福祉住環境コーディネーター受けるんだけど、難しいの?
どれくらい勉強すれば合格できる?
福祉住環境コーディネーターの難易度は「やや易しい」それほど難しくない試験とされているけど、60時間~120時間程度の勉強は必要。
舐めてかかるとダメだけど、コツコツ勉強すれば合格できる試験です
こんにちは!資格好き主婦のまい(@maisawaco)です。私は宅建、行政書士、FP、保育士、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーター2級などの資格を持っています。
試験勉強をはじめる際は、その資格がどのくらいの難しさなのか、合格率は何%でどんな勉強をすれば合格できるのか気になりますよね。実際に受ける試験の難易度を的確に把握していた方が、勉強法の検討もつき対策がとりやすくなります。
そこで今回は、福祉住環境コーディネーターの難易度について、合格率や受験者の分類、勉強時間などからくわしく解説していきます。
福祉住環境コーディネーター試験にどのように挑めば良いかもわかるので、これから受験しようかなと思っている方はぜひチェックしてくださいね。
資格好き主婦のまい(@maisawaco)です。
行政書士、宅建、FP、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーター2級など15種類の資格を持つ資格好き。
資格ブロガー&ライター歴4年。資格試験のノウハウを発信しています。
今年度の福祉住環境コーディネーター試験の日程はこちら。
しっかり準備しましょう!
第52回、53回2級3級 IBT・CBT方式試験申し込み期間 | 試験期間 | 受験料(税込) |
---|---|---|
2024年6月7日(金)~6月18日(火) | 7月12日(金)〜8月1日(木) | 2級7,700円 3級5,500円 ※CBT試験はCBT利用料として 別途2,200円(税込)がかかります |
2024年10月11日(金)~10月22日(火) | 11月15日(金)~12月5日(木) | 2級7,700円 3級5,500円 ※CBT試験はCBT利用料として 別途2,200円(税込)がかかります |
福祉住環境コーディネーター検定試験の難易度まとめ
福祉住環境コーディネーター検定試験の難易度は、以下のポイントから把握することができます。
・合格率の上下がある、簡単な試験ではないが難しすぎる試験でもない
・資格試験全体では「やや易しい」とされている
・勉強時間は2級は3級は60時間、60~120時間程度が1つの目安
簡単にいうと、「資格試験全体では『やや易しい』とされているが、合格率が低めの試験回もあり、勉強不足で合格できる資格ではない。だけどちゃんと勉強すれば受かる試験なので、そこまで恐れず勉強することが大事」といった難易度。
どういうことなのか、詳しくみていきます。
福祉住環境コーディネーターの過去10年の合格率
福祉住環境コーディネーターの合格率は、基本的にはさほど高くないものの、安定しないことが気がかりとなっています。
合格率が低めの年も、基本的な学習ができていれば合格可能なので、過剰に怯えることはありませんが、最初から楽観視せず地道に勉強する姿勢が必要です。
福祉住環境コーディネーターは合格率が安定しない
福祉住環境コーディネーター合格率は、2級が約30〜60%、3級が約60〜70%です。
2級の合格率が約30~60%って結構開きがあるよね
福祉住環境コーディネーターは、7割の正答率で合格できる絶対評価の試験。絶対評価の試験は、合格する人が全体の何パーセントなどとする相対評価の試験(例:宅建試験の合格者は全体の約17%)と比べて、その試験回に出題される問題の内容により合格率が変化しやすいのです。
問題が難しいと合格率は下がり、易しいと合格率は上がりますよね
私もいろいろな試験を受けてきましたが、福祉住環境コーディネーターは少し合格率のゆらぎが大きめなのかな?という印象があります。
試験実施回 | 2級 合格率 | 3級 合格率 |
---|---|---|
第30回(2013年) | 75.8% | 63.1% |
第31回(2013年) | 72.0% | 56.2% |
第32回(2014年) | 37 .9% | 74.3% |
第33回(2014年) | 42.3% | 64.4% |
第34回(2015年) | 70.8% | 62.9% |
第35回(2015年) | 39.6% | 64.0% |
