「ビジネス実務法務検定って取っても意味ないの?」
「せっかく取っても無駄になるってほんと?」
そんな疑問にお答えしていきます。
こんにちは!資格好きの主婦まい(@maisawaco)です。
行政書士、宅建士、FP2級などを持っています
ビジネス実務法務検定は、企業の法務部門のみならず営業、販売、人事、総務などで必要な法律知識を幅広く学ぶことができる試験です。
近年のコンプライアンス意識、業務リスクの回避の必要性の高まりによって、注目されている資格でもありますね。
今回は、そんなビジネス実務法務検定が、一方で「取得しても意味ない」と言われてしまう理由についてまとめていきたいと思います。
ビジ法の取得をご検討されている方、会社から取得を促されたけど取得を迷っている……という方はぜひチェックしてみてくださいね。
- ビジネス実務法務検定が意味ないと言われる理由
- ビジネス実務法務検定が意味ないという人の声
- ビジネス実務法務検定取得のメリット
- ビジネス実務法務検定を取得した人の声
- 私が取得して良かったこと
- 少しでも興味があったら勉強を始めてみよう
それでは、順番に見ていきましょう!
レッツゴー!
ビジネス実務法務検定が意味ないと言われる理由
ビジネス実務法務検定が取得しても意味ないと言われてしまうのは、なぜなのでしょうか。
各種SNSやインターネット上でみなさんの声を集めてみました
- 実践で役に立たない
- 難易度が低く、誰でも取得できる
- 転職市場で評価されにくい
詳しくみていこう!
実践で役に立たない
ビジ法は実践で役立たないために「意味ない」と言われることがあります。
ビジネス実務法務検定は、あくまで「検定」試験であり、この資格を持っているからといって特別な仕事ができるわけではありません。
例えば、宅建士のようにこの資格がなければ宅建業ができないという「独占業務」はないのです
一定以上の法務の知識を有することを「証明する」資格ってことだね
また、企業法務では実務経験の方がものを言うことが多くあり、ビジネス実務法務検定の3級、または2級レベルでは法務として必要な知識レベルに満たないこともあります。
法務を専門にしていくには、3級、2級レベルでは足りない可能性が高いんですね
難易度が低く誰でも取得できる
ビジネス実務法務検定は受験資格がなく、誰でも受けることができる試験です。合格率は3級で75%、2級で40〜45%と、資格試験の中では比較的取りやすい部類に入ります。
特にビジネス実務法務検定3級は学生の受験者も多いため、取得しているからと言って社会人として大きなアドバンテージになることは考えにくいでしょう。
転職市場で評価されにくい
資格は就職・転職市場で評価されるかどうかも、その取得価値を語る上での大きなポイントです。
例えば、不動産業界への転職は宅建、マンション管理士など不動産関連資格を持っていた方が有利ですし、経理、会計部門へは簿記や、税理士の科目合格などが評価に繋がります。
その点、ビジネス実務法務検定は、明確に「転職に有利になる」とは言いきれない部分があります。
理由としては、「知名度が低く、資格の内容が伝わりにくいから」「合格率が高く、資格のレア度が低いから」というものが挙げられるでしょう。
ビジネス実務法務検定は、受験者が年間2万人~(3級の場合)いる検定試験の中では比較的メジャーな部類に入る資格ですが、一般的な認知度はそれほど高くありません。履歴書に記入したとしても、採用担当者が資格の内容を知らずにスルーすることも十分に考えられます。
また、ビジネス実務法務検定のことを知っている人にとっても、合格率の高さから評価されないことも考えられます。
ビジネス実務法務検定が意味ないという人の声
採用担当者は存在する全ての資格を把握しているわけではありませ
んし、資格によって得られる知識を理解しているわけでもありませ
ん。資格欄で採用担当者の目を引き付けるのは世間の評判で難しい
と言われている資格だけです。要は知名度です。採用担当とは言っ
てもサラリーマンなので、その程度です。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/7707754.html
ビジネス実務法務検定のメリット
ビジネス実務法務検定は「意味ない」と言われてしまう一面もありますが、毎年3級で2万人、2級で1万人以上が受験をする人気資格でもあります。
それだけメリットがあるから受験されているんですね
ここからは、ビジネス実務法務検定を取得するメリットをみていきましょう。
- 会社によっては評価の対象になる
- 知識や教養が身につく
- 法律系の難関資格への足掛かりになる
順番にみていこう
会社によっては評価の対象になる
ビジネス実務法務検定は、企業によっては評価の対象、手当の対象になることもあります。
ビジネス実務法務検定は、ビジネスで必要となる法律に関しての知識を幅広く得ることができる試験のため、社会人としての基礎知識、教養として身に着けておいてほしいという企業もあります。
私が以前勤めていた会社も、ビジネス実務法務検定を持っているとボーナス時に2,000円(少ないですが)もらえました!
