資格ってとっても意味ないってよく言われるよね。
本当にそうなのかな。
「資格は意味ない」って声は、よく聞くよね。
でもそんなことないよ。
資格は意味ないという声を、身近であったりネットであったりで耳にすることは多いでしょう。
どうして資格は意味ないと言われてしまうのでしょうか。そして、資格は本当に意味がないのでしょうか。
今回は、資格が好きな私が「資格は意味ない」の真実について解説していきたいと思います。
資格好き主婦のまいです。
行政書士、宅建、FP2級、簿記3級、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーターなど15種類の資格を持つ資格好き。
資格ブロガー&ライターとして宅建についての記事寄稿もしています。
学生時代の偏差値は40台、勉強が得意とは言えない立場から資格取得について発信中。
「資格って意味ない」どうしてそう言われてしまうのか
「資格なんてとっても意味ない」「無駄だよ」なんて声を聞くことがありますが、それはどんな理由からなのでしょうか。
実は以下の4つの理由で資格は意味ないと言われてしまいます。
- 世間で評価されない資格がある
- 独占業務のない資格は貴重性が低い
- 転職市場では業務経験が優先される
- 活かし方が難しい資格も多い
世間で評価されない=持っていても意味ないと言われる
世間的に評価されない資格は、「持っていても意味ない」と言われることがあります。
世間で評価されない資格ってどんな資格?
主に「ちょっと勉強すれば取れる資格」「お金を払えば取得できちゃう資格」だね
資格の難易度は幅広く、少しの勉強で簡単に取得できてしまうものもあります。こういった資格は持っていても評価されないものが多いです。
少し勉強すれば合格できる資格は、誰でも取得できるので、合格した人に他の人とは違うプラス評価を見出せません。そのため中には実際に役立つ資格があったとしても、「持っていても意味がない」と言われてしまいます。
「意味がない」といわれがちな資格
比較的簡単に取得出来る資格は、実は沢山あります。
以下はほんの一部。
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- アロマテラピー検定
- フードコーディネーター3級
- オーガニックコーディネーター
- 実用マナー検定
- 色彩検定3級
- 不動産知識検定
- 遺品整理士
- 相続診断士
- 防犯設備士
- フォークリフト運転者
- メンタルケア心理士
- 認定エステティシャン
このほかにも、在宅試験で家でテキストを見ながら受験することができる医療事務や調剤薬局事務も、簡単な部類の資格に入ります。
私が持っている資格でも、
・危険物乙種四類
・FP3級
・ビジネス法務検定
・カラーコディネーター
などは簡単な部類の資格に入るよ!
でも上記の資格を勉強した方ならわかるかと思いますが、本当はそこそこ勉強しないと取得できないし、興味がないと勉強も進められない資格もあります。
決して「誰でもできる」わけではないし、「努力をしていない」わけでもありません。
ちなみに、上記「危険物取扱者」や「フォークリフト運転者」など、それを持っていないと該当するものを扱えない資格もあり、実態は決して「意味のない資格」ではないですよ
資格の内容を知らずに、難易度だけが独り歩きしてしまうと、世間的には「意味ない」なんて見られてしまうこともあるんですよね。
業務独占資格ではない
「業務独占資格」や「必置資格」ではないと「持っていても意味ない」と言われることもあります。
「業務独占資格」は、その資格がなければ該当する業務ができないという資格です。
たとえば医師が行う医療行為は医師免許がないと行えないよね
「必置資格」とは業務を行う上で必ず必要人数を配置しなければならないという資格です。宅建士は、1事業所内で5人以上につき1人配置しなければなりません。
このような「業務独占資格」「必置資格」は重宝されやすい資格です。そしてそれ以外の資格は、なくても仕事ができるため、「あっても意味ない」と言われてしまうこともあります。
難易度が高くても「意味ない」と言われることがある
私が取得した中では例えば「ファイナンシャルプランニング技能士」は業務独占資格でも必置資格でもありません。資格を持っていなくても個人のお客さんの資産相談に乗ることができます。
さらに言うと、「ファイナンシャルプランナー」は資格を持っていなくても誰でも名乗って仕事をすることができます。(名称独占なのは「○級FP技能士」「AFP」「CFP」という名前だけです。)
そのためFPも時々「持っていても意味ない資格」に仲間入りしていることがあります。
難易度で言うとFP技能士の1級やCFPという資格はかなり難しいのにね
難易度だけではなく、内容が貴重かどうかも「意味ない」と言われるかどうかの判断基準になるんだよね
ちなみにこちらも、持っていれば仕事での信頼度が上がり、専門知識により報酬を得ることももちろん可能。実際には「意味ない資格」ではありません。
転職においては実務経験>資格といわれている
転職する際に選考で有利に働くのは、資格よりも実務経験といわれているため、「資格は意味ない」といわれることがあります。
例えば、私は福祉住環境コーディネーターという資格を持っていますが、もしもリフォーム会社に転職したいという場合に、
資格持っています!前職は事務員です!
