
カラーコーディネーターの資格がほしいけど、「カラーコーディネーター検定試験」ってどうなの?どんな試験



カラーコーディネーター検定試験は色の2大資格の1つ。知名度があり、規模が大きな検定試験だよ
こんにちは。資格好き主婦のまい(@maisawaco)です。カラーコーディネーターの試験は2級と、先日アドバンスクラスに合格しています。
カラーコーディネーター検定、名前は知っていてもどのような資格試験なのかよくわからない、役に立つ試験なのか気になるという方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、カラーコーディネーター検定試験®について、試験概要や勉強法、活かし方などをご紹介していきたいと思います。



それではいってみよー!
カラーコーディーネーター検定とは


まず、カラーコーディネーター検定とはどんなものなかのか、はじめから詳しく見ていきましょう。
カラーコーディネーター検定は色彩検定と並ぶ色の2大検定
「色」に関する資格はたくさんありますが、その中でもカラーコーディネーター検定は色彩検定と並ぶ色の2大検定と呼ばれています。
2つの試験は1990年代に設けられた歴史があり、規模も色の検定の中では最も大きなものになります。
色に関する資格はすべて民間団体が主催する民間資格であり、国家資格のものはありません。カラーコーディネーター検定も東京商工会議所が主催する民間資格、色彩検定も公益社団法人色彩検定協会が主催する民間資格です。
カラーコーディーネーター検定は受験者数が多い
カラーコーディネーター検定試験は受験者数が多めで、比較的メジャーな資格でもあります。
簿記や販売士、ビジネス法務検定などの検定試験を実施する東京商工会議所が主催となり、試験を実施しています。
受験者数は全ての級を合わせて約1万人(2018年度で、色彩検定(約4万人が志願)よりは受験者が少ないですが、色の資格の中では受験規模が大きなものです。
色の2大メジャー検定 | 主催 | 受験者数 |
---|---|---|
カラーコーディネーター検定 | 東京商工会議所 | 約1万人 |
色彩検定 | 色彩検定協会 | 約4万人 |



業界内外で知名度も信頼度もある資格なので、就職やキャリアアップにも期待ができますね。
色の検定は10以上ある!自分の目標に合ったものを選ぼう!
「色」に関する資格(検定)はカラーコーディネーター検定、色彩検定以外にも沢山あります。
同じ色をテーマとする資格でもメインとする内容や難易度に違いがあるので、自分に合った資格を選ぶことが大切です。
検定名 | 主催団体 |
---|---|
カラーコーディネーター検定 | 東京商工会議所 |
色彩検定 | 色彩検定協会(旧全国服飾教育者連合会) |
色彩士検定 | ADEC(全国美術デザイン教育振興会) |
色彩技能 パーソナルカラー検定 | NPO日本パーソナルカラー協会 |
パーソナルカラリスト検定 | 一般社団法人 日本カラリスト協会 |
ファッション色彩能力検定試験 | 財団法人日本ファッション教育振興協会 |



たとえば「自分やお客さんに似合う色を選びたい!カラーコーディネートをメインに学びたい!」のであれば、パーソナルカラー検定やパーソナルカラリスト検定がおすすめです
カラーコーディネーターと色彩検定の違い



カラーコーディネーター検定と色彩検定が2大メジャーなのはわかったけど、2つの資格の違いって何なの?
カラーコーディネーター検定と色彩検定はどちらも受験者数が多く、信頼度も高いという共通点があります。そしてそのほかの色の検定よりも色について基礎的に、総合的に学ぶ内容になっています。



