宅建、受けてみたいけどよくわからない……難しいそうだし。どうしよう
宅建は、取得すると評価やスキルに繋がるとっても有益な資格だよ。ぜひ受けてみてね。
こんにちは!行政書士や保育士、カラーコーディネーターなど15の資格を持つ資格好き主婦のまい(@maisawaco)です。宅建は2011年に全くの初心者から50日の勉強で一発合格しました!
今回は「宅建に興味がある」という方に向けて、まず何から始めればいいのかお話していきたいなと思っています。
- 宅建ってどんな試験か知ろう
- 難易度をチェックしておこう
- 独学?通信?通学?勉強法を決めよう
- 勉強のポイントを確認しよう
- スケジュールを立てよう
- 分野別の進め方は宅建業法→権利関係→法・その他の順で
- 必ず模試で仕上げて自信をつけよう
宅建の受験を不安げに決意した、あの頃の私が欲しかった情報を詰め込みました。読み終わるころには宅建の受験に自信が持てるはず!
- 「宅建、受けてみたいな」と思っている方
- 「でもどうしたらいいの?」何もわからないという方
- 「私でも独学で大丈夫なのかな?」と不安な方
以上の方はぜひ読んでみてくださいね
それではさっそく行ってみよー!
宅建って何~まずは宅建の概要を知ろう~
まずは宅建の概要から。どんな資格なのか、どんな試験なのか説明します。
宅建ってどんな資格?
宅建の正式名称は「宅地建物取引士」。不動産取引にはなくてはならない国家資格です。
不動産取引はなくてはならない資格
家を購入したり、アパートを借りたり…こういった不動産取引はとっても大きな金額がお金が動きますよね。そしてお客さんの多くは私たち一般人。不動産の取引については素人でわからないことも沢山あります。
わからないまま取引をしてしまうと、トラブルや不当な契約を結んでしまうことになりかねません。
そういったことを防ぐために、取引での重要なことがらを説明するのが宅建士の仕事。この説明は必ず行わなければなりません。
そしてこの重要事項説明は宅建士の資格を持っている人しかできないことになっています。
不動産の取引では重要事項説明がマスト。そして重要事項説明は宅建士しか行うことができないんだね
宅建士は重要事項説明を含む以下の3つの仕事を行うよ。これらは宅建士にしかその仕事ができない、『独占業務』です。
- 重要事項の説明(物件や取引について知るべき情報を説明します)
- 重要事項説明書への記名押印(取引前に知るべき重要事項を記載した書類です)
- 契約書への記名押印(取引成立後の契約書です)
これらの重要な仕事があるために、宅建士は重宝され、年間20万人が受験する人気の国家試験になっています。
他にも宅建士の資格取得はいろいろなメリットがあるよ!
興味のある方はこちらの記事も読んでみてくださいね
宅建士として働くためには宅建士証の交付が必要
実は宅建は試験に合格しても、「宅建士」を名乗ってお仕事をすることはできません。宅建士になるためには都道府県での登録申請(実務経験or登録講習)→宅地建物取引士証(宅建士証)の交付が必要になります。
宅建士証はその後5年ごとに更新が必要だよ
都道府県での登録は実務経験2年が必要ですが、その代わりに登録実務講習(費用約2万円)を受講、修了することで、実務経験がない人でも登録が可能になります。
私も登録実務講習を受けて登録をしました
宅建士としてすぐに働く予定のない方は、登録を行わないこともできます。その場合にも宅建試験合格という事実は生涯失うことはありません。履歴書には「宅地建物取引士試験合格者」として記入できます。
実際に宅建士として働くことになったら、登録実務講習→登録申請→(合格後1年以上経っている場合)法定講習→宅建士証の交付という順路をたどればOKです。
宅建試験合格も、宅建士登録も生涯有効だから安心してね
宅建試験の概要
宅建は受験資格が必要なく、どんな人でも受験することができます。
試験は毎年10月の第3日曜日に行われています。
試験の内容もチェック!
