「宅建試験まで、もう1ヶ月しかない……」
「今から本気で勉強すれば間に合う?」
「ネットには1ヶ月で合格した人もいるけれど、本当なの?」
申し込みはしたものの、なかなか勉強を始められず、試験まで残り1ヶ月。
今から挑戦しても間に合わないのではないかと、不安になっている方もいるのではないでしょうか。
まいこんにちは、まいです!
私は2011年(平成23年)に宅建試験に合格し、その後、行政書士やFP2級などの資格も取得しました。
宅建については、法律も不動産も知らない状態から、50日・約200時間の勉強で一発合格しています。
期間だけを見るとかなりの短期合格ですが、決して「少し勉強しただけで受かった」というわけではありません。



50日で合格なら、1ヶ月でもなんとかなりそう!



可能性はあるよ。ただし「簡単に受かる」とは言えないかな
この記事では、私自身の短期合格体験をもとに、次の内容をお伝えします。
- 宅建に1ヶ月で合格することは可能なのか
- 短期合格できる人に共通する条件
- 1ヶ月で必要になる勉強時間
- 残り1ヶ月で合格を目指す勉強の進め方
- ネットの短期合格体験談を見るときの注意点
まず、結論からお伝えします。
宅建に1ヶ月で合格することは不可能ではありません。
ただし、完全な初心者が仕事や家事を続けながら合格するには、かなりの勉強時間と集中力が必要です。
「誰でも簡単に受かる」のではなく、条件がそろえば短期合格を狙える試験だと考えてください。
すでに申し込みをしているなら、今から諦める必要はありません。
ただし、残り1ヶ月は普通のペースではなく、短期合格に合わせた勉強に切り替える必要があります。
宅建は1ヶ月で合格できる?結論は「可能だが簡単ではない」


宅建は、1ヶ月での合格が絶対に不可能な試験ではありません。
実際に、1ヶ月から2ヶ月程度の勉強で合格した人はいます。私も勉強期間だけなら50日でした。
ただし、大切なのは「何ヶ月勉強したか」ではなく、「合計で何時間、どのような勉強をしたか」です。
たとえば、同じ「1ヶ月勉強した人」でも、勉強量は大きく異なります。
- 1日1時間なら、1ヶ月で約30時間
- 1日3時間なら、1ヶ月で約90時間
- 1日5時間なら、1ヶ月で約150時間
- 1日7時間なら、1ヶ月で約210時間
「1ヶ月で合格した」という言葉だけでは、実際の勉強量はわかりません。
私の場合は50日間で約200時間なので、単純に平均すると1日4時間ほどです。休日には朝から夕方まで勉強する日もありました。
これを30日間で行うなら、1日平均で約6時間40分必要です。



毎日6時間以上……思ったより大変そう



そうなんです。「1ヶ月」という言葉から受ける印象より、ずっと勉強しています
宅建は合格率だけを見ても簡単な試験ではない
令和7年度の宅地建物取引士資格試験では、245,462人が受験し、45,821人が合格しました。合格率は18.7%です。
年度によって数字は変わりますが、おおむね受験者の5人から6人に1人程度が合格する試験です。
受験者の中には、不動産会社で働いている人、法学部の学生、ほかの法律資格を勉強している人も含まれています。
その人たちを含めても全員が受かるわけではないため、「誰でも1ヶ月あれば余裕」と言える試験ではありません。
参考:一般財団法人 不動産適正取引推進機構「令和7年度宅地建物取引士資格試験結果の概要」
宅建に1ヶ月で合格できる可能性がある人の5つの条件