色ってそもそも何なのか、見え方についてや照明について、色の歴史や染料、顔料、もちろんコーディネートまで基礎的に幅広く学ぶ資格試験です
では、この2つの違いは何なのでしょうか。
1つは、「カラーコーディネーター検定」はどちらかというと工業系、「色彩検定」はファッション分野に特化した内容であるころが言えます。
カラーコーディネーター検定は色の基礎知識に加えて、製品のパッケージなどの色彩設計やデザインなどの工業分野を比較的多めに学ぶ印象があります。一方の色彩検定は、もともとは旧全国服飾教育者連合会の「ファッションコーディネート色彩能力検定」だったこともあり、ファッションコーディネートに関して役立つ知識分野が若干多めの印象です。
しかし、どちらも「色とは何か」「色の見えのしくみ」から学ぶ基礎的なもので、汎用性がある内容なので、受験のしやすさや興味で選んでも良いでしょう。
もう1つの見方は難易度ですが、合格率でいけば
↑ 色彩検定1級
カラーコーディネーターアドバンスクラス
色彩検定2級
カラーコーディネータースタンダードクラス
≒色彩検定3級
↓ 色彩検定UC級
となります。カラーコーディネーター検定試験に1級があった頃はカラコの1級の方が色彩検定1級よりも難易度が高かったですが、アドバンスクラスの合格率が高めの現在は色彩検定1級の方が難しいと言えるでしょう。
色彩検定3級とカラーコーディネーターのスタンダードクラスは合格率がほぼ同じですが、より基礎的な内容なのは色彩検定3級だと感じます。
色のユニバーサルデザインを学ぶUC級以外では、色彩検定3級が最も基礎的で学びやすいと言えます。
カラーコーディネーター検定試験について
カラーコーディネーター検定試験は、2020年よりそれまでの1,2,3級の試験からスタンダードクラス、アドバンスクラスの2クラス制に変更されました。リニューアルされて2023年で3年が経とうとしていますが、まだまだ変革の途中という印象もあります。



試験の概要などについても少し押さえておきましょう。
2020年6月からリニューアル
カラーコーディーネーター検定試験®は、※2020年6月より試験がリニューアルされました。



従来の「カラーコーディネーター検定」から以下のような大幅な変更がありました。
カラーコーディネーター1級→廃止
カラーコーディネーター2級程度→アドバンスクラス
カラーコーディネーター3級程度→スタンダードクラス
カラーコーディネーター1級はもともと全国でも400〜500名程度しか受験しておらず、難易度も高い試験でした。そちらを廃止し、アドバンスクラス、スタンダードクラスという2つのクラスを設け知識を問う試験となります。
難易度的にはアドバンスクラスが従来の2級程度、スタンダードクラスが3級程度になります。
※2020年6月度の試験は中止となったので、2020年11月度の試験がリニューアル後初めての試験となります。
2021年度からWeb試験導入へ
さらに、2021年度からカラーコーディネーター検定を実施する東京商工会議所主催の6つの検定がWeb試験を導入しました。
IBTという自宅や会社のパソコンから受験できる試験方式と、CBTという全国のテストセンターにあるパソコンで受験ができる試験方式があります。CBTはIBT化の経過措置として導入されていましたが、自宅等のパソコンでは受験が難しい人もいるためか最近恒久化されました。
受験者はIBT、CBT、自分が受験しやすい方で試験を受けることができます。



私は自宅にパソコンがあり、子どもたちもいない時間があるのでIBT方式で受験をしました!



