
ITパスポートの当日の流れは以下の通りです。
試験開始時間の30分前から入ることができます。現在は検温が行われているようです。
受付で本人確認をします。持参した確認票(もしくはメモ書き)と本人確認書類を提示します。
終わったら会場内の待機場所で待ちます。(テキスト等見ていてOK)
所定の時間になったら試験室へ入るようにアナウンスがあります。机の上に置けるもの以外はロッカーに入れる、もしくは会場によってカバンの中にすべて入れ、座席の下に置いておくように言われます。
確認票の受験番号、利用者ID、確認コードを使用し、端末にログインします。書いてある指示に従えば良いだけなので大丈夫です。
試験開始1分前になると試験開始案内が表示されます。受験者端末の時間で各自で試験を開始します。
試験時間より早く解答できた方はいつでも退室OK。終了をクリック、もしくは試験終時間後にすぐ(30秒〜1分程度)に結果が表示されます。
忘れ物等ないか確認して退室します。



特に難しいことはないです。
荷物の取り扱いについて(ロッカーか座席の下か)会場により若干違いがあるようです



持ち物や流れを詳しく知りたい方はこちらの記事もあるよ


ITパスポートを受験して良かった
久しぶりの資格試験にITパスポートを受験してきました。
国家試験であるITパスポート、簡単な資格で取得しても意味ないと言われることもありますが、私は取得して良かったと感じています。そして他の主婦の方にもおすすめ出来る点も。
勉強法は「いちばんやさしいITパスポート」そして問題は無料サイトを使うのがおすすめです。
子育てや家事でなかなか時間がとれない方もいらっしゃると思いますが、ITパスポートの勉強は隙間時間でできます。特にスマホを使って問題を解くときなどは、私は半分くらい隙間時間に行っていました。
勉強も「辛い」とか「大変」といった感じはなく、楽しく、達成感を味わいながら進めることができるので、どんな方にもおすすめです。
私もITパスポートを受験して得た自信を元に、また次のステップへと進んでいけたらなと思います。