宅建の1ヶ月合格は、誰にとっても同じ難易度ではありません。
次の条件に多く当てはまる人ほど、短期合格の可能性があります。
1.毎日まとまった勉強時間を確保できる
短期合格で最も重要なのは、やはり勉強時間です。
残り1ヶ月の場合、平日は3時間以上、休日はさらに長い時間を確保したいところです。
仕事や家事、育児をしながら毎日数時間勉強するのは、簡単ではありません。
朝、昼休み、移動時間、夜などに分けて、どこで勉強時間を作るのかを具体的に決める必要があります。
2.資格試験や受験勉強に慣れている
短期合格者には、勉強そのものに慣れている人が少なくありません。
- 試験に出やすい部分を見極められる
- 問題を解きながら知識を覚えられる
- 間違えた問題を効率よく復習できる
- 完璧を目指さず、合格点を取りにいける
このような勉強のコツが身についている人は、短い期間でも得点を伸ばしやすいです。
反対に、久しぶりに勉強する人は、机に向かう習慣をつけるだけでも時間がかかります。
3.法律や不動産の予備知識がある
行政書士や司法書士などの法律資格を勉強した経験がある人、不動産業界で働いている人は、初めて学ぶ内容が少なくなります。
特に権利関係の用語に慣れていれば、完全な初心者よりもスムーズに進められるでしょう。
ネットで「1ヶ月で合格した」という人を見かけたときは、勉強期間だけではなく、これまでの経験も確認することが大切です。
4.過去問を中心に勉強できる
残り1ヶ月で、テキストを最初から最後まで完璧に覚えようとすると、時間が足りなくなる可能性があります。
短期合格を目指すなら、早い段階から過去問を解き、試験で問われるポイントを確認することが重要です。
最初は問題が解けなくても大丈夫です。
問題を解き、解説を読み、関連部分をテキストで確認する。この流れを繰り返した方が、出題される形と一緒に知識を覚えられます。
5.1ヶ月間、宅建を最優先にできる
短期合格を狙うなら、残り1ヶ月はある程度、宅建を生活の中心に置く必要があります。
- 何となくスマートフォンを見る時間を減らす
- 参加しなくてもよい予定を減らす
- 家族に試験までの協力をお願いする
- 家事を簡略化する
- 毎日の勉強開始時間を固定する
すべてを完璧にこなしながら、勉強時間だけを追加するのは難しいものです。
一時的に何を減らすかまで考えると、勉強時間を確保しやすくなります。
宅建に1ヶ月で合格するのが難しい人


反対に、次のような状況では、1ヶ月合格の難易度がかなり高くなります。
・勉強できるのが1日30分から1時間程度
・法律用語を初めて学ぶ
・テキストを読むだけで問題を解いていない
・平日と休日で勉強時間を増やせない
・暗記や復習が苦手
・体調や睡眠を削らなければ時間を作れない
当てはまるからといって、今年の受験を諦める必要はありません。
ただし、「1ヶ月あれば普通に間に合う」と考えるのではなく、かなり厳しい挑戦になることは理解しておいた方がよいでしょう。
今年合格できなかったとしても、勉強した内容は翌年に残ります。
受験する以上は合格を目指しつつ、結果だけで自分を責めすぎないことも大切です。
「宅建は1ヶ月で余裕」という情報を鵜呑みにしない
インターネットやSNSでは、次のような発信を見かけることがあります。
「宅建は1ヶ月で十分」
「100時間あれば余裕」
「落ちるのは勉強していない人だけ」
こうした言葉を見ると、「自分も簡単に合格できるのでは」と思ってしまいますよね。
しかし、短期合格体験談には、表面からは見えにくい背景があります。
本格的に勉強した期間だけを数えていることがある
「1ヶ月で合格」と書かれていても、その前にテキストを読んだり、講義を見たりしているケースがあります。
本人としては「本気で始めたのは1ヶ月前」という感覚でも、知識が完全にゼロだったとは限りません。
ほかの資格や仕事で知識を持っていることがある
法学部の学生や法律資格の受験経験者、不動産業界の実務経験者であれば、初学者より短い勉強時間で合格する可能性があります。
その人にとっての100時間と、法律を初めて勉強する人の100時間は、同じではありません。
短い期間に大量の勉強をしていることがある
期間は1ヶ月でも、毎日5時間から10時間勉強していれば、合計時間はかなり多くなります。
「1ヶ月しか勉強していない」というより、「1ヶ月間、宅建に集中していた」と考えた方が実態に近いでしょう。
タイトルでは短い期間が強調されやすい
私自身も、「200時間で合格しました」より「50日で合格しました」と書いた方が、読者の目に留まりやすいことはわかっています。
50日で合格したことは事実ですが、その間には約200時間勉強しています。