IBTの試験についてはこちらの記事にまとめました


カラーコーディネーター検定試験の概要
カラーコーディネーターの検定試験の概要は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | なし |
受験地 | 【IBT試験】各自または会社等のパソコン 【CBT試験】全国280のテストセンター |
試験日程 | 春期:7月上旬から7月中旬 秋期:10月下旬から11月上旬 |
申込期間 | 春期:5月下旬から6月上旬 秋期:9月中旬から9月下旬 |
検定料 | 【アドバンスクラス】7,700円(税込) 【スタンダードクラス】5,500円(税込) ※CBT試験は利用料2,200円(税込)が別途かかります |
試験時間 | 90分 |
試験方式 | マークシート方式 |
合格基準 | 100点中70点以上 |
出題範囲 | 【アドバンスクラス】ビジネスにおける色彩の活用事例など幅広い知識 ・カラーコーディネーターの実務 ・色の見えの多様性とユニバーサルデザイン ・色をつくり、形をつくる 色材、混色から画像へ 等 【スタンダードクラス】日常から見た色彩に関する基礎的な知識 ・生活と色の効用 ・色を自在に操る方法 ・きれいな配色をつくる 等 |
カラーコーディネーター試験は誰でも受験することができます。またアドバンスクラスとスタンダードクラスは併願も可能です。
難易度が高い試験ではありませんが、合格基準70点以上なので内容をしっかりと理解しておく必要があります。
カラーコーディネーター検定試験の難易度
カラーコーディネーター検定試験の難易度は(易しい〜やや易しい)程度です。
受験資格もなく、さまざまな業種の人が受験する中で、3級の合格率は50〜70%、2級の合格率も50%程度となっているのでそれほど難しい試験ではありません。
試験回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2022年第1シーズン 第52回アドバンスクラス | 975人 | 613人 | 62.9% |
2022年第1シーズン 第52回スタンダードクラス | 3,089人 | 2,448人 | 79.2% |
スタンダードクラスは公式テキストを良くよんで、通常の試験対策をすれば受かりやすい試験だと言えます。
ただ、アドバンスクラスは1級の内容も含まれているので、勉強している際に難しさを感じます。内容も照明光についてなどの物理の分野やデザインの歴史などの暗記分野も多いので、最初はとても「易しい」試験だとは思えません。
しかし、問題自体は意地悪なものが少なく、テキストに書かれていることをそのまま聞かれるので対策はしやすいでしょう。
合格率でも学習内容でも、やはり「やや易しめ」の試験だと思います。



スタンダードクラスもアドバンスクラスも一夜漬けでは受からないことはお忘れなく。ふつうでいいので、きちんと勉強をして臨んでくださいね。
カラーコーディネーター検定を活かせる場面
次に、カラーコーディネーター検定を活かせる場面、活かし方についてみていきましょう。
インテリア・建築業界
カラーコーディネーター検定は、インテリア・建築業界で活かすことができます。インテリアや家具、カーテン、クロスなどを選ぶ仕事をする際に、全体の雰囲気や色の量をみてコーディネートしたり、顧客に提案をしたりすることができるでしょう。
私も職場でリフォームや建築を取り扱うようになったために取得しました。



事務職でしたが、検定に合格してからリフォーム担当者に内装の色はどれが良いか相談されたことがあります
ファッション・美容業界
カラーコーディネーターの知識はファッションや美容業界で活かすことができます。顧客に似合う色や色の組み合わせの提案を的確に行うことができれば、説得力が上がり、売り上げUPや信頼も獲得できます。
ネイルの配色やメイクにも取り入れることで、技術の専門性が増し、高い評価につながります。
デザイン・商品開発
テキスタイルやホームページ、などのデザインでカラーコーディネーターの知識を活かすこともできます。
色の配色が与えるイメージは購買意欲にもつながるため、商品開発職やマーケティングの分野でも重宝されるでしょう。
カラーコーディネーターの勉強法


基本的に独学でOK!練習問題の取り寄せも忘れずに
カラーコーディネーター検定試験の対策は、基本的に独学でOKです。
公式テキストの内容をそのまま問う問題が多いので、公式テキストをしっかりと学べば合格できるでしょう。
ただ、アドバンスクラスの場合は公式テキストのボリュームが多く、内容も小難しいのでかなりとっつきにくいのが難点です。実際の問題の難易度よりも難しく感じてしまいます。
そのため、公式テキストに加えて市販のテキストの使用もおすすめです。
公式テキストまたは市販テキスト、またはどちらもに加えて、練習問題の取り寄せは個人的にマストだと思っています。
カラーコーディネーター検定はリニューアル後からまだ試験回数が少ないため、過去問題集が出回っていません。そのため問題演習の機会が少なく、公式テキストのみ使用する方は問題を解かずに試験に挑むことになってしまいます。
ただ、公式で「練習問題」(1回100問の問題が掲載されている冊子)をネットで販売しているので、ぜひそちらを購入するようにしましょう。100問で990円+送料とちょっとお高くはありますが、合格を確実にするために購入しておくべきだと感じました。



私が申し込んだ時はメールからでしたが、今はメールフォームからのお問い合わせになっているようです。ぜひチェックしておきましょう
勉強時間は40時間〜100時間
カラーコーディネーター検定試験の難易度は、「易しい〜やや易しい」レベルです。この難易度の試験は40〜100時間あれば多くの人が合格できます。



