福祉住環境コーディネーター検定試験を受けたいんだけど、いきなり2級を受けるか、それとも3級からか迷う。
いきなり2級は、やっぱり難しいのかな…
福祉住環境コーディネーターはいきなり2級からでも大丈夫だよ!
しっかり勉強すれば不安なく試験に挑めます!
福祉住環境コーディネーターを受ける際に、「3級から受ける?」「いきなり2級に挑戦?」「それとも同時受験が安心かな?」と悩みますよね。
結論からいうと、「いきなり2級ももちろん大丈夫!」だけど、不安な方は3級からが安心です。
今回は、みなさんが「いきなり2級かそれとも3級からか」自分に合った選択ができるよう、手助けとなる情報を網羅しました。
受験者の傾向や勉強時間、合格者の声など、さまざまな情報から福祉住環境コーディネーター検定試験についてしっかり解説していきます。
2級からでも合格できる勉強法もお伝えするので、福祉住環境コーディネーター検定試験の受験をお考えの方はぜひチェックしてくださいね。
資格好き主婦のまい(@maisawaco)です。
行政書士、宅建、FP2級、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーター2級3級など15種類20個の資格を持つ資格好き。
資格ブロガー&ライター歴4年。資格試験のノウハウを発信しています。
2024年の試験日程です。まだまだ時間がありますね!
第52回、53回2級3級 IBT・CBT方式試験申し込み期間 | 試験期間 | 受験料(税込) |
---|---|---|
2024年6月7日(金)~6月18日(火) | 7月12日(金)〜8月1日(木) | 2級7,700円 3級5,500円 ※CBT試験はCBT利用料として 別途2,200円(税込)がかかります |
2024年10月11日(金)~10月22日(火) | 11月15日(金)~12月5日(木) | 2級7,700円 3級5,500円 ※CBT試験はCBT利用料として 別途2,200円(税込)がかかります |
忙しい方や勉強が不安な方にはユーキャンの通信講座もおすすめ。資料請求は無料です!
実はいきなり2級から受ける人が多い
福祉住環境コーディネーター検定試験は、各級受験資格がなく、どの級からでも受験することができます(以前は1級に2級合格者という受験資格がありましたが、2022年から変更されました)。
受験者数は、3級よりも2級の方が圧倒的に多いのが特徴です。
級 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
1級 | 333 | 285 | 16 | 5.6% |
2級 | 14,313 | 13,263 | 4,903 | 37.0% |
3級 | 6,963 | 5,616 | 2,183 | 38.9% |
同じ東商検定(東京商工会議所主催の検定試験)でも、カラーコーディネーター検定試験やビジネス実務法務検定試験などは、それぞれ下の級の方が受験者数が多くなっています。
福祉住環境コーディネーター検定試験は、受験生の多くが「2級から挑戦しよう」としていることがうかがえるね
福祉住環境コーディネーターの受験生のSNSやブログを見ても、いきなり2級から挑戦する人も多いなという印象があります
とは言えいきなり2級は不安、という人の声も聞こえるね。わかるよー。僕もまだ不安。
自分に合った級を受けたいけど、いきなり2級も無謀ではないよ。しっかり解説していくね。
5つの理由でいきなり2級からでも合格できる
福祉住環境コーディネーター検定試験は、5つの理由で2級からでも合格できます。
- 2級を受けるのに、特別な基礎知識は必要ない
- 合格率(≒難易度)は同じくらいのことが多い
- 勉強時間の平均は1~2時間を1~2ヶ月とかわらない
- 過去問中心の王道勉強法で対策可能
- 3級は学生の受験生が多い、社会人は2級からでOK
それぞれ詳しく説明していきますね
2級を受けるのに、特別な基礎知識は必要ない