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | なし |
受験料 | 7,000円(非課税) ※別途事務手数料242円(税込)がかかります |
試験会場 | 各都道府県ごと(原則、受験者の居住地の受験会場) |
試験日程 | 毎年1回 10月の第3日曜日 午後1時〜3時 |
試験申込日 | 7月上旬〜中旬 |
試験形式 | 全問マークシート方式・四肢択一 |
試験時間 | 2時間 |
出題数 | 50問 |
出題範囲 | 「宅建業法」 「権利関係」 「法令上の制限」 「税・その他」 |
合格基準 | 相対評価 合格率15〜17%になるよう、合格点が調整される。 過去10年では31点〜38点の得点が必要 ※2020年10月実施分の試験での合格点は過去最高の38点でした |
合格発表 | 12月の第1水曜日又は11月の最終水曜日に、都道府県ごとに発表 |
合格率 | 17.6%(令和2年) |
宅建は受験資格がなく、誰でも受験することができます。
出題形式は、四肢択一(4つの選択肢から一つ選択する)全問マークシート方式で50問です。
四択問題のマークシート方式だから、受験しやすいとも言われているね
既に宅建業に就いている方は、登録講習&申請を行って5問免除となる制度もあります
宅建は全体の合格率を15〜17%台に保つ、相対評価の試験です。そのため試験の合格点は毎年違います。
過去10年の合格点は31〜38点。約7割強の得点で合格となります。
詳しくは宅建の難易度の項目でお話するね
受験までの流れ
2022年度の試験は例年通りであれば、6月3日(金)に官報公示、10月16日(日)に行われる予定です。
インターネットの申し込みは
- 写真ファイルをダウンロード
- 不動産適正取引推進機構の試験案内ページにある申し込み情報入力画面から必要事項を記入
- クレジットカード決済またはコンビニ決済のいずれかを選び、受験手数料(7,000円)と事務手数料242円(消費税込み)を払い込む
という手順。
郵送の場合はまずは願書と試験案内を入手します。
試験案内は書店、宅建協会や、都道府県庁、土木事務所などで自分で手に入れます。
ぜひ自分の住む都道府県の願書入手先をチェックしておいてね。
とりあえず、2020年度の配布場所を参考にしてみて!
難易度をチェックしておこう!
「宅建、うん。受験しよう!」と決意したら、難易度をチェックすることから始めましょう!
まずは敵を知ることが大事だよ!
みなさん「宅建」の難しさはどのくらいか知っていますか?
難易度がよくわかっていないと、必要以上に「難しそう!私には無理かもしれない」としりごんでしまったり、逆に「簡単でしょ」と侮ってしって、試験日までに勉強が終わらない!なんてことにもなりかねません。
宅建の正しい難易度を知って、これから始まる勉強の道筋を考えていきましょう!
宅建の合格率は15〜17%!だけどイメージ的にはもう少し高い
宅建の合格率は年によって差がありますが、15〜17%となるように合格点を調整されています。
最近の合格率を見てみよう!
実施年度 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格基準点 |
---|---|---|---|---|---|
令和2年度[12月] | 55,121 | 35,258 | 4,609 | 13.1% | 36点 |
令和2年度[10月] | 204,163 | 168,989 | 29,728 | 17.6% | 38点 |
令和元年度 | 276,019 | 220,797 | 37,481 | 17.0% | 35点 |
平成30年度 | 265,444 | 213,993 | 33,360 | 15.6% | 37点 |
平成29年度 | 258,511 | 209,354 | 32,644 | 15.6% | 35点 |
平成28年度 | 245,742 | 198,463 | 30,589 | 15.4% | 35点 |
平成27年度 | 243,199 | 194,926 | 30,028 | 15.4% | 31点 |
合格率15%って聞くとかなり難しい印象を受けるよね…
6、7人に1人しか受からないってヤバい…
15〜17%ってすごく低く感じますよね。かなりの難関試験のように感じます。
実際に宅建は難しい試験ですが、合格が不可能なほど難しい試験ではありません。
落ちてしまう人の中には、仕事上受験させられた人や、受験勉強が全く間に合っていない人も含まれています。実際に頑張って勉強した人の合格率はもっと高くなります。
例えば通信講座のフォーサイトで基準以上の勉強をした方の合格率は65.9%(2020年)、全国平均の3.92倍になります。
教材の良さもあるけど、ちゃんと対策した人の合格率はこれほど高いって目安にもなるよね。
ちゃんと勉強すれば受かる試験ってことか!少し怖くなくなってきた!