期間だけを見たら、かなり簡単そうに感じるもんね



だからこそ、期間と一緒に勉強時間や受験前の状況も見てほしいです
短期合格者の発信がすべて嘘というわけではありません。
ただし、数字だけを自分に当てはめて、「自分は理解力が低い」「勉強が遅い」と落ち込む必要もありません。
宅建に1ヶ月で合格するために必要な勉強時間
必要な勉強時間は、予備知識や勉強経験によって変わります。
そのため、「何時間あれば必ず受かる」とは言えません。
ただし、1ヶ月で確保できる時間を計算すると、自分の現実的な勉強量が見えてきます。
| 1ヶ月の勉強時間 | 1日あたりの目安 | 勉強量のイメージ |
|---|---|---|
| 60時間 | 約2時間 | 予備知識がない場合は厳しい |
| 100時間 | 約3時間20分 | 勉強経験や予備知識がある人向け |
| 150時間 | 約5時間 | 短期合格を本気で狙う勉強量 |
| 200時間 | 約6時間40分 | 仕事や家事との両立はかなり大変 |
完全な初心者の場合、まずは残り日数で100時間以上を確保できるかを確認してみてください。
100時間を確保できても、必ず合格できるわけではありません。しかし、30時間や40時間しか勉強できない場合と比べれば、合格圏に近づける可能性は高まります。
勉強時間を計算するときは、理想ではなく、実際に使える時間で考えましょう。
- 平日は何時から何時まで勉強できるか
- 休日は何時間確保できるか
- 移動中や昼休みに何ができるか
- 予定のある日はどの程度勉強できるか
カレンダーに1日ごとの勉強予定を書き込むと、「頑張る」という曖昧な計画から、実行できる計画に変わります。
残り1ヶ月で合格を目指す勉強スケジュール


1ヶ月しかない場合は、テキストを丁寧に一周してから過去問に進む方法では、間に合わない可能性があります。
早い段階から問題演習を始め、インプットとアウトプットを同時に進めましょう。
1週目:宅建業法を中心に全体像をつかむ
最初の1週間は、宅建業法を中心に進めます。
テキストや講義で一つのテーマを確認したら、すぐに対応する過去問を解いてください。
最初からすべてを暗記する必要はありません。
どのような問題が出るのか、正解するために何を覚えればよいのかを把握することが目的です。
2週目:権利関係・法令上の制限・税その他を進める
2週目は、残りの分野を一通り確認します。
権利関係には難しい問題もあります。理解に時間がかかる問題に固執しすぎず、頻出の基本問題を優先しましょう。
法令上の制限や税・その他も、過去問とセットで覚えていきます。
3週目:過去問を繰り返し、苦手分野を絞る
3週目からは、問題演習の比重を増やします。
- 正解したが理由を説明できない問題
- 同じところで繰り返し間違える問題
- 数字や期限を混同している問題
- 選択肢を最後まで絞り切れない問題
これらをチェックし、復習する問題を絞り込みましょう。
すべての問題を同じ回数解くよりも、間違えた問題を重点的に繰り返した方が効率的です。
4週目:本番形式の演習と総復習
最後の1週間は、本番と同じ時間を意識して問題を解きます。
点数だけを見るのではなく、次の点も確認してください。
- 時間が足りなくならないか
- 問題文の読み間違いがないか
- 迷った問題に時間をかけすぎていないか
- 見直しの時間を残せるか
新しい教材に手を広げるより、これまで使った教材と間違えた問題を復習しましょう。
私が実際に行った短期合格の勉強法は、こちらの記事で詳しくまとめています。


1ヶ月合格を目指すときに、やらない方がよいこと


勉強計画をたてない
短期集中の場合に、勉強計画を立てないのはほんっとうに命とり!!