福祉住環境コーディネーターは、2級の勉強をするために特別な基礎知識が必要ない試験です。3級からの「積み重ね」が必要な試験ではないので、いきなり2級からでも学習が可能です。
資格試験の中には、3級からの積み重ねが必要な試験もあります。例えば「日商簿記」は、3級の基礎の部分を飛ばしていきなり2級というのは難しく、2級をいきなり受けたい場合も、3級の範囲をしっかり勉強して(試験は受けずとも)3級相当の知識をしっかり頭に入れておく必要があります。
一方、福祉住環境コーディネーター検定試験にはそういった過程は必要ありません。厳密にいえば2級の範囲は3級の知識の上にある部分もありますが、2級を学ぶ上でまかなえるのでさほど気にならないでしょう。
福祉住環境コーディネーター3級は、バリアフリーやユニバーサルデザインの基礎・考え方に土台の部分の学習。2級はより具体的な内容になります。
- 高齢者・障害者を取り巻く社会状況と住環境
- 福祉住環境コーディネーターの役割と機能
- 障害のとらえ方
- リハビリテーションと自立支援
- 高齢者・障害者の心身の特性
- 在宅介護での自立支援のあり方
- 高齢者に多い疾患別にみた福祉住環境整備
- 障害別にみた福祉住環境整備
- 福祉住環境整備とケアマネジメント
- 福祉住環境整備の進め方
- 福祉住環境整備関連職への理解と連携
- 相談援助の実践的な進め方
- 福祉住環境整備の共通基本技術
- 生活行為別福祉住環境整備の手法
- 福祉住環境整備の実践に必要な基礎知識
- 福祉用具の意味と適用
- 生活行為別にみた福祉用具の活用
- 少子高齢社会と共生社会への道
- 福祉住環境整備の重要性・必要性
- 在宅生活の維持とケアサービス
- 高齢者の健康と自立
- 障害者が生活の不自由を克服する道
- バリアフリーとユニバーサルデザインを考える
- 生活を支えるさまざまな用具
- 住まいの整備のための基本技術
- 生活行為別に見る安全・安心・快適な住まい
- ライフスタイルの多様化と住まい
- 安心できる住生活
- 安心して暮らせるまちづくり
2級は3級の範囲をベースとしてはいるけれど、2級を学ぶ上で特別勉強しなくてはならないほどではないってことか
合格率(≒難易度)は同じくらいのことが多い
実は、福祉住環境コーディネーター検定試験は2級3級も合格率が同じ程度のことが多々あります。
福祉住環境コーディネーター検定試験の合格率は変動が大きいこともありますが、平成の頃は3級と2級の合格率が逆転することが何度もありました。
近年はこんな感じです
年度 | 2級 | 3級 |
---|---|---|
2022年度 | 37.0% | 38.9% |
2021年度 | 67.8% | 66.1% |
2020年度 | 46.8% | 66.8% |
2021年も逆転してるじゃん
後で述べますが、2級と3級は受験者層が異なるので、合格率だけを持って難易度が同じとは言えないのですが(やはり2級の方が範囲も広いし難しいのは事実)、極端に合格率が異なるわけではないので、難易度については「2級だから難しい!3級だから簡単!」と思わなくて良いです。
3級と比較して2級が極端に難しい!ということはないんだね
逆に言えば、2級を恐れて3級を選択しても、きちんと勉強しなかったら結局落ちちゃいます
ちなみに、2022年度は前年に試験のネット化などで問題が易しくなり過ぎたのを受けて、試験内容も少しかわり、問題が難化しました。このような合格率の揺れは結構あり、2級は30~70%の合格率、3級は40~75%の合格率を行き来しています。
勉強時間の平均は1~2時間を1~2ヶ月とかわらない
2級も3級も、合格者の勉強時間はさほどかわりません。平均は1~2時間を1~2ヶ月くらい。これだけの時間を確保し、勉強ができればどちらの級でも合格の可能性がグッと高まると言えます。
合格者の一日あたりの勉強時間 | 2級 | 3級 |
---|---|---|
30分未満 | 13.3% | 22.4% |
30分~1時間 | 39.8% | 30.6% |
1時間~2時間 | 29.8% | 35.8% |