そうだよ!勉強すれば大丈夫!
難易度についてもっと詳しく知りたい方
はぜひこちらの記事もチェックしてくださいね
私としては「公立の中学校の40人クラスの、上位7位に入る」っていうのが感覚に近いかなと思います。
40人の中には全然勉強しない人もいるから、頑張れば5、6、7位くらいには入れそう!
宅建の難易度は「難しいけれど、頑張れば何とかなりそう!」そう前向きに捉えるのが合格へのポイントです!
どんな人でも300時間あれば合格ラインに近づく
宅建の標準勉強時間は200〜500時間と言われています。かなり幅がありますよね。これは頭が良かったり、すでに宅建業に触れたことがあったりと、個人差が大きいためです。
個人差は大きいですが、200〜500時間勉強したあらゆる人が合格しています。学生から宅建業に関係ない業種の社会人。その中でも主婦は実は最も合格率が高いんですよ。
宅建の勉強計画を立てる時は300時間を目安にすることをおすすめします!どんな方でも300時間ほど勉強すると合格の二文字が見えてくるからです。
勉強は何より集中が大事。理解が大事。時間では測れませんが、300時間というのはしっかり勉強したということの一つの目安にもなります。
ちなみに、私は期間が短かったので200時間しか取れませんでしたが、200時間だとちょっと不安が残るので、やっぱり300時間程度を見ておくのがおすすめです!
勉強法を決める
次は独学か通信講座か通学か、という勉強法を決めます。
それぞれメリットデメリットはあるので、難易度と生活スタイルをイメージしながら、自分に合うものを選ぶのがおすすめ。
独学のメリット・デメリット
宅建の勉強法で最も多いのが独学です。私も独学で勉強しました。
宅建は独学で合格可能ですが、向き不向きがあるので自分に合っているか見極めることが大事です。
- 費用が安く済む
- 自分のやり方で取り組むことができる
- 通学に比べて時間を拘束されずに済む
- 教材を自分でそろえなければならない
- わからないことをすぐに質問できない
- 間違ったやり方を続けていると不合格になり、余計に時間と費用がかかる
独学のメリットはやっぱり費用の安さ。教材だけだと2万円かからず勉強することができます。通信講座や通学講座を選ぶと5万円以上するものが多いため、独学はコストの面で圧倒的な魅力がありますね。
宅建は暗記の項目も多いです。資格や受験で勉強慣れしている方だったら、自分なりの方法で勉強を進めていってもOK。宅建試験で最も重要な、過去問中心の勉強も自由自在です。
デメリットは、勉強慣れしていない方にとっては戸惑う点が多いこと。市販教材も充実しすぎていてどれを選んだらいいのか、何が必要なのか戸惑ってしまいます。
何から、どこから勉強すればいいのかも困っちゃうよね
間違った勉強法を続けていると理解が進まず、勉強が嫌になってやめてしまう場合も。独学は挫折しやすい要素も多いため、合格までに多くの時間と費用を費やしてしまうことも考えられます。
対策としては自分と同じ状況で合格した方のブログを参考にすると良いと思います
このブログも参考にしていただけたらうれしーい☆
おすすめのテキスト・問題集
独学の方におすすめのテキスト・問題集は以下です。
- 宅建学院「らくらく宅建塾」
- TAC「みんなが欲しかった宅建士の教科書」
- TAC「わかって合格る宅建士 基本テキスト」
特に順位はなく、人によって最適なテキストがあるかなと思っています。
ただ、問題集はテキストと同じシリーズのものを使用すること!これはとっても大切です!
「らくらく宅建塾」は私のように、「初心者」かつ「時間がない」方におすすめ。
講義調で読んでいてスラスラ馴染みやすいテキストです。私も使用しました。とにかく初心者の合格者の使用率が高い!超有名テキスト!