第36回(2016年) | 56.8% | 43.3% |
第37回(2016年) | 39.9% | 51.1% |
第38回(2017年) | 49.0% | 50.2% |
第39回(2017年) | 51.9% | 34.1% |
第40回(2018年) | 13.8% | 56.6% |
第41回(2018年) | 42.0% | 55.4% |
第42回(2019年) | 29.9% | 60.6% |
第43回(2019年) | 44.6% | 55.8% |
第44回(2020年) | 中止 | 中止 |
第45回(2020年) | 46.8% | 66.8% |
第46回(2021年) | 85.6% | 84.4% |
第47回(2021年) | 51.8% | 51.3% |
第48回(2022年) | 39.9% | 39.4% |
第49回(2022年) | 34.7% | 38.5% |
第50回(2023年) | 35.9% | 45.5% |
第51回(2023年) | 40.2% | 36.9% |
過去10年を遡ってみると、最低合格率は13.8%(歴代ワースト2位)、最高は85.6%でした。
85.6%をたたき出した第46回は、福祉住環境コーディネーター試験がネット試験化して初めての実施回、この回はすべて○×問題での出題でした。
一気に問題が易化し、このタイミングは他の資格試験も同じように合格率が急激に高くなっています。
第46回は特別、異例な回ってことだね
一方、2018年の第40回の試験は、約50回の福祉住環境コーディネーター検定試験の歴史の中で2番目に低い合格率となりました。
10人に1人しか受からない試験というのはかなりの厳しい難易度です。出題も多くの人が解けない難しい問題の割合が多く、この年に受験された方は本当にびっくりされたことと思います。
なぜこの回が難しくなったかは定かではありませんが、前年度の合格率が50%前後だったことも関係があるのかもしれません。
福祉住環境コーディネーター2級の合格率は、前後の合格率からみると30%台後半から40%台前半の難易度を目指しているのではないかということがうかがえます。
そのため難易度を少し上げようとした結果、かなり難しい問題になった可能性があります。
定番問題で7割超できる傾向は変わらない
試験問題は、
・多くの人が解ける易しい問題
・合格者なら解ける普通の難易度の問題
・多くの人が解けない難しい問題
を組み合わせて難易度をコントロールしています(実際にはもう少し段階が細かいですが)
2018年はこのうち難しい問題ばかりが多くなり難易度が上がってしまいましたが、他の年は割合をみながらバランスをとっています。
そして福祉住環境コーディネーター2級場合は、ほとんどの年で基礎的な問題&定番問題が7割以上を占めます。つまり、定番問題を間違えないようにしっかりと勉強することが大事。基本さえちゃんと押さえていれば、7割の正答ができ合格ができます。
もちろん勉強を疎かにして受かる試験ではありませんが、勉強している人が恐れてしまうような試験ではありません。
「絶対に受かる!」という気持ちを持ち、自信を持って試験に挑みましょう。
受験者層
続いて受験を受ける人がどのような属性にあるのか、受験者層をみていきましょう。
2級の受験者の業種
業種 | 割合 |
---|---|
医療業 | 13.8% |
その他サービス業 | 12.8% |
建設業 | 10.5% |
社会保険・社会福祉 | 8.9% |
小売業 | 3.2% |
卸売業 | 2.7% |
製造業 | 2.5% |
その他の業種 | 14.3% |
専門学校生・短期大学 | 13.7% |
大学生 | 10.1% |
その他 | 7.3% |
2級は医療系、その他サービス業、建設業、社会保険・社会福祉の職業の方が多く受験しています。
福祉に関係する仕事と建設・建築に関する仕事どちらにも関係する資格だもんね
しかし、40%以上の人はその他の業種、学生やその他に属する人です。幅広い人が受験する資格ですね。
3級の受験者の業種
業種 | 割合 |
---|---|
その他サービス | 5.7% |
建設業 | 5.5% |
社会保険・社会福祉 | 5.4% |
医療業 | 3.8% |
製造業 | 1.6% |
その他の業種 | 12.7% |
専門学校生・短期大学 | 34.2% |
高校生 | 17.3% |
大学生 | 6.2% |
