こんにちは!資格好き主婦まい(@maisawaco)です。
今回は宅建の難易度についてお話したいと思います
私は2011年に宅建に50日の勉強で合格しました。宅建合格により資格の魅力にハマり、その後FP2級や行政書士試験に合格しています!
でもまいさんは頭が良いわけではなくて、本当に普通の人だよ。
そう私は、高校も短大も偏差値45〜50位の普通の人…(何なら普段はボケ過ぎて心配されます…)
今回はそんな私が、
・宅建の本当の難易度は?
・普通の人が受験してみた感想
についてお話します。
結論
宅建は難関だけど、難易度的には手が届きやすく、努力が実りやすい、誰にでも合格の可能性がある資格
です。
これから受験を考えている方はぜひチェックしてみてくださいね。
それでは行ってみよー!
宅建は普通の人には「難しい」
宅建は私のような普通の人には「難しい試験」です。
まずはその理由をみていきます。
宅建の合格率から見る難易度
宅建試験は合格率15〜17%の試験です。つまり、6、7人に1人しか合格することができません。
実施年度 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格基準点 |
---|---|---|---|---|---|
令和2年度[12月] | 55,121 | 35,258 | 4,609 | 13.1% | 36点 |
令和2年度[10月] | 204,163 | 168,989 | 29,728 | 17.6% | 38点 |
令和元年度 | 276,019 | 220,797 | 37,481 | 17.0% | 35点 |
平成30年度 | 265,444 | 213,993 | 33,360 | 15.6% | 37点 |
平成29年度 | 258,511 | 209,354 | 32,644 | 15.6% | 35点 |
平成28年度 | 245,742 | 198,463 | 30,589 | 15.4% | 35点 |
平成27年度 | 243,199 | 194,926 | 30,028 | 15.4% | 31点 |
令和2年度は感染症予防による会場確保のため、12月度にも試験が設けられました。12月実施試験の合格率は13.1%とかなり低くなっています。
令和2年度12月試験は特例だね。平成2年度は10月試験との平均を取って16.8%とみる予備校もあるよ。
基本的には15〜17%の認識でいいんじゃないかな。
でも6、7人に1人合格…5人は落ちちゃうって聞くと、かなり難しい印象だね…
でもね、すっごく難しい!ってことでもないんだよ。
宅建の受験者のボリューム層は男女共に30代。働きながら受験する人が多く、勉強時間が取れないまま受験に挑む人も多くいます。
そのため、きちんと勉強している人中で何人が受かるかとなるとまた話はかわってきます。
宅建は勉強していない受験生も多い
合格率15%というとかなりの難関だと思いますよね。でも、不合格になる人の中には全く勉強していない人もいます。
宅建は「受験させられている」人がいる
宅建は宅建業を営む上で必要な資格。不動産業界では所有者が多くて困ることはありません。そのため、毎年受験を勧められたり、職場によっては「受けてこい」と受験させられることもあります。
OL時代の私の上司もそうでした!
私の以前の職場では、資格取得が奨励されて、一人ひとりに受験してほしい資格が割り当てられました。
私の上司は宅建を受験するように言われたそうなのですが、全く勉強する気がなく一週間前にテキストを購入して一応受験だけしたそうです。
一週間前にテキストを買ってるくらいだと間に合わないよね
私が受験した会場にもほとんど勉強してないようなテキストを開いている方もいました。
受験資格がないので、気軽に受ける人もいる
宅建は需要の多い資格な上に、受験資格がなく誰でも受験することができます。
そのため「有名で『使える』っていうし、とりあえず受験してみようかな」「今は必要ないけど、来年あたり勉強して取りたいな」という人も一定数います。
勉強が間に合わなかったけれど、翌年の受験に備えてお試し受験をしようという方もいるので、記念受験で受ける方も多い試験です。
そういった方は本気で合格したいわけではないので、ほぼ合格は無理です。
本気で勉強している人の合格率はもっと高い
本気で勉強しているひとの合格率はもっと高いと予想されます。
例えば通信講座受講生の合格率を公表しているフォーサイト。こちらの宅建講座の受講生の合格率は71.5%(2019年)と全国平均の4.21倍です。
これはフォーサイトの教材の質が良いということもありますが、通信講座を申し込むような人はそれだけ合格したいという意欲や勉強量が多いということも要因だと考えられます。
フォーサイトの合格率は標準勉強時間以上勉強した人を対象に出しているよ
正しい方法できちんと勉強をすれば7割近くの人が合格できる試験だっていうことだね!
通信講座と独学では違いはありますが、独学でもきちんと勉強した人の合格率はもっと高いと考えていいんじゃないかなと思います。
宅建の資格偏差値は50〜60
資格サイトでは資格に偏差値をつけてわかり易くしてくれている場合があります。偏差値をもとに難易度をイメージする場合は、他の資格と比較する方が良いです。
宅建の資格偏差値は50〜60。
資格試験が初めての人は、大学の偏差値をイメージする人もいると思います。ちょっとここで偏差値50〜60の大学(私立文系)を見てみましょう。
偏差値50台 | ・文教大学・玉川大学・日本大学・武蔵野大学・大妻女子大学・大東文化大学・桜美林大学・亜細亜大学 など |
偏差値60 | ・東洋大学・東京家政大学・駒澤大学・専修大学・獨協大学・昭和女子大学・東海大学・実践女子大学 など |
うーん、なんだか幅広いね。まいさんはどう思う?