「みんなが欲しかった宅建士の教科書」は「勉強に苦手意識がある」「難しいと感じると頭に入ってこない」という方におすすめ。
フルカラー、イラスト付きの親しみやすいテキストで、合格に必要な知識をしっかり身に着けることができます。
テキストを辞書のようにじっくりと活用したい人には「わかって合格る宅建士」がおすすめです。
文字が多めなのですが、内容も濃く、時間がある方は詳しく学ぶことができると思います。
宅建の独学のメリット・デメリットについてはより詳しくまとめた記事もあります。独学を考えている方はぜひチェックしてみてくださいね。
通信講座のメリット・デメリット
次に通信講座のメリット・デメリットを見ていきましょう!
宅建は通信講座もたくさんあるよー!
- 好きな時間に好きな場所で学べる
- 通学に比べて費用が安い
- 教材が優れていて、地域差がない
- 意志が弱ければ独学と同じ。続かない
- 疑問点をすぐに解決できない
- 自分から情報を得る必要がある
通信講座は独学と同じように、好きな時間に好きな場所で学べるメリットがあります。今はeラーニングも発展していて、スマホでどこでも学べる講座が本当に多いです。
スキマ時間に勉強ができてめちゃくちゃ便利!
通学に比べてリーズナブルで選択肢も豊富。2万円ほどの破格の講座から、10万円前後の充実の講座まで好みや用途に合わせて選ぶこともできます。
有名講師の講座をどこに住んでいても受けることができるのも魅力のひとつ。(私のような田舎者にはウレシイです)
デメリットは自分で勉強しなければ独学とかわらず、不合格になってしまうことです。教材を購入するだけでは合格できないですからね。
また通学に比べて疑問点をすぐに解決できないのも難点。講座によっては質問システムがないものもあります。
そのため、受験に必要な情報はある程度自分から取得していかなければならず、その点においても独学と変わらない面もあります。
おすすめの通信講座
私がおすすめしたい通信講座はこちらです。
- 要点集中のわかりやすい教材「フォーサイト」
- スマホ学習の決定版「スタディング」
- 安心の高品質「ユーキャン」
わかりやすさのフォーサイト
バリューセット3【基礎+過去問+直前対策+答練+過去問演習システム】 価格:89,980円(セット価格 税込み・送料別)
- 毎年高い合格率
- わかりやすいテキスト
- 2020年から「不合格者への全額返金制度」導入
フォーサイトは毎年高い合格率を誇っています。2020年の合格率は65.9%でした。これは他の通信講座と比較しても高い数値(フォーサイトとアガルート以外合格率を明示しません)。
昨年度だけではなく、毎年全国平均よりもスバ抜けて高い合格率を誇っている、信頼のおける講座です。
自信がうかがえる!マジですごい!
実際にテキストもわかりやすく、フルカラー×イラスト多用、出るところだけに絞った内容は初心者でも抵抗を感じることなく勉強をすすめることができます。
フルカラーはちょっと苦手な私だけど、フォーサイトのテキストはスッキリしていて好き!私は行政書士講座、社労士講座を受講したことがあるよ。
テキスト、講義、eラーニング、サポート体制とすべてにおいてバランスが取れた教材がフォーサイトです。通信講座をどれにしようかな?という方はまずは無料のテキストだけでもチラ見してみるのはいかがかなと思います。
スタディング
宅建士講座(宅建士合格コース) 価格:19,800円
- 費用が圧倒的に安い
- スマホで学習できる
- 隙間時間を有効活用
スタディングはオールスマホで学習ができちゃいます。(すべての教材がスマホ、タブレット、パソコンで利用可)
質問対応はないので、「有名講師のレベルの高い授業を受講したい」「空き時間にサクサクスマートに勉強を進めたい」という方におすすめの通信講座です。
忙しい人、まとまった勉強時間よりもスキマ時間が多い人に特におすすめだね
おすすめ通信講座は「スタディング」
\3/31(日)まで¥ 3,300OFFキャンペーン実施中/
ユーキャン
宅建士速習講座 価格:63,000円(税込 送料込)
宅建士講座
- 初心者に優しいテキスト&講座
- 講義ビデオが短く勉強しやすい
- 安定のクオリティ&安心の教育訓練給付金制度対象講座
資格試験を受験したことがない人でも、一度は耳にしたことがある通信講座最大手のユーキャン。
安心できるネームバリュー☆
ユーキャンの最大の魅力はわかりやすいテキストにあります。
私は保育士の講座を受講したことがあるよ。市販のテキストもユーキャンは本当にわかりやすい!好き!
