薬膳の資格はたくさんありますが、比較的知名度が高いのは「薬膳コーディネーター」と「薬膳アドバイザー」の2つではないでしょうか。
薬膳の勉強を始めたいけど、どっちの資格を取ればいいのか迷っちゃう
今回はこちらの2つの資格について、比較をしていきたいと思います。自身の薬膳資格の目的と照らし合わせながら、ぜひ検討してみてくださいね。
権威性と発展性で選ぶならこの2つ
薬膳資格はとにかくたくさんあります。薬膳専門のものだけで10以上。漢方やアーユルヴェーダなどの周辺知識を含むと30あまりにものぼります。
・薬膳コーディネーター
・薬膳アドバイザー
・薬膳・漢方検定
・和漢薬膳師
・薬膳調理師
・薬膳インストラクター
・くらし薬膳プランナー
・薬膳料理食育アドバイザー
・薬膳・漢方マイスター
・薬膳料理アドバイザー
・中医薬膳師
・国際薬膳師
・国際中医薬膳師/調理師
などなど…
このうち、薬膳の専門資格として最も権威性があるのが薬膳コーディネーターと薬膳アドバイザーです。
どちらも中国にルーツのある教育機関「本草薬膳学院」(薬膳コーディネーター)と、「日本中医食養学会」(薬膳アドバイザー)が認定をする民間資格で、他の資格と比較して、資格の運営母体が薬膳に根付きしっかりとしているのが特徴です。
また、上記のうち薬膳料理アドバイザーまでは薬膳に関する「初級」知識の習得を表す資格ですが、さらにそれ以上の知識を得たり、講師として活躍したい場合は上位資格を目指すことも可能です。上位資格「国際薬膳師」(薬膳コーディネーターの場合)と「国際中医薬膳師」(薬膳アドバイザーの場合)は、どちらも国内最高基準の薬膳資格です。
薬膳コーディネーターと薬膳アドバイザーと違い
数ある資格のうち、「薬膳コーディネーター」と「薬膳アドバイザー」2つの資格の権威性が高いことがわかりましたが、この2つのうちどちらが自分に適しているのかは気になるところですね。この2つの資格の違いはどこにあるのでしょうか。
違い①資格主催団体が違う
薬膳コーディネーターは本草薬膳学院が認定する資格です。薬膳アドバイザーは日本中医食養学会が認定する資格。まずはこの資格の主催団体、認定団体の違いがあります。どちらも中国にルーツがありますが、本草薬膳学院と関わりの深い、中国薬膳研究会の方が、本場中国では格上となっています。
中国薬膳研究会は、中国の薬膳に関する事項の最終決定機関です
違い②上位資格が違う
薬膳は奥が深い分野で、知識の習得段階別に資格が設けられています。薬膳コーディネーターの上位資格は中医薬膳師、さらにその上が国際薬膳師/調理師になります。
薬膳アドバイザーの上位資格は中医薬膳指導員/調理師、さらに知識の習得を重ねた最高クラスの資格が国際中医薬膳師/調理師です。
特に国際薬膳師、国際中医薬膳師については、どちらの団体も「国内最高の薬膳資格」とうたっていますが、本場中国での権威性の面で、国際薬膳師の方が視覚的に権威性が若干高いと言われています。
違い①サポート体制
- 添削あり(3回)
- 質問1日3問までOK
- スマホ動画視聴あり
- 薬膳食材を割引価格で購入可能
- 全4回の課題提出で修了証
- オンラインセミナーあり
違い②費用
薬膳コーディネーターと薬膳アドバイザーは両方とも通信講座で取得が可能です。
費用は薬膳アドバイザーの方が4,000円ほど安くなっています。
一括払い→44,000円(税込・送料込)
分割払い→2,980円×15回 総計44,700円(税込・送料込)
一括払い→39,800円(税込)
分割払い→6,800円×6回 総計40,800円(税込)
3,450円×12回 総計41,400円(税込)
薬膳コーディネーターと薬膳アドバイザーでかわらないところ
かわらない点①総合的な学習内容
薬膳コーディネーター、薬膳アドバイザー共に中医学の基礎と薬膳について基礎を幅広く学べることは変わりません。どちらも薬膳の初級資格で薬膳レシピを作ったり、健康に役立てる範囲の知識習得がメインのため、学ぶ範囲も同じなのです。
「薬膳について基礎的なことを知りたい!」
「薬膳の知識を健康や美容に活かしたい!」
というん目的で受講をするのであれば、どちらを選んでもバッチリ。差はありません。
かわらない点②テキストのわかりやすさ
薬膳コーディネーターと薬膳アドバイザーの教材はどちらもわかりやすく、際立ってどちらが良いとはなかなか決められません。
薬膳コーディネーターの特徴
薬膳コーディネーター資格の特徴をまとめてみていきましょう。
取得資格 | 薬膳コーディネーター |
監修・認定 | 本草薬膳学院 |
講座主催 | ㈱ユーキャン |
受験資格 | 講座受講→在宅受験(受験料は無料) |
価格 | 一括払い 44,000円(税込)※分割あり |
標準学習期間 | 4カ月(12カ月まで受講可能) |
資格の特徴 | ・権威ある本草薬膳学院全面協力の教材・本草薬膳学院へ編入可能、一部学費の割引あり・最高峰の資格「国際薬膳師」資格も目指せる |
教材の内容等 | ・添削あり(3回)・質問1日3問までOK・フルカラー写真つきテキストスマホ動画視聴あり |
薬膳コーディネーターの口コミ
テキストがカラフルでわかりやすい
添削課題があるので知識が定着しやすい
章末の確認問題で1つ1つ理解できる
郵送の返信が遅い(2~3週間かかる)
より詳しく学びたい方は通学教室の方が良いかも
薬膳アドバイザーの特徴
薬膳アドバイザーの特徴はこちらです。
項目 | 内容 |
---|---|
取得資格 | 薬膳アドバイザー |
監修・認定 | 日本中医学食養学会 |
講座主催 | 東京カルチャーセンター |
受験資格 | 講座受講 |
価格 | 一括払い 39,800円(税込)※分割あり |
標準学習期間 | 4カ月 |
資格の特徴 | ・日本で28年の歴史を誇る日本中医学院が監修・「中医薬膳指導員」や最高峰の資格「国際中医薬膳師資格も目指せる |
教材の内容等 | ・薬膳食材を割引価格で購入可能・全4回の課題提出で修了証・オンラインセミナーあり |
薬膳アドバイザーの口コミ
バランスが良い薬膳コーディネーターの方がオススメ
最終的に私のおすすめは、資格の権威性、進展性、サポート、コスパ等すべてにおいてバランスが良い「薬膳コーディネーター」です。
薬膳についての基礎をわかりやすく学べるのはもちろん、レシピを使って生活の中で実践し、健康や美容に役立てることができるでしょう。薬膳コーディネーターを学んでみて、さらに本格的に薬膳の道に進みたいと思ったら、中医薬膳師から国際薬膳師のルートなど、権威のある上位資格にチャレンジしていくことも可能です。また、上位薬膳資格はお金もかかるので、どうせ取得するなら薬膳の中でも最も権威のある資格を選びたいですね。
いろいろな面をふまえて、薬膳資格を取得したい場合は、ぜひ薬膳コーディネーターの資格を一度は検討してみましょう。