大学偏差値も模試の主催によって若干違うし、入試形式も違うし、学部によっても違うし…何とも言い難い…
実は私は偏差値50台の大学を一般入試で受験したことがあるのですが(落ちたり受かったり)、宅建と比較はしづらいです。
理由は
・受験者層が違う
・出題範囲が違う
・解答形式が違う
・大学偏差値は幅が広いので、自分の経験と比較しづらい
などの理由からです。
ただ、私のぼやっとした印象で言うなら、偏差値60の大学よりは易しいです。
とにかく、大学入試と比較してもイメージとずれちゃうかも。
宅建の難易度を偏差値で掴みたい場合は、すでに持っている他の資格などと比較してみる方がおすすめです。
法律系の資格の中では易しい。でも難易度は高い
宅建はある程度難易度の高い試験です。
私が宅建を受験したころ、私が目にしたサイトでは宅建試験の難易度は
・数ある資格試験の中では難関の部類
・士業(当時は主任者)、法律系の資格の中ではやや易しい〜普通程度
とされていました。
資格の中では難関で、法律系や士業の資格の中ではやや易しいか普通ってことか。
わかるような、わからないような…
易しいなら易しい、難しいなら難しいとはっきり言ってもらいたい気がしますよね。
たまにこの「士業の中では易しい部類」というのをピックアップして、「それほど勉強しなくても受かる」と思っている人もいますが、それは勘違いです。
あくまでも、司法書士や税理士など高いレベルの国家資格と比較してだよ
国家資格の難易度はピンキリです。その中でも士業や法律系の資格の難易度は高いです。宅建試験の難易度を言葉であらわすのなら、私は「数ある資格試験の中では難関の部類」というのが一番しっくりきます。
きちんとした対策が必要
宅建は試験に向けて対策する必要があります。
法律系の勉強をしている人でも、宅建業法や法令上の制限など、宅建対策をしなければ合格点には達することはできません。
逆に不動産業に携わっている人も、法律について専門的に学ばなければ実務だけでは受かりません。
確かに…不動産業、宅建業に携わっている方は「やっぱりだめだったー」とツイートしている方が多い印象…
実務と試験内容は離れている部分も多いから、実務だけで合格はほぼ無理だよ
司法書士や税理士などと比べたらかなり易しいレベルですが、私のような全くの初学者には普通に難しく、しっかりと勉強しなければいつまで経っても合格できない試験です。
対策さえすれば合格は可能な試験
宅建は難関ですが、一方で努力すれば合格することができる身近な資格でもあります。
私はどんな人でも合格可能だと思っています
その理由は
- 用語さえわかれば、理解できる問い
- 全問マークシート形式・選択肢は4つ
- テキストにも親しみが持てる
- ネットにも合格体験談が溢れていて身近に合格者がいる
というポイントからです。
用語さえわかれば、理解できる程度の問い
宅建には専門用語、法律用語が出てきます。中には馴染みのないものもあるので、そういったものはしっかりと理解する必要があります。
でも用語さえわかれば、法律系の試験にありがちな「問題文が理解できない」「選択肢の内容を理解するのに時間がかかる」ということは少ないです。
ある程度理解が進んでいけば、「ああそういうことか」と納得できる問題が多いため、前向きに勉強を進めることができます。
全問マークシート形式・選択肢は4つ
宅建は全問マークシート形式、四肢択一です。記述問題も、口述問題もありません。4つの選択のうちエイヤー!と1つ選んでしまえばいいのです。
正答率は確率で言えば25%ですが、四つの選択肢の中には「これは絶対違う」と判断できる選択肢もあります。消去法と自分の知識を駆使すれば、「おそらくこれ!」と解答できる選択肢が見つかります。
テキストにも親しみが持てる
宅建のテキストは市販テキストも通信講座もとてもわかり易いのが特徴です。
何と言っても宅建は毎年30万人近くが受験する大人気資格。各社テキストの作成に力を入れています。受験者の層も幅広いため、より親しみやすく、理解しやすい内容になっています。
特に市販テキストはいろいろな嗜好のものが出ているので、必ず自分好みのテキストが見つかると思いますよ!
私のオススメについて記事も書いているので良ければチェックしてくださいね
ネットにも合格体験談が溢れていて身近に合格者がいる
宅建は受験者数の多い資格のため、ネットに合格体験談があふれています。身近に合格者がいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
合格体験談を読むことはモチベーションアップになるのはもちろん、勉強法も参考になります。
例えば私のように「短期合格」を目指す人は、1ヶ月や2か月で合格した人を検索。主婦で勉強される人も、小さなお子さんがいて合格された方も大勢いるので、探してみると参考になりますよ。
私も当時は短期合格の人を探しまくりました!