もともと長年の実績からとてもわかりやすいテキストを作成してきたユーキャンですが、2021年にテキストはフルカラーにリニューアル。さらに見やすくとても好評のよう。特に初心者にとって親切なテキストになっています。
講義の単位も短く、勉強しやすいのも魅力。
通信講座をどこにしようか迷ったら、ユーキャンに決めれば安心です!
通学講座のメリット・デメリット
- すぐに質問できる
- カリキュラム通りに勉強を進めれば良い
- 自習室が利用できる
- 勉強仲間が出来、モチベーションを保てる
- 合格後のサポートがある場合がある
- 費用が高い
- 時間が拘束される
- 自分の苦手な個所は自分で勉強を進めていく必要がある
通学のメリットは沢山あります。講師がいるので疑問点が解決しやすいこと。自習室が使用できたり、同じ目標に向かって勉強する仲間に刺激をもらうことができます。
デメリットはやはりコストがかかること。コースによって違いますが、10万〜20万はみておく必要があります。
時間が拘束されてしまうのも、忙しい社会人や主婦にとってはネックだよね
またカリキュラムは個人にマッチしているわけではないので、苦手な個所は自分で勉強を補う必要があります。
自主学習はどの勉強法でも必要だね
以上のようにどんな勉強法にもメリット、デメリットはあります。私のおすすめは独学ですが、人によって向き不向きがあるので、ぜひ自分に合ったやり方は何か考えていただけたらなと思います。
勉強のポイントを確認する
さて、勉強法を決めたら、宅建の勉強で大切なこと、ポイントを確認しておきましょう!
宅建の勉強で大切なのはコレ!
- 過去問を中心に勉強する
- 満点を目指さない
- 復習がキモ
順番に見ていきます
過去問を中心に勉強する
宅建ではとにかく繰り返し過去問を勉強することが大切です。過去問が大切な理由は沢山あります。
ざっと思いつくものだけでもこれだけあります
- 宅建試験は過去問からの焼き回しが多い
- 出題傾向・出題方式に慣れる
- テキストを読むインプットより問題を解くアウトプットの方が記憶に残りやすい
- 問題を解いて周辺知識を埋めていくほうが効率が良い
過去問中心の勉強はとにかく効率が良いんです。
勉強に慣れている方はまず過去問から始めるそう。
初心者の方も1回、もしくは2回テキストをさらっと通読したら、そのまま過去問を解いてみるのがおすすめのやり方です。
私もこのやり方で50日で合格できたよ
逆にNGなのはこんな勉強法だよ
- テキストをじっくり読んで学びきってから過去問
- 講座をじっくり観て理解できてから過去問
- はじめの3ヶ月はテキスト中心にして、試験の1ヶ月前に過去問に手を付ける
これはとっても非効率。テキストを読むインプットは問題を解くアウトプットに比べて記憶に残りにくい勉強法だからです。
過去問について詳しくはこちらの記事や、樺沢紫苑さんの「アウトプット大全」を読んでみてくださいね。
「いきなり過去問」はもちろんはじめは全然わかりません。正答率も50問中10問とかかもしれません。でもそれが当たり前。めげずにコツコツ周辺知識を埋めていくと、いつの間にかスーッと問題が解けるようになっていきますよ。
宅建はとにかく「過去問」が合言葉です。
満点を目指さない
宅建は7割ちょっとを合格点とするために、易しい問題、普通の問題、難しい問題が入り交ぜ作られています。満点を取ることはプロの宅建講師でも至難の業。満点を目指すことはやめましょう。
宅建はみんなが答えられる問題を間違わないこと。合格者の多くが正解する問題をきっちり取っていくことがとっても大事。そうすれば7割強の正答ができ、合格することができます。
満点を目指すということは、かなり細かい事項まで勉強しなければなりません。初心者の方がそこまでの知識を詰め込むには年単位の勉強期間が必要。そうでない場合は、落としてはいけない基本的な問題にかける時間を削って勉強を進めていることになります。
細かい点にとらわれて、基本的な問題を落としていたら不合格になる場合も。どちらも同じ1点ですからね。
宅建は満点を目指さず、間違えてはいけない問題を確実に正解していくことを目指していこー!