ビジネス実務法務検定は1級以外は難易度がそれほど高くない試験ですので、もしも会社側から取得を促されるのであれば、ぜひ時間を見つけて取ってみてほしいと思います。
会社が評価をするのであれば、労力と比較してリターンが大きいと感じるのではないでしょうか。
知識や教養が身につく
ビジネス実務法務検定は、ビジネス全般においての法務上の基礎知識を勉強することができる試験です。
内容は民法、商法、会社法、独禁法、個人情報保護法、消費者保護法など、さまざまな分野にわたり、必要な知識を広く浅く学ぶことができます。
一般的な社会人として必要十分な知識を効率的に身に着けることができるので、非法務部門の方の教養としてとても適した資格試験だと言えます。
仕事をしていく中でのリスク回避としても、ぜひ一度は勉強しておきたい分野ですね。
法律系の難関資格への足掛かりになる
ビジネス実務法務検定は、社会人が気軽に法律について学べる資格試験です。
法律系資格は行政書士や司法書士など、ある程度難易度のあるものが多い中で、実は最もお手軽に実践的な法律を学べる資格なのかもしれません。
特に社会人として企業にお勤めの方は、ビジネス実務法務検定の勉強を通して法律に触れ、他の法律系の資格へとステップアップしていくルートも考えられます。
業務知識の他に、スキルアップや自己啓発の勉強をしたい場合に、まずは気軽にビジネス実務法務検定を受験してみてはいかがでしょうか。
ビジネス実務法務検定を取った人の声
中小企業診断一次試験勉強中に役立った資格
・マネジメント検定中級→企業経営理論
・ITパスポート→経営情報システム
・ビジネス実務法務2級→経営法務
・簿記2級→財務・会計
・販売士2級→運営管理簿記以外は勉強中に全て取得しました。多角的な知識を得られるし、試験慣れもできてオススメ
https://twitter.com/omiso_smec/status/1615000969527558144
▪️商工会議所資格
https://twitter.com/uyan_2020/status/1763160938180661681
非常に実務的で、仕事に役立つ資格が多いです。特にこの3つがお薦め。
①ビジネス会計検定
②ビジネス実務法務検定
③ビジネスマネジャー検定
財務、法令、マネジメントを学べ、ビジネスの基礎を体系的に習得できます。
総務で役立つ資格
https://twitter.com/tenshokumusou/status/1735167636504490347
第1種衛生管理者、甲種防火管理者、FP、簿記、ITパスポート、ビジネス実務法務検定、メンタルヘルスマネジメント、MOSなど。3級があるやつはとりあえず3級でいいから取る。そうすれば8つの資格持ち。そして、総務のエースが完成。
ビジネス実務法務検定3級を在宅受験したけど無事合格できた。
https://twitter.com/Lovin13th/status/1722893653738471810
試験日が今日ってのを昨日思い出して慌てて問題集回したけど読めばわかるくらいの内容だったから一夜漬けでもなんとかなったな。
これならもうちょっと真面目に勉強して上の級目指してもいいかも。公私で役立つし
弁護士になるかどうかはともかく(笑)簡単な法律の資格は教養として取るの目指してもいいかもね!
https://twitter.com/whitecat_0719/status/1518220777900093440
基礎的なことでも法律知ってると知らないとじゃ全然違うもん。
初学者ならビジネス実務法務検定とか簡単で仕事にも生活にも役立つ知識が勉強できるからオススメ。
私がビジ法を取得して良かったこと
私は、宅建を受けた翌年にビジネス実務法務検定を受験しました。
宅建の勉強を通して、資格取得の面白さを知り、何か手ごろな資格が欲しいと選んだのがビジネス実務法務検定でした。
ビジネス実務法務検定は、先ほども述べた通り、当時勤めていた会社で少額ながら報奨金が出たので、労力に対しかなりお得だなと思った印象です。
また、当時は社会人4年目なのに社会人としての常識がまるでなかったので、教養としても良い勉強になりました。
その後の転職の機会では、既に取得していた行政書士、宅建士、FP2級と並列してビジネス実務法務検定2級を履歴書に記載しています。
ビジ法については何も言及されなかったので、評価の対象になったかは不明ですが(恐らく他の資格の方が難易度が高いので評価にはつながっていないかと思いますが)、何も記載するものがない場合には多少は目をひく資格ではないかなと感じます。
現在は主婦、在宅ライターなのでなかなかこの資格をアピールする場面はありませんが、何かメリットを感じる場面がありましたら、こちらに追記したいと思います。
ビジネス実務法務検定の概要
ビジネス実務法務検定は、東京商工会議所主催の検定試験で2021年度よりIBT方式の受験方式を取っています。
自宅または職場等のPCで受験できるようになりました