その他 | 6.3% |
3級に関しては、受験者の大半を占めるのが専門学校生・短期大学生・高校生などの学生でした。
作業療法士の養成課程などで取得する人が多いようです
福祉住環境コーディネーターは「やや易しい」試験
福祉住環境コーディネーターは、合格率10%台の1級を除き、資格試験の中では「やや易しい」に分類される試験です。
理由は3つ。
- 合格率が30~70%ほどと高め
- 受験資格なし、多肢選択式の試験で受験しやすい
- 公式テキストを理解すれば合格できる暗記系の試験
合格率が30~70%ほどと高め
福祉住環境コーディネーターは、2級が合格率30~60%程度、3級で60〜70%程度と、合格率がやや高めになっています。そのため、一般的には「やや易しい」または3級は「易しい」部類の試験になります。
- 危険物乙種4類
- 食生活アドバイザー2級
- ITパスポート
- 実用英検2級
- 介護福祉士
- 日商簿記3級
など…
難易度「普通」とされる試験には、「宅建」や「基本情報技術者」、「FP2級」や「日商簿記2級」などがあります
- 日商簿記2級
- 宅建士
- FP2級
- 基本情報技術者
- 保育士
- 二級建築士
- 臨床検査技師
など…
確かに、宅建や簿記2級よりは易しい感じがするね
宅建や簿記2級よりはそれは簡単ですが、「やや易しい」に分類される試験も普通に「勉強不足だと落ちる」試験です。
「易しい」という言葉に騙されないことも大切かもしれません。
受験資格なし、マークシート式の試験で受験しやすい試験
2級の合格が必要な1級を除き、福祉住環境コーディネーターには受験資格がなく、誰でも受験することができます。
受験資格がない上に、試験内容は○×選択を含めた多肢選択方式のため、「問題が解きやすい」「記述試験に比べて楽」ということで、受験しやすい試験とされています。
【参考】2022年度問題形式・問題数
級 | ○×問題(1点) | 穴埋め4択(2点) | 4択(3点) | 計 |
---|---|---|---|---|
2級 | 30問 | 14問 | 14問 | 58問(計100点) |
3級 | 55問 | なし | 15問 | 70問(計100点) |
公式テキストを理解すれば合格できる暗記系の試験
福祉住環境コーディネーター検定試験の試験範囲は、公式テキストに記載されている範囲になります。
2級、3級の場合は、極端に言うと公式テキストに書いてあることを丸暗記できれば、100点に近い点数で合格できる試験です。
一般的な勉強方法で対策が可能な上、テキスト・問題集などの必要教材もそろっているため、それほど難易度の高くない試験とされています。
受験者数が少ない試験などは、試験自体はさほど難しくないとされていても、実際は良い教材がなく勉強が大変なものもあります。
その点、福祉住環境コーディネーター検定試験は公式テキストに加え、市販教材・通信講座も複数あり、対策がしやすい試験になっています。
試験概要、受験者データからみる福祉住環境コーディネーターの難易度
試験概要、受験者データから福祉住環境コーディネーターの難易度を見ていきましょう。
試験概要
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | なし(年齢・学歴に関係なく誰でも受験することができます) |
実施団体 | 東京商工会議所(民間資格) |
受験料 | 1級:12,100円 2級:7,700円 3級:5,500円 ※CBT方式の場合は、別途利用料2,200円(税込)がかかります |
試験方法 | IBTもしくはCBT方式 |
試験場所 | IBT:自宅、職場等のパソコン CBT:全国のテストセンターのパソコン |
試験時間 | 90分 |
合格基準 | 100点満点中70点以上で合格 |
福祉住環境コーディネーターは東京商工会議所主催の民間資格です。東京商工会議所主催の試験には他に、ビジネス実務法務検定やビジネスマネジャー検定、カラーコーディネーター検定などがあります。
受験資格がないため、どなたでも受けやすくく、受験者の多い資格となっています。
難易度の高い1級以外はすべて多肢選択方式で、70%以上の正答率で合格できます。
60%の正答率で合格できる試験もある(FPなど)ので、少しだけ難易度が高い印象があるね
選択肢のわかりやすさなどもあるから一概には言えないけど、一つ一つの内容をきちんと覚えておくことは必要ですね
福祉住環境コーディネーターの勉強時間は?