復習がキモ
宅建に限らずですが、勉強は復習が最も大切です。人間の頭はとても忘れっぽいので、新しく覚えたことはもうその日のうちに忘れていってしまうからです。
有名な「エビングハウスの忘却曲線」によると、人は暗記した20分後にはその42%を忘れ、一日経つと74%、1か月後には79%を忘れてしまうそうだよ
復習のタイミングは1日後、1週間後、1ヶ月後が良いらしいです。
上手にスケジュールを立てられればベストですが、計画がうまくいかなくても「とにかく復習、新しく覚えるよりも、もう間違えないようにしよう」という意識を持って勉強に取り組むことが大切だと思います。
他にも宅建の勉強に役立つ、効率の良い勉強のポイントをご紹介しています
スケジュールをざっくり立てる
勉強法を決めたら、スケジュールをざっくり立てていきましょう。通学はカリキュラムが決まっているので予定が立てやすいですね。
独学、通信講座の場合は、まずは自分の仕事やプライベートの予定を洗い出して、勉強時間をどのくらい捻出できるか計算すると良いと思います。
宅建の勉強時間の目安は300時間でした。試験まで半年ほどある場合は一日1〜2時間勉強時間を確保することになります。3ヶ月の場合は1日4時間が目安です。
勉強開始時期 | 試験まで | 1日の勉強時間 |
---|---|---|
5月ごろから | のこり5ヶ月 | 1日2時間 |
6月ごろから | のこり4か月 | 1日3時間 |
7月ごろから | のこり3ヶ月 | 1日4時間 |
8月ごろから | のこり2か月 | 1日5時間 |
これは平均値なので、実際は休日にまとめて勉強したり、残業やプライベートの用事で勉強時間がなかなか取れない日もあるかもしれません。
ただ全く勉強しない日を作るのはNGです。1日勉強しないと忘れてしまうことも多いですし、特に勉強を始めた序盤は習慣がついていないため、「今日も忙しいからいいや」と勉強しない日が増えてしまう可能性も高くなります。
とにかく1日30分は勉強する時間を見つけましょう。
私も宅建を勉強している頃、深夜まで残業の日がありましたが、朝出勤前の時間とお昼休み、合計30分〜1時間は勉強しました。
また、急な予定変更もあると思うので、スケジュールを立てる段階では最低限ここまでやれば大丈夫という「ゆるゆるスケジュール」を立てることをおすすめします。
スケジュール通りにいかないとストレスがたまったり、ズレを修復できず、最後まで勉強が終わらないまま当日を迎えることにもなりかねないからです。
スケジュールとずれてきちゃった場合はその時々で見直して、必ず全範囲勉強が終わるようにしようね
私は50日しかなかったので、結構詰め詰めスケジュールでした(もうちょっと時間があったら楽でした笑)詰め詰めスケジュールが知りたい方はぜひこちらの記事を見ていただければと思います。
宅建業法→権利関係→法・その他の順で
宅建の勉強範囲は
- 宅建業法
- 権利関係(民法)
- 法令上の制限
- 税・その他
の4分野になります。
このうち、どの分野から勉強を進めていくかですが、初心者の方におすすめは、1.宅建業法→2.権利関係→3.法令上その他の順です。
宅建業法は出題数が多く、難易度が低め
初心者の方は、出題数が多く、難易度が低めの宅建業法からの勉強がおすすめ。
宅建業法からは20問前後の出題があります。内容も「理解」よりも「暗記」が生き、難易度も低めのため、得意とする受験生も多い分野です。
ぜひ高得点を狙っていきたいところだよね
宅建業法はとっても大事だし、得点もしやすいから、ここを足掛かりに、宅建の勉強をすすめていってほしいな
初心者は勉強しやすい宅建業法から学んで、ぜひ得点源にしましょう!