という人と
特に資格はありませんが、前職は同じリフォーム業界でバリアフリーの物件にも多く携わっていました!
という人が面接に来た場合には、やはり後の人の方を採用したくなりますよね。即戦力です。
同じように、事務の仕事に就きたいからといって
・全くの未経験でMOSの資格を持っている人と、
・無資格だけど前職も同じ事務員の人
どちらが有利かと言えばやっぱり後者。
・医療事務を持っている未経験の人と、
・医療事務で5年働いていた人が面接にきたら
経験者の人に「じゃあ明日からお願いできますか?」となる可能性の方が高いです。
特に医療事務や調剤薬局事務など事務系の仕事は、その資格がなくても働くことが可能なので、資格を持っているからといって優遇されることが少ない職種です。
全くの未経験から転職する場合には資格よりも実務経験が優先されるため、「資格があっても意味ない」と言われてしまうんですね。
活かし方が難しい資格もある
趣味や得意なことを活かせる資格でも、それを職業や収入につなげようとするとなかなか難しい資格もあります。ここで職業や収入につながらないから=「意味ない」と判断されるケースもあります。
たとえば、
・整理収納アドバイザー
・食生活アドバイザー
・野菜ソムリエ
・チャイルドマインダー
など。
資格の活かし方はその人次第
資格を職業や収入につなげられるかどうかは、「資格次第」ではなく、「その人次第」です。
たとえば、整理収納アドバイザーは整理整頓が得意な方が取得し、その肩書で収納に悩む方にアドバイス、コンサルタント料などをもらって職業にすることもできます。
でも、そこまでいくためには資格を持っていることよりも、「営業力」「発信力」「満足いくサービスの提供」が必要になります。
整理収納アドバイザーの資格を活かしている人はSNSで発信、見込みのお客さんへ営業、相手を満足させるサービス、付加価値の探求など、多くのことを考えて動いています。資格はそのための肩書。資格があるからと言ってお客さんが急に現れるわけではありません。
どんな職業でもゼロからお客さんを獲得するって本当に難しいことですよね。資格を持っている持っていないに関わらず、かなりの努力が必要です。
そのことがわかっていない人や、まわりの人が「資格を持っているのになかなか収入につながらない」=「資格は意味がない」という発想をしてしまうのです。
「資格は意味ない」は安易な考えです
資格が意味ないと言われる理由をみてきました。
具体的には
・簡単に取得出来る資格
・業務独占資格や必置資格ではない資格
・実務経験なしに資格だけ取得している場合
・資格を活かしきれていない場合
に「資格は意味ない」と言われがちということがわかりました。
でも、個人的には「資格をとればすぐに就職できるわけではない」「収入につながらない」
からといって=「資格は意味ない」というのはあまりにも安易な考えだと思います。
資格は「意味ない」という人は必ずいます。「資格を評価するよ」「意味あるよ」という人もいます。取得しようとしている資格に意味があるのかどうかは、自分で考えてみることが大事です。
少し考えてみただけでも、
たとえば、整理収納が得意な方が、「私整理収納得意なんです!」というより、「整理収納アドバイザー1級を取得しています」と言った方が説得力がありますよね。
健康に気をつけている方に食生活アドバイザーの肩書があった方が、「食に関する知識もあるんだな」と信頼が増します。
ここではただ、「知識を形にできる」「名刺に書ける」ということを紹介しましたが、このほかにもたくさんのメリットがあります。
メリットについてはこちらの記事で紹介してるよ
まわりの声に惑わされず、興味のある資格にはぜひ挑戦してみてくださいね。