自分と近い方の勉強法を知り、マネしてみるのが合格への近道です!
もちろん、合格体験記は読むだけでモチベーションが上がって楽しく勉強できるっていうメリットもあります!
宅建は自分を追い込んだり必要以上に苦しむことなく、楽しく勉強しても合格を目指すことができる試験ですよ!
宅建に合格する標準学習時間は?
次に宅建に合格するために必要な時間をみていきます!
標準学習時間は200〜400時間
宅建の標準学習時間は200〜400時間といわれています。この数字は私も実感として納得です。
私も50日でしたが200時間勉強しました!
また多くの資格サイトが標準学習期間を約300時間としていますが、これもちょうど良い数字だと思います。
期間が50日しかなかったので無理でしたが、時間に余裕があれば私も合計で300時間勉強したかったです。200時間は少し忙しい印象が残ったので、安心して試験に臨むには300時間程度がおすすめです。
500時間は時間のかけすぎ?
宅建の試験情報を掲載しているサイトには500時間というものもありますが、500時間はちょっと時間をかけすぎじゃないかなと思います。
特に私のように勉強がそんなに得意でない人は、時間をかければかけるほど挫折したり、最後に追い込みをかけられないリスクもあるからです。
やみくもに時間をかけるよりも、集中してどれだけ頭に残すかを意識した勉強の方が合格に繋がります。
宅建に合格する勉強法
市販テキストもレベルが高い!過去問中心に回して
先ほども言いましたが、宅建は市販テキストのレベルも高いです。私も市販のテキストで独学、50日で合格しました。
使用したテキストは「らくらく宅建塾」で、短期間で勉強される方、勉強に苦手意識のある方、主婦の方には特におすすめです。
まだ試験まで期間があるので、じっくり勉強したい方、穴を作りたくない方はTACの「わかって合格(うか)る宅建士」もぜひチェックしてみてください。
独学のおすすめの勉強法は、
- 目次を読む
- テキストをざっと読む
- 過去問を解きながらテキストで理解する
- 過去問を沢山解く
- 模試を受けてみる
という流れです。
今から勉強される方はまだ時間があるので、①の目次を読むの前に、宅建試験を解説しているYouTubeで全体像をイメージすると、よりわかりやすく楽しく勉強できますよ。
モチベーションアップには棚田先生、ゆーき先生がおすすめです。
・「棚田行政書士の不動産大学」
・「宅建みやざき塾」
・「宅建吉野塾」
無料動画でこのクオリティ…恐ろしい時代…
独学が不安な場合は通信講座も
宅建は独学でも合格が狙える資格ですが、独学が苦手な人、勉強の進め方がよくわからないという方には通信講座もあります。
おすすめ通信講座はスタディング。
・スマホでどこでも学習できる
・1動画5分という短さ
・AIが忘れた頃に復習問題を出してくれる
・通信講座ながら14,960円~と格安
スマホでどこでも学習できるので、忙しい人、勉強に慣れていない人でもさっと学習できます。
講義動画も短くちょうど良い
また、勉強のカリキュラムの提示はもちろん、問題演習もAIが自動で復習すべき問題を出してきてくれます。あらゆる管理が不要で、講座が効率の良い勉強を提示してくれるのが、初心者やいろいろ考える時間も惜しいビジネスマンには大変ありがたいです。
宅建はテキストを揃え、模試を受けることになると独学でもかなりの費用になる中、スタディングは通信講座ながら14,960円~と格安。
今なら無料お試し登録で10%OFFクーポンがもらえるので、ぜひ試してみてくださいね!
30秒で無料お試し利用可能!
おすすめ通信講座は「スタディング」
\3/31(日)まで¥ 3,300OFFキャンペーン実施中/
結論:誰にでもオススメできる難易度
ネットで見かける「100時間で受かった」「50時間で受かった」「テキスト見ただけで受かった」というエピソードは、あれは、まれです。
よく見ると法学部生であったり、その年に行政書士を同時受験してにキッチリ合格するような優秀な方です。
私のように初学者で普通程度の頭の方は、最低でも200時間はかけたほうが安心です。
ちなみに私は36点ボーダーの年で39点で合格しました。
ギリギリと感じる方は、ぜひもっと勉強してください。
付け焼刃ではなかなか合格できません。でも200時間〜400時間程度なら、忙しい方でも勉強時間の確保が可能です。
国家資格として一定の難易度もあり、学力の証明にもなる。そして努力すればすべての人が合格する可能性がある。
需要の面でもメリットの多い宅建ですが、難易度の面だけをとっても、十分におすすめできる資格だなと思います。
宅建試験は独学、通信どちらもおすすめできる難易度です。
これは人によってどちらが合うか相性があるので、自分が納得できる方を選択すれば良い思います。
ぜひ自分に合った方法で、合格をつかみ取ってくださいね!