権利関係は理解力が必要な分野
次に学ぶのは権利関係。法律の「民法」の分野になります。
権利関係は理解力が必要です。出題数は14問前後とこちらも大事な得点源ですが、初心者の方はここから勉強を始めると宅建を「難しい!」と感じてしまうかもしれません。
逆に言うと初心者以外の方、宅建業界の方、民法をかじったことのある方などは権利関係から始めるのも〇
理解に時間はかかりますが、コツを掴めば得意分野にもなるので、ぜひ苦手意識を持たずじっくり取り組んでほしい分野です。
ぼくは結構けんりかんけい好き
法令上の制限・税その他は暗記科目
法令上の制限・税その他の分野の出題数はそれぞれ8問前後です。重要でないわけではありませんが、暗記の要素が多いため、最初にやるよりも後に回した方が効率が良いです。
数字を覚えるものもあるから、後の方で集中して繰り返し覚えるほうが効率的だよ
語呂合わせなどで集中して覚えると得点できる分野なので、ぜひ捨てずにある程度の時間をかけたい分野です。
あくまでも「中心に」まんべんなく勉強するのが吉
勉強順はあくまでもその分野を中心に。他の分野も含めながら、まんべんなく勉強するのが良いです。
人は一定期間思い出すことをしないと、記憶はどんどん消し去られてしまうそうです。その分野に集中しすぎていると、前に覚えたことをどんどん忘れていってしまうかも。
宅建はどの分野も捨てるものはないです。苦手分野を作らないように、おすすめ順を意識しながら、他の分野の復習も忘れずにするのが吉。「復習はまんべんなく」が合言葉です。
模試で仕上げて自信をつけよう
試験日が近づいてきたら模試をやってみることをおすすめします。宅建の場合は市販模試で十分だと思います。通しで解いて、自分の解答スピードや得点率を確認しましょう。
模試をやるメリットは次の通り
- 時間配分を確認する
- 初めてみる問題を解くことに慣れる
- 頻出問題、法改正問題に対応する
どの試験もですが、時間配分はとっても大事。全問解答できないということはないと思いますが、落ち着いて解けばわかった問題も、焦ってしまったために間違えてしまうことはよくあります。
時間配分で解答していけば良いか、必ず模試を使って確認しておくことをおすすめします。
当日は「このペースで解けばOK☆」という自信をつけることが大事だよ!
また、過去問を繰り返し解いていると初見の問題に出会う機会が少なくなります。易しい問題でも、問い方が違うために答えが導き出せないこともあるあるです。
ぜひ模試で初見の問題を解くコツを身につけましょう。私は予想問題はあまり必要なく、市販模試を1〜2冊購入すれば十分だと思っています。
模試を解いたら、間違えた箇所を必ず見返してね。自分の苦手分野がわかるはずだよ
法改正が多い年は模試で対策することも大切です。2021年はあまり目立った法改正がありませんが、出題傾向を掴むことができると思います。
無理に予備校の模試を受験する必要はありませんが、模試にはメリットがたくさんあるので、ぜひ最後の解いてみてくださいね。
宅建は初心者でも合格できます
これまで、私が当時の宅建初心者の自分に伝えたい事柄をまとめてきました。
- 宅建は不動産業に不可欠の重要な資格
- 合格率は15〜17%だけど、ちゃんと対策すれば受かる試験
- 独学か通信か通学かは自分に合っているものをチョイス
- 勉強のポイントは過去問・満点を目指さない・復習大事
- スケジュールを立てる
- 分野別の進め方は宅建業法→権利関係→法・その他の順で
- 必ず模試で仕上げて自信をつけよう
いろいろ書いてきましたが、私が一番言いたいのは、宅建は初心者の方でも合格できる資格だということです。わからないことって手探りで、不安もありますよね。
宅建を受験しようかな?と考えている方はそんな不安と、「合格を手にしたい」という希望をどちらも抱いていると思います。
合格に必要なのは、「絶対に受かってやる!」という強い気持ちです。この記事を読んでくださったように情報を集めたり、勉強を進めていくなかで、不安を拭い去り前向きな気持ちで宅建に挑んでいってくださいね。
私のような初心者でも合格できたので、みなさんに出来ないはずはない!応援しています!一緒に勉強していきましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。それでは!またどこかの記事でお会いしましょう☆