2時間~3時間 | 11.6% | 7.3% |
3時間以上 | 5.5% | 3.9% |
合格者の勉強期間 | 2級 | 3級 |
---|---|---|
1カ月未満 | 28.3% | 32.8% |
1~2カ月 | 30.5% | 30.6% |
2カ月~3カ月 | 20.8% | 20.7% |
3カ月~4カ月 | 8.2% | 6.5% |
4カ月~5カ月 | 3.2% | 2.6% |
5カ月以上 | 9.1% | 6.9% |
勉強にかかる時間が同じくらいなら、いきなり2級に挑戦してもいいかも
2級を勉強するにしても、3級を勉強するにしても労力はそこまで大きくかわりません。どうせなら頑張って2級を勉強してしまうのも1つの手です
過去問中心の王道の勉強法で対策可能
福祉住環境コーディネーター検定試験は、テキストと過去問を使った王道の勉強法で対策可能です。法律系の試験のように、条文の把握が必要であったり記述対策が必要であったり、理系試験のように計算式や実技の知識が必要なものではありません。テキストを読んで、過去問が解ければ合格できます。
ポイントは、テキストをただ読むだけでなく、過去問をしっかりと解けるようにすることです。
過去問と同じような問題が出れば確実に解ける!と自信が持てるくらいに、テキストと過去問を行き来することが大切です
3級は学生の受験生が多い、社会人は2級からでOK
受験者層から福祉住環境コーディネーター検定試験を分析すると、3級は福祉系の学生の方が主に受けている試験だと言うことがわかります。社会人で受験を考えている方は、2級からでOKでしょう。もちろん、学生の方で意欲がある方は2級からでも大丈夫です。
社会人は思い切って2級から挑戦する人が多いんだね
またこう見ると医療・建築・福祉を中心に、さまざまな業界の方が受けていることがわかるね
業界で評価されるのもやはり2級からになります。社会人の方はぜひ、勇気を持って挑戦し、2級をゲットしましょう。
ダブル受験も可能です
もともと午前と午後でダブル受験が可能な試験でしたが、ネット試験化したことにより、さらに受験がしやすくなりました。
自宅や職場のパソコン、2023年度からは指定の「快活クラブ」店舗での受験も可能になったIBT試験では、自分の好きな日程を選んで受験をすることができます。
試験期間の最初の方で3級を受けて、終わりの方で2級を受けるなどの日程調整もできますね。
当日に集中しても良いしね
全国の指定の会場で受験するCBT試験でも、もちろんダブル受験可能です。IBTとCBTの併用もできます。
ただ、同一級を同じ試験回で受けることはできないので注意してください。
2級をIBTとCBTで受けるということはできません
ネット試験についてはこちらの記事もあるので、試験方式が気になる方はぜひご覧ください。
カラーコーディネーター検定試験をIBTで受けた体験談の方が、当日の様子をわかりやすく解説しています
3級から受けた私の感想→いきなり2級からでも良かったかも
実は、私自身は福祉住環境コーディネーターを3級→2級と段階を踏んで受験しています。
受験した当時は情報が少なくて、「やっぱり3級からじゃないと無理だよね…」と思っていたためです。
結構マイナス思考で慎重派だったのもあります
当時はネット試験もなく、午前・午後の試験日程だったので、「同日も大変だな」と1回ごと、3級を受けて、次回2級を受けるという試験日程にしました。
受けた感想をいうと、3級を飛ばして「2級からでも良かったな」というのが本音です。
というのも、3級も2級も勉強方法は同じ。かかる労力もほぼ同じなので、どうせ勉強するならいきなり2級を受験した方が効率が良いな感じました。
ガリ勉でもなく、普通にコツコツと勉強するだけで3級はとても簡単に感じたので、ちょっとドキドキしても2級に挑戦するべきだったと思ったのでした
対策はこわくない!過去問をしっかりやれば合格できる試験
福祉住環境コーディネーター試験は、基本的な学習を普通にやれば受かる試験です。
合格率が30%台だと怖いよ。ほんとに受かるの?