項目 | 内容 |
---|---|
試験方式 | IBT方式(受験者のコンピュータで受験) CBT方式(2021〜2023年度に限る) |
受験資格 | 2級、3級:受験資格なし |
受験料 | 2級:7,700円(税込) 3級:5,500円(税込) ※CBT試験は事務手数料2,200円(税込)が別途かかります |
合格率 | 2級:約40% 3級:約75% |
試験日 | IBT試験:6月中旬~7月上旬 10月中旬~11月上旬 CBT試験:9月上旬~9月下旬 翌1月下旬~2月中旬 |
試験時間 | 2級、3級:90分 (IBT試験は10:30、11:00、13:30、14:00、15:30、16:00より選択) |
出題形式 | 多肢選択式 |
合格基準 | 100点満点の70点以上をもって合格 |
合格率は高めで難易度が高い試験ではありませんが、合格基準が70%以上のため、しっかりと対策を取る必要があります。
試験の内容は公式テキストより出題されます。
- 企業取引の法務
- ビジネスに関する法律関係
- 損害賠償に関する法律関係
- 債権の管理と回収
- 債権の担保
- 緊急時の債権回収
- 債務者の倒産に対応するための処理手続
- 企業財産の管理・活用と法務
- 流動資産の運用・管理の法的側面
- 固定資産の管理と法律
- 知的財産権の管理と活用
- 企業活動に関する法規制
- 経済関連法規
- 消費者保護関連の規制
- 情報化社会にかかわる法律
- 事業関連規制
- 企業活動と地域社会・行政等とのかかわり
- 企業活動にかかわる犯罪
- 株式会社の組織と運営
- 株式会社のしくみ
- 株式会社の運営
- 企業と従業員の関係
- 労働組合と使用者との関係
- 労働者災害補償保険法(労災保険法)
- 紛争の解決方法
- 紛争の予防方法
- 民事訴訟手続
- その他の紛争の解決方法
- 国際法務(渉外法務)
- 国際取引に関する法的諸問題と対応のポイント
- 国際取引に関する個別の法的諸問題
ちなみに3級の出題範囲はこちらです
- ビジネス実務法務の法体系
- ビジネスを取り巻くリスクと法律のかかわり
- 企業活動の根底にある法理念
- 法律の基礎知識
- 企業取引の法務
- 契約とは
- 契約の成立
- 契約成立後の法律関係
- 売買以外の契約形態
- ビジネス文書の保存・管理
- 契約によらない債権・債務の発生~不法行為等
- 債権の管理と回収
- 通常の債権の管理
- 取引の決済(手形・小切手等)
- 債権の担保
- 緊急時の債権の回収
- 企業財産の管理と法律
- 企業の財産取得にかかわる法律
- 企業財産の管理と法律
- 知的財産権
- 企業活動に関する法規制
- 取引に関する各種の規制
- ビジネスと犯罪
- 企業と会社のしくみ
- 法人と企業
- 会社のしくみ
- 企業と従業員の関係
- 従業員の雇用と労働関係
- 職場内の男女雇用にかかわる問題
- 派遣労働における労働形態
- ビジネスに関連する家族法
- 取引と家族関係
- 相続
ビジネス実務法務検定の勉強法
ビジネス実務法務検定の標準勉強時間は、2級で60時間〜100時間ほどです。
独学でも学習可能で、教材は公式テキスト、もしくは市販テキストで学習をします。
職場で取得を促されていて、どうしても一発合格を狙いたい場合は通信講座を利用も良いでしょう。
通信講座のおすすめは、スマホでスキマ時間に学習ができるスタディングです。
少しでも興味があったらぜひビジネス実務法務検定の勉強をしてみよう
ビジネス実務法務検定が、「意味ない」と言われてしまう理由をみてきました。
- 実践で役に立たない
- 難易度が低く、誰でも取得できる
- 転職市場で評価されにくい
ビジネス実務法務検定3級、2級は法務部門にとっては実践力に欠ける内容であり、難易度も低めのため評価に繋がらない面があります。
確かに、取得しても評価されなかったら意味ないと思ってしまうよね
しかし、一方で取得によるメリットがあることも忘れてはなりません。
- 会社によっては評価の対象になる
- 知識や教養が身につく
- 法律系の難関資格への足掛かりになる
ビジネス実務法務検定は社会人として必要な法律知識を効率よく学ぶことができる検定試験であり、一定の評価も得ている資格です。
教養として学ぶことはもちろん、会社で何かしらの評価へ繋がるのであれば、コスパの面でも持っていて損はない資格でしょう。
勉強を通して法律系の資格へ興味がわくようであれば、新たなステップへのきっかけになるかもしれません。
最後に、私の個人的な感想ですが、資格の取得はどんなものでも全く意味のないということはありません。アピールすることにより、少なからず評価に繋がりますし、何より自分に自信が持てるようになり「次」へと進んでいけるようになります。
ぜひ資格の勉強を通して、自分の良い部分を伸ばしていってくださいね。
応援しています!
それではまた、次の記事で!
お読みいただきありがとうございました!