福祉住環境コーディネーターの合格に必要な勉強時間は、2級の場合1日1~2時間の勉強で1~2ヶ月とされています。
資格取得のために必要な勉強時間には個人差があるので一概には言えないのですが、60~120時間程度あれば多くの方が合格圏に入れるのではないでしょうか。
ただ、2級は試験回ごとに合格率の差(難易度の差)があるのが不安ですね。
公式サイトに掲載されている合格者の一日あたりの勉強時間、勉強期間を目安に、自分はどの程度勉強を進めていけば安心できるか考えてみましょう。
合格者の一日あたりの勉強時間 | 2級 | 3級 |
---|---|---|
30分未満 | 13.3% | 22.4% |
30分~1時間 | 39.8% | 30.6% |
1時間~2時間 | 29.8% | 35.8% |
2時間~3時間 | 11.6% | 7.3% |
3時間以上 | 5.5% | 3.9% |
合格者の勉強期間 | 2級 | 3級 |
---|---|---|
1カ月未満 | 28.3% | 32.8% |
1~2カ月 | 30.5% | 30.6% |
2カ月~3カ月 | 20.8% | 20.7% |
3カ月~4カ月 | 8.2% | 6.5% |
4カ月~5カ月 | 3.2% | 2.6% |
5カ月以上 | 9.1% | 6.9% |
2級合格者で最も多いのは、
・勉強時間が一日あたり30分から1時間
・勉強期間が1〜2カ月だね
勉強時間が短くて、期間は長くコツコツやるタイプの人もいれば、短期集中で時間をとってやるタイプの人もいるから注意が必要だよ。
でも、いずれにしても3ヶ月以内の勉強期間に1時間前後の勉強量で合格している人が多いことがわかりますね
おすすめの勉強方法
おすすめの勉強法をご紹介していきます。
おすすめ独学テキスト
福祉住環境コーディネーターは東京商工会議所主催の検定試験で、東京商工会議所からの公式テキストをもとにそこから問題が出題されます。
そのため、公式テキストをしっかり勉強するのが一番確実です
しかし、公式テキストはお値段が高め&試験範囲を網羅すべきテキストなので情報が多すぎ非効率との声も。
効率的に勉強して、合格を勝ち取りたいという方におすすめなのが市販テキスト。その中でも私のお気に入りはコレです
項目 | 内容 |
---|---|
価格 | 2,750円 |
出版社 | U-CAN |
発売日 | 2022/7/22 |
著者 | ユーキャン福祉住環境コーディネーター試験研究会 |
ページ数 | 416ページ |
要点を早くしやすく、よくまとまっているテキストは公式テキストよりも勉強しやすいと感じる人が多いでしょう。索引も充実、頻出度もわかるし、ちょっとした練習問題も知識を定着させるのに役立ちます。
とにかく試験に合格できればOKという方にとってもおすすめです
ほかにもおすすめのテキストを紹介しているので、気になる方はこちらも覗いてみてください
おすすめの通信講座
福祉住環境コーディネーターを通信教育で学びたい場合は、ユーキャンの「福祉住環境コーディネーター講座」がおすすめです。
項目 | 内容 |
---|---|
価格 | 一括払い:49,000円(税込) 分割払い:49,400円(税込)月々3,800円×13回払い |
特徴 | ・添削7回、質問は1日3問まで自由の丁寧なフォロー ・イラスト、図解が豊富なわかりやすいテキスト ・DVD教材つきでさらにイメージが掴みやすい |
標準学習期間 | 6ヶ月 |
教育訓練給付金 | 〇 |
ユーキャンは実績もあり、わかりやすい教材で評判が高いです。DVD教材もあるので、テキストに書いてあることのイメージも掴みやすく勉強がはかどります。また、質問が自由にでき、解答も丁寧にもらうことができるためつまづきにくいという特徴も。
勉強が苦手だけど絶対に合格をつかみ取りたい!楽しく知識を増やしていきたい!という方にはユーキャンの通信講座がおすすめです。
福祉住環境コーディネーターはコツコツ勉強すれば合格できる
福祉住環境コーディネーターは勉強しなくても受かるほど簡単ではありませんが、コツコツ学習していけば合格できる試験です。
過去問を中心に、少なくとも毎日1時間~2時間程度、1~2ヶ月は勉強を継続することを怠らず、理解を積み重ねていきましょう。
テキストは自分の勉強法に合ったものを選べば大丈夫です。それでも不安がぬぐえないという方には、ユーキャンの通信講座もおすすめ。
自信が持てる勉強法で、前向きに試験勉強をすすめていってくださいね。
皆さんの合格を心からお祈りしています。
それでは、またどこかの記事でお会いしましょう。