福祉住環境コーディネーターの受験生は、3級は学校で受けさせられる場合や、意欲はないけど何か資格を…と何となく受ける方が多く、2級は社会人で仕事が忙しく、勉強不足のまま受験される方が多い傾向があります。
標準勉強時間は50時間程度はほしいところですが、1夜漬けや仕事のみの知識で受験される方もいるほど。
ガリガリ勉強する必要はなく、普通にコツコツと勉強していれば十分合格を目指すことができます
ポイントは、過去問をしっかり解けるようにすること。(どの資格にも言えますが、過去問で80点取れたら本番は70点、90点とれたら本番は80点程度、というイメージを持って勉強をすることが大事◎)テキストを読んだだければアウトプット力不足なので、過去問を解いて当日の解答力を身につけましょう。
福祉住環境コーディネーターのオススメテキスト
いろいろわかってきたよ。じゃあ、いきなり2級を受ける人にオススメの教材教えてよ
いきなり2級でも勉強しやすい教材を紹介していくね
福祉住環境コーディネーターのオススメテキストはこちらです。
東京商工会議所主催の試験には公式テキストがあり、出題は公式テキストより出されます。そのため、最も基本的なテキストは公式のものですが、値段やわかりやすさから私はユーキャンを推しています。
公式テキストを使用される際は、過去問は「ハウジングエージェンシー」が発行しているものがオススメです。
公式テキストは、若干の見にくさと値段で避けられることもありますが、やはり出題範囲をすべて網羅しているという安心感は確かなものがあります。正統派なら公式テキスト。公式テキストを使用する場合は、過去問はハウジングエージェンシーのものが人気です。他にも過去問を販売している出版社はありますが、レイアウトが見やすいことと問題がスマホでもできるなど、無料購入特典が大人気。ぜひ1度はチェックしてほしい教材です。
不安な人は通信講座も
勉強が不安な方、絶対に1回で合格したい!という方には通信講座もオススメです。
通信講座は、費用はやはりテキストと問題集の組み合わせよりもかかってしまいますが、教材とフォローが充実しているので安心して勉強を進めることができます。
いい教材を買ったんだから、ちゃんとやらなきゃ!って気になって勉強もやる気になるよね
モチベーションは確実に上がります
通信講座は、教材が充実していて7回の添削、質問もできるユーキャンがオススメ。
教材はDVDつきで記憶の定着にGOOD!この1セットで必要なものが完結する安心感も嬉しいです。
ハロワへの申請で給付金がでる「教育訓練給付制度」の対象でもあります。お仕事で資格を使われる方はぜひ検討してみてくださいね。
お仕事で資格が必要な人はぜひ受けたいお得な制度
ユーキャンの「福祉住環境コーディネーター講座」資料請求はもちろん無料です。気になったらぜひ取り寄せてみましょう
まとめ:福祉住環境コーディネーターいきなり2級を受けて合格する方法
福祉住環境コーディネーター検定は、いきなり2級を受けても合格できる試験です。全く勉強をしない、あと1週間しか時間がない!という場合はヒヤヒヤですが、1ヶ月以上しっかり時間がとれ、過去問中心に勉強を積み重ねることができれば、安心して受験することができるでしょう。
基本は独学でOK。公式テキストか市販テキストかも個人の好みや考え方で選んで大丈夫です。
詳しい勉強方法については、こちらの記事でお話しているので、気になる方はぜひチェックしてくださいね。
勉強が不安…仕事に使える知識をしっかりと身につけたいという方は、通信講座もオススメです。
ぜひ、自分にぴったりの学習法で安心して試験に挑み、今後の財産となる資格をゲットしてください!応援しています!