スタンダードなら40時間、アドバンスは60時間勉強時間がほしいところです
ただ、勉強に慣れていないと初めのうちは戸惑ったり、なかなか頭に入ってこない可能性もあるので、自分の忙しさや集中力を加味してある程度じゃ余裕を持たせておくことが大切です。
それでも、100時間あれば合格にかなり近づくでしょう!
私がアドバンスクラスを受ける際は、2級を持っていたので35時間ほどの勉強で合格できました。しかし自信満々で受験に挑めたというわけではないので、勉強に自信がある方でも、余裕を持って合格したい方はやはり60時間くらいは時間を確保しておいた方が良いのではないかと思います。
おすすめの教材
おすすめの教材は、「公式テキスト」と市販のナツメ社「スピード合格!カラーコーディネーター」シリーズ、成美堂「1回で合格!カラーコーディネータースタンダードクラステキスト&問題集」のどちらもおすすめです。
おすすめを紹介するのに、1つに絞れないのは良くないと思うのですが、カラーコーディネーター検定のテキストについては「これが断然!絶対おすすめ!」というものがないのが現状です。
というのも、どれも一長一短があるからです。



私は公式テキストよりも安くて問題も掲載されているナツメ社の「スピード合格!カラーコーディネーター【アド版sぬクラス】テキスト&問題集」で勉強をしました!
でも、公式テキストじゃないと不安!という方もいらっしゃるだろうなとも感じました
おすすめ教材については、別の記事にしっかりとまとめましたので、教材を選ぶ際にぜひチェックしてみてください!


色彩検定も合わせてじっくり学ぶならキャリカレの通信講座


色についてしっかりと学びたい。付け焼刃の資格ではなく、幅広い知識を身に着けたいという方は、通信講座の利用もおすすめです。
資格のキャリカレでは色彩検定とWで対策ができる「カラーコーディネーターW合格指導講座」という講座があります。こちらは色の2大検定のカラーコーディネーターと色彩検定のダブル合格を目指せる講座で、講義動画や添削指導があるので安心して受験に挑むことができます。
私は色彩検定2級も受験しましたが、2つを合わせると本当に色に関する知識が広がる、そして深まると感じました。
ダブルの受験はおすすめですが、カラーコーディネーター試験も色彩検定も検定試験料が高めなので、絶対合格をするための対策という意味でも、通信講座の利用は決して高くないと思います。
資料請求だけでももちろん可能なので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!


独学での勉強法
勉強法はテキストをざっと読んだら、問題を解きながらテキストを復習する方法がおすすめです。カラーコーディネーターのような暗記系の試験は、実際の問題を解いていくことで重要なポイントが頭に入りやすく、記憶に残りやすくなるからです。



いろんな試験を受けてきて、漫然とテキストを読むよりもアウトプット中心、問題演習中心の勉強の方が効率よく記憶に残せて、勉強時間を短縮できると実感しています!
カラーコーディネーター特有のポイントは学習分野ごと、テキスト→過去問→テキスト復習を繰り返すこと。
カラーコーディネーターの学習内容は分野ごと結構違うので、1つのセクションごとに問題とテキスト読みをする方が効率が良いと感じました!。



「よし!勉強はじめるぞ!」と思ったら、こちらの記事も読んでいただけると嬉しいです!




カラーコーディネーターについて学んでみよう
カラーコーディネーター検定試験は色に関する検定の中で知名度もあり、就職、キャリアアップでも有効です。
2020年には大幅なリニューアルがあり、スタンダードクラス、アドバンスクラスの2クラスの検定となりました。まだ変更されてから間もないので、これからの動向も気になるところですね。
個人的には色に興味がある方、お仕事で関わりのある方にはぜひ受けてみてほしい検定です。プライベートにも役立つ知識を得られるのでおすすめですよ。
気になる方はぜひテキストをめくってみてくださいね。



それでは!また別の記事でお会いできたらうれしいです!資格取得がんばりましょー!!!



ぼくもがんばるよー!