せめて、○日までにこの分野を終わらす。40日目までにほぼ全体を理解する、などざっくりとした予定を立てましょう。
予定を立てたらそれを守ること!!これ意外と勉強はじめ、とっても難しいです。
どうせ何度もさらうので、最初は慌ててざっと勉強するくらいでOKなので、最初に時間をかけすぎないようにしてください!!
教材を何冊も買う
不安になると、新しいテキストや問題集に手を出したくなります。
しかし、残り1ヶ月では、複数の教材を中途半端に進めるより、決めた教材を繰り返す方が効率的です。
基本テキスト、過去問題集、必要に応じて模擬問題。この程度に絞って進めましょう。
テキストをきれいにまとめ直す
ノート作りに時間をかけすぎると、問題を解く時間がなくなります。
まとめるとしても、何度も間違える数字や比較事項など、必要な部分だけに絞りましょう。
難問を理解するまで先に進まない
宅建では、すべての問題に正解しなければならないわけではありません。
難しい問題に何時間も使うより、基本問題を確実に正解できる状態にする方が、合格には近づきやすくなります。
睡眠時間を削り続ける
短期決戦だからといって、毎日睡眠を削るのはおすすめできません。
眠い状態で長時間机に向かっても、内容が頭に入らず、翌日の勉強にも影響します。
多少忙しい1ヶ月にはなりますが、体調を崩して試験を受けられなくなっては意味がありません。
私が50日で宅建に合格できた理由
私は法律も不動産も知らない状態から、独学で宅建に合格しました。
そのため、「初心者でも短期合格は可能」とお伝えできます。
ただし、受験当時の私は、現在とは生活環境が大きく違いました。
・独身で実家暮らしだった
・家事の負担がほとんどなかった
・仕事の繁忙期を外れていた
・定時で帰宅できる日が多かった
・平日も1日4時間前後勉強できた
・休日は長時間勉強できた
つまり、初心者ではありましたが、勉強に集中しやすい環境がそろっていたのです。
今は仕事や家事、育児があるため、同じように毎日4時間以上勉強するのは簡単ではありません。
子どもがいれば予定どおりに進まない日もありますし、家族の体調によって勉強できないこともあります。
だからこそ、短期合格体験談を読むときは、その人の勉強時間だけでなく、当時の環境も見てほしいと思っています。



50日合格は本当。でも、かなり本気で勉強した50日間でした
私は宅建の勉強自体を楽しいと感じていました。
それでも、休みの日は朝から夕食の時間まで勉強し、美容院へ行く時間も惜しいと思うほど、宅建中心の生活をしていました。
短期合格には、効率のよい勉強法だけでなく、一定期間やり切る覚悟も必要です。
宅建1ヶ月合格についてよくある質問
法律の知識がゼロでも1ヶ月で合格できますか?
不可能ではありませんが、かなり難易度は高くなります。
法律用語に慣れる時間も必要になるため、毎日まとまった勉強時間を確保し、早い段階から過去問に取り組むことが重要です。
1日何時間勉強すればよいですか?
予備知識によって異なりますが、残り1ヶ月なら、平日3時間以上、休日はさらに長い時間を確保したいところです。
完全な初心者が150時間勉強する場合は、1日平均5時間が必要です。
過去問だけで合格できますか?
過去問は重要ですが、答えだけを暗記する方法では対応しにくい問題もあります。
なぜその選択肢が正しいのか、ほかの選択肢はどこが間違っているのかを確認し、必要に応じてテキストへ戻りましょう。
残り1ヶ月なら、今年は諦めた方がよいですか?
すでに申し込みをしているなら、最初から諦める必要はありません。
1ヶ月で合格できる可能性はゼロではありませんし、本気で勉強した経験は、今回の結果にかかわらず次につながります。
ただし、無理な勉強で体調を崩さないようにしてください。
まとめ:宅建の1ヶ月合格は可能。ただし「簡単」ではない
宅建に1ヶ月で合格することは、不可能ではありません。
私自身も、法律と不動産の知識がない状態から、50日・約200時間で合格しました。
ただし、短期合格を目指すには、次の条件が必要です。
・毎日まとまった勉強時間を確保する
・早い段階から過去問を解く
・教材を増やしすぎない
・難問より基本問題を優先する
・1ヶ月間、宅建を生活の中で優先する
ネットにある「1ヶ月で余裕」「100時間で簡単」という言葉だけを、鵜呑みにする必要はありません。
同じ1ヶ月でも、勉強時間、予備知識、生活環境は人によって違います。
大切なのは、ほかの人より短い時間で合格することではなく、試験当日に合格点を取れる力をつけることです。
申し込みをしたけれど、これまで勉強できなかった方も、今日から本気で取り組めば可能性は残っています。



「もう1ヶ月しかない」ではなく、「まだ1ヶ月ある」。今日からできることを始めてみてください!
焦りすぎず、でも残された時間は大切に。合格を目指して、一つずつ